講談社現代新書<br> 損したくないニッポン人

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講談社現代新書
損したくないニッポン人

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  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883351
  • NDC分類 331
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「損したくない」「出遅れたくない」と行動して損してしまうニッポン人が多すぎない? あの高橋秀実が真面目に考えた行動経済学の裏愛妻から「あなたは貧乏じゃなくて、貧乏くさいのよ?」と罵倒されて、高橋さんは気がついた。「せこいのか、オレ?」。確かに地元のスーパーを回ると、安売りセール、タイムセールに駐車料金1000円以上割引とか考えだして、結局、お米ひとつ買えない。安いガソリンを求めて何時間も並んでしまう。家電の寿命を考えているうちに、大型TVを選べない。一方で、「エコだ節約だ」「ポイント集めて賢く」と騒ぐ普通のニッポン人に、胡散臭さを感じてしまう。オレたちニッポン人は、損したくないと思って行動してるうちに、実は大損していないか?
そもそも、損と得とはなんなのか? ものの値段とはなんなのか? 貨幣とは? 福沢諭吉、二宮尊徳、土地の値段を決める人から、デリバティブの金融最前線で戦う人、中華街のあやしい占い師、銭洗弁天まで訪ね歩くタカハシさん。損得にこだわる今のニッポン人の行動について、タカハシさんがたどり着いた驚愕の結論とは?
ムック『セオリー』連載時から話題を呼んだ、爆笑ノンフィクション作家の「行動経済学研究」。

序    景気はどうかね?
第1章 知っていると損をする
第2章 俺の行動経済学
第3章 家電デモクラシー
第4章 経済の真意
第5章 「得」と「徳」
第6章 定価のゆくえ
第7章 エイヤっと不動産
第8章 ドメドメなリスクヘッジ
第9章 貨幣に溺れる
第10章 地獄の住み心地 
第11章 しあわせ勘定
第12章 玉手箱の中身
あとがき 出遅れたくない


高橋 秀実[タカハシ ヒデミネ]
著・文・その他

内容説明

読めば気分が「得」になる。節約、通販、不動産、リスクヘッジ、おカネ、家電、結婚、人生…経済学だって貧乏くさい!いつからニッポン人は「損したくない」病に支配されて、損するようになったのか。

目次

知っていると損をする
俺の行動経済学
家電デモクラシー
経済の真意
「得」と「徳」
定価のゆくえ
エイヤっと不動産
ドメドメなリスクヘッジ
貨幣に溺れる
地獄の住み心地
しあわせ勘定
玉手箱の中身

著者等紹介

高橋秀実[タカハシヒデミネ]
1961年横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経てノンフィクション作家に。「ご先祖様はどちら様」で小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

152
今日一番の下値を探してスーパーを歩き回ったり、駐車場代を無料にするために、もう少し買ったり。翌日には更に安くなっており、全く特をした気分にならない。人は損得に振り回されている。…本書はそこから損、特、徳を深く考察する。定価とは不動産価格とは何か。貨幣とはそもそも何か。…損をしたくないと、皆が口癖になっている。損を知り損切りをしなければ、特は生まれない。今が過ぎ去り、何が損だったかと振り返ってみると、その都度感じていたことが、意外と徳であったような気がしてくる。人生は失われていく。しかしそれ以上に得ている。2020/08/30

ねむねむあくび♪

78
「損得勘定は、損得感情」には納得。男は損する体質、には笑ってしまう。ジェンダー論者では無いけれど、日本はとてつもなく男性社会なのに。私たち女性はしなやかに生きてる人のほうが多い気はするが、損得で生きてる人が男性よりも少ないのかもしれない。わざわざ考えた事もないがw。損得を考えるよりも、損得を超えた「徳」や「愛」が、結局のところ大切なのだ。2021/12/09

おかむら

38
高橋さんが話を聞く人(ポイントを効果的にためまくる主婦、エコな暮らしにこだわる主夫、40インチのテレビを勧める店員などなど)はとても面白いのだけど、高橋さんの考察の部分が、この人の持ち味なんだけど、やや読むのが億劫になっちゃう部分があったなー。2016/03/31

おいしゃん

31
軽妙な髙橋節炸裂の、損得にまつわるエッセイ集。絶妙に経済学が混ぜられているのが、また普通のエッセイとはひと味違う。2019/05/11

あんこ

18
スパゲティの底値を調べるべく、地元のスーパーを巡る高橋さん。駐車場代を無料にするため欲しくもないものを買い足し、挙句時間超過で有料に。あるある!とケラケラ笑いながら読んでたのに、不動産、貨幣、経済とどんどん話は拡大し、最後の最後でホロリときた。2016/06/01

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