講談社現代新書<br> 「脳疲労」社会―ストレスケア病棟からみえる現代日本

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講談社現代新書
「脳疲労」社会―ストレスケア病棟からみえる現代日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883498
  • NDC分類 498.39
  • Cコード C0211

出版社内容情報

あなたのストレス度は? 長時間のパソコン作業、上司との関係、クレーマー対策……。日本初のストレスケア病棟からみた現代日本。
 1新聞をあまり読まない、見出しに目を通すぐらいになった
 2テレビを見なくなった、見ても笑わない
 3食欲が低下して、好物に箸をつけない
 4休日の外出を嫌がるようになった
 5家でもくつろげず、落ち着かない
 6家族との些細なやり取りにイライラする
 7ちょっと動いただけで疲れたと言う
 8起床時間が遅くなってきた
 9朝の身支度にも時間をかけない……

 以上のポイントに多く当てはまる場合、前うつ状態=脳疲労にあるかもしれません。約1000万人の勤労者が陥っているともいわれる脳疲労。長時間の労働、職場での人間関係からストレスをためこみ、判断力、集中力が低下してしまいます。肉体疲労とちがって、なかなか疲れを実感できないうちに、気づいたら症状は悪化し、うつ病に至るというケースはじつに多くあります。
 全国ではじめてストレスケア病棟を開設した医師が、ストレスの原因、対策を説き、脳疲労という現代日本が抱える病理を描き出します。

第一章 現代日本と脳疲労
第二章 脳疲労の見分け方
第三章 脳疲労はなぜ起こるのか
第四章 うつ病にかかったとき――診断と治療のいま
第五章 脳疲労対策とうつ病予防
第六章 ストレスを生み出さない組織になるために


徳永 雄一郎[トクナガ ユウイチロウ]
著・文・その他

内容説明

脳疲労はうつ病のサイン。全国初のうつ病専門病棟を開設した医師が日本の病理を抉る!

目次

第1章 現代日本と脳疲労
第2章 脳疲労の見分け方
第3章 脳疲労はなぜ起こるのか
第4章 うつ病にかかったとき―診断と治療のいま
第5章 脳疲労対策とうつ病予防
第6章 ストレスを生み出さない組織になるために

著者等紹介

徳永雄一郎[トクナガユウイチロウ]
1948年福岡県生まれ。昭和大学医学部卒業、福岡大学大学院医学専攻科(精神分析学)修了。現在、医療法人社団新光会理事長、不知火病院院長、福岡大学医学部臨床教授。日本ストレスケア病棟研究会会長。1989年、日本で初めてうつ病専門病棟「ストレスケアセンター・海の病棟」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

79
「1.薬物療法」「2.精神療法(認知行動療法)」「3.会社内の労務管理改善」でストレスの緩和(うつ病の治療)を説いている。1と2は同意するんだけど、3はあまり効果があるように感じられなかった(会社にもよるけど)。はっきり言えば「4.イヤだったら逃げる」の一言に尽きると思うw もちろん経済的な理由などで簡単に「逃げる」のは難しい。だから労働者本人がいつ逃げても、それまでと同様の収入が得られるくらいの「5.労働市場の流動化」と「6.職業再訓練」または「7.起業の促進」の方が、脳疲労の緩和効果があるのでは?2016/10/26

kinkin

70
「脳疲労」現在の社会環境そのものがその原因であること、「頭」を使う仕事を求められ私生活においてもオンとオフの切り替えがうまく出来ていないこと、本来はITの発達により仕事は楽になるはずが実際は業務短縮にはなっていないこと。これらの要因が「脳疲労」につながっていると著者は書いている。その「脳疲労」がやがては鬱に発展するケースがとても多いことを知った。なぜ起こるのか見分け方どうしたらよいのかなどがわかりやすく、メンタルヘルス関連の本と併読してもよいと感じた。図書館本。 2016/04/07

びす男

42
肉体ではなく脳だけが疲労する。デスクワークが主流となった今、自分たちは過去にない疲れ方をしているらしい■パソコン・スマホは視覚に頼りっぱなしの端末だ。五感のうち四つは、無味無臭なキーボードのタッチの中に封じ込められる。肉体疲労は眠気をもたらすが、脳だけの疲れは睡眠を阻害する。判断力低下や気力喪失をもたらす「脳疲労」「脳不調」のとば口だ■ストレスチェックも広がるが、理解の浸透は期待できない。「仕事に使うエネルギーは7割」の言は、つまり自己防衛の指標だろう。読書の時間を確保するなどして、「3割」を死守したい。2020/03/29

MOKIZAN

26
非健常が常態化して、ストレス→脳不調→鬱と重態化していく過程、それによって崩れてしまう日常を、解かりやすく説いています。鬱の再発率には驚いた。他人の評価に依らず、自己客観評価、制御出来るようにしたい。"おわりに"に「人間同士のエネルギーの交換で元気になる」とある。このサイトは、互いの顔知らぬ者同士が、本読みという内向きがち(?)なエネルギーを曝し交換し合い、活性し合う場となっているのでしょう..私のレビューの稚拙さを憐れみながら、お付き合いいただいる皆様に、感謝を申し上げます。(年の瀬に硬かったか〜)2016/12/30

パフちゃん@かのん変更

24
教師、公務員、SEなどに「脳疲労」が多い。看護師、介護士にも疲労がたまっている。クレーマーが増加している。仕事が忙しいと家族にハラスメントしてしまう。現代型うつ病。抗うつ剤が効きにくい。自殺願望も。2022/11/09

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