講談社現代新書<br> 原発労働者

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講談社現代新書
原発労働者

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883214
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0236

出版社内容情報

炉心屋は真夜中にデータを書き換える。ボヤは見て見ぬふり。燃料プールに潜る外国人!? 平時の原発はこんなふうに動いていた!現場の声から見えてきた驚きの実態とは?

ゼロから原発を考え直すために
ひとりの音楽家が全国の原発労働者を訪ね歩き
小さな声を聴きとった貴重な証言集!


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【平時の原発労働を知る】

日本に地震があるから、津波があるから、ではない。
安全基準が信用できないから、放射能が漏れると怖いから、でもない。
今から私がスポットをあてるのは、
チェルノブイリや福島のような大事故となった非常時の原発ではなく、
平時の原発で働き、日常的な定期検査やトラブル処理をこなしていく人々だ。
彼らの視点に立つことで、社会にとっての原発、ではなく、
労働現場としての原発、労働者にとっての原発、といった角度から、
原発をとらえなおしたい。――序章より


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【目 次】

序 章 三十年間の空白
第1章 表に出てこない事故
第2章 「安全さん」が見た合理化の波
第3章 働くことと生きること
第4章 「炉心屋」が中央制御室で見たもの
第5章 そして3・11後へ
第6章 交差した二つの闇
終 章 人を踏んづけて生きている

序 章 三十年間の空白
第1章 表に出てこない事故
第2章 「安全さん」が見た合理化の波
第3章 働くことと生きること
第4章 「炉心屋」が中央制御室で見たもの
第5章 そして3・11後へ
第6章 交差した二つの闇
終 章 人を踏んづけて生きている


寺尾 紗穂[テラオ サホ]
著・文・その他

内容説明

「平時」の原発はこんなふうに動いていた!現場の証言で浮かび上がる驚きの実態。ゼロから原発を考え直すために、ひとりの音楽家が全国の原発労働者を訪ね歩き、小さな声を聴きとった貴重な証言集!現場の声に耳を傾ける。事実をまっすぐに見る。迷いながらそれでも考え続ける。

目次

序章 三十年間の空白
第1章 表に出てこない事故―弓場清孝さんの場合
第2章 「安全さん」が見た合理化の波―高橋南方司さんの場合
第3章 働くことと生きること―川上武志さんの場合
第4章 「炉心屋」が中央制御室で見たもの―木村俊雄さんの場合
第5章 そして3・11後へ―水野豊和さん(仮名)の場合
第6章 交差した二つの闇―田中哲明さん(仮名)の場合
終章 人を踏んづけて生きている

著者等紹介

寺尾紗穂[テラオサホ]
1981年、東京都生まれ。ピアノ弾き語りの音楽家。2007年『御身onmi』でメジャーデビュー。CM音楽やナレーション、エッセイ、書評などの分野でも活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

59
音楽家でありエッセイストでもある1981年生まれの著者が原発の作業員から現場のリアルを聞き取る一冊。 原発の作業現場にはトイレがなく放射性廃棄物には労働者が残した人糞が含まれるという話。原発の運転効率を高めるため点検期間が短くなると作業員のノウハウの継承が途絶え、安全よりもスケジュールが優先されること。点検をやりすごすため原子炉のデータを運転員が書き換えていたこと。放射線量の高い区域には外国人労働者が高い賃金で作業していること。 特定の立場に与せず事実を淡々と記すところにじわりとしみ出す迫力を感じます。2020/05/30

ばんだねいっぺい

29
まさしく負の装置。どうにかならないだろうか。自分も人を踏んづけて生きている。2016/03/22

リキヨシオ

24
3・11前、ある本で「危険じゃなく楽にお金が稼げる安全な仕事」として原発が紹介されていた…そのことを思い出して怖くなった。原発安全神話…安全だから事故が起こる事すら想定しない。神話だから事故自体隠蔽される職場。危険だといけないから低線量被曝者の存在がうやむやになる。人材使い捨ての劣悪な職場環境を生み出す東電と企業間の多重請負の構造。法の目をくぐるために用意された外国人原発労働者の存在。安全神話の真実に衝撃をうけた!まずは原発の労働環境から考えないと…そもそも原発をビジネスと結び付けたのが間違いだと感じた。2015/07/22

昭和っ子

22
災害下でなくても原発は危険な職場だったのだ、という事が、改めてはっきり書いてあった。表に出て来ないのは、安全神話の前に、そこに職を得て生活が成り立っている多くの人が存在していたから。「踏んずける側と踏んずけられる側の境目は実はあいまいだ。何かのきっかけで、人は理不尽でシビアな世界に生きざるを得なくなる。自らが安泰だからといって社会の暗部に無関係を決め込む事は、将来の自分、自分の子孫や近しい人がそうした場所で苦しむ可能性を肯定する事だ」スキーバスの事故、マンションの杭偽装やらも思い出し、この言葉を心に刻む。2016/03/08

nbhd

21
ここ数年、好んで聴いている「ピアノ弾き語りの音楽家」が書いた本が書店に積まれていたので、思わず手にとった。ゼロ年代の原発労働者の3.11以前を聞き書きしたもの。待ち合わせ場所であいさつして、どこどこの喫茶店へ、あるいはそこにあるベンチで…そんなディテールから始まって原発労働者が話すのは…下請け孫請けだから、労働者はちょっとやそっとの放射線量下だったら”言われなくたって”働くし、トラブルを報告したら逆に仕事にあぶれちゃうからもちろん隠し通すよね、とか。等身大に考えて、それってありなのっていうスタンス。良い。2015/06/24

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