講談社現代新書<br> 闘うための哲学書

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講談社現代新書
闘うための哲学書

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  • サイズ 新書判/ページ数 400p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882903
  • NDC分類 104
  • Cコード C0210

出版社内容情報

哲学って、こんなに面白くて役に立つ! 1970年生まれの二人の哲学者が古今東西の名著を取り上げ、語り尽くす実践的哲学入門。古典とは、頭を鍛え、人間社会を学ぶ最強の教材だ!

哲学とは、ものごとの本質を言葉を使って探究する学問である。
だから哲学者とは「言葉の職人」である。
そのなかでも歴史に残る職人たちの仕事が、
いまの私たちでも読むことができる「古典」である。
哲学史を紐解くとは、こうした職人たちの仕事を追体験し、
それによって私たちの言葉に磨きをかけることにほかならない。

プラトン、アリストテレス、デカルト、ルソー、ヘーゲル、ウェーバー、
ハイデッガー、アーレント、サルトル、ストロース、ロールズ、
福澤諭吉、西田幾多郎……。

古今東西の古典をどう読むか。
1970年生まれの行動する哲学者ふたりが、
22冊の古典を前に、そのおもしろさ、奥深さを語り尽くす。
知的興奮必至の知の入門書。

はじめに
一冊目 『饗宴』プラトン(前四二七?前三四七年) 愛するとはどういうことか?
 新橋の飲み屋のサラリーマンたちは哲学を実践している!?/エロスとは完璧なものを求めるエネルギーか/人は死ぬという厳然たる原理から生まれるエロス
二冊目 『ニコマコス倫理学』アリストテレス(前三八四?前三二二年) 善く生きるとはどういうことか?
 現実主義者アリストテレス/共同体と友愛/何が善かは共同体が決める/いま、アリストテレスの倫理学が注目される理由/理想を語るより人間を取り巻く条件を重視せよ
三冊目 『方法序説』ルネ・デカルト(一五九六?一六五〇年) 私とは誰か?
 近代哲学はここから始まった/すべてを疑った先に残った私の意識/自我から出発したことの弊害/われわれはいまでもデカルトを超えていない/自己啓発書、人生論としても読める哲学書
四冊目 『リヴァイアサン』トマス・ホッブズ(一五八八?一六七九年) 国家とは何か?
 社会契約説で国家の暴力の独占を説明/自らの権利を王に委ねるということ/社会契約とは強者との支配‐服従契約/民主主義国家成立の原理に遡る
五冊目 『統治二論』ジョン・ロック(一六三二?一七〇四年) 自分の財産は自分のものか?
 私有財産の保護から見た社会契約説/国家なくして法と権利は守られるのか/貨幣と国家が諸悪の根源?
六冊目 『社会契約論』ジャン=ジャック・ルソー(一七一二?七八年) 死刑は必要か?
 人民自らが支配する社会をイメージした社会契約説/死刑を肯定するロジック/全体意志と一般意志/一般意志を抽出するのは政府か
七冊目 『国家論』バールーフ・デ・スピノザ(一六三二?七七年) なぜいじめはなくならないのか?
 人間はとるに足らない存在というところから出発する哲学/人間はもともといじめをする存在か?/解決策は処罰か啓蒙か/権力が取り締まれるのは人間の行為まで
八冊目 『永遠平和のために』イマヌエル・カント(一七二四?一八〇四年) 戦争はなくせるのか?
 国家連合による平和構想/カントはなぜ世界政府を構想しなかったのか?/公用語採用か母語で決定することを重視するか/悪しき理想主義/利己心から実現する理想

おわりに


小川 仁志[オガワ ヒトシ]
著・文・その他

萱野 稔人[カヤノ トシヒト]
著・文・その他

内容説明

愛するとは?生きるとは?働くとは?権力とは?悪とは?正義とは?文明とは?日本とは?知的興奮必至の大激論!哲学書はこんなにおもしろい!ふたりの行動する哲学者が22冊の名著を語り尽くす。

目次

『饗宴』プラトン(前四二七~前三四七年)愛するとはどういうことか?
『ニコマコス倫理学』アリストテレス(前三八四~前三二二年)善く生きるとはどういうことか?
『方法序説』ルネ・デカルト(一五九六~一六五〇年)私とは誰か?
『リヴァイアサン』トマス・ホッブズ(一五八八~一六七九年)国家とは何か?
『統治二論』ジョン・ロック(一六三二~一七〇四年)自分の財産は自分のものか?
『社会契約論』ジャン=ジャック・ルソー(一七一二~七八年)死刑は必要か?
『国家論』バールーフ・デ・スピノザ(一六三二~七七年)なぜいじめはなくならないのか?
『永遠平和のために』イマヌエル・カント(一七二四~一八〇四年)戦争はなくせるのか?
『法の哲学』ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(一七七〇~一八三一年)どうして結婚しなければならないのか?
『自由論』ジョン・スチュアート・ミル(一八〇六~七三年)なぜわれわれは法やルールに従わなくてはならないのか?〔ほか〕

著者等紹介

小川仁志[オガワヒトシ]
1970年生まれ。哲学者。徳山工業高等専門学校准教授。京都大学法学部卒業。名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。専門は公共哲学。「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している

萱野稔人[カヤノトシヒト]
1970年生まれ。哲学者。津田塾大学教授。パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。博士(哲学)。哲学に軸足を置きながら現代社会の問題を幅広く論じる。現在、朝日新聞社「未来への発想委員会」委員、朝日新聞書評委員、衆議院選挙制度に関する調査会委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

36
さらっと読める哲学概論。入門としてはいしいひさいち氏の『現代思想の遭難者達』同様に手っ取り早いと思います。もっと深く、哲学について学びたい人には物足りないかもしれませんので、そういう人は岩波文庫や光文社新古典文庫から繙けばいいでしょう。小川氏が浅く、哲学の概要と良い所を紹介する中、萱野氏が「当時は通じていたけど現在に当て嵌めるとどうなるか」ということを提示しています。特にアイヒマン誘拐しなければ裁きは受けられなかったことを是とするアンナ・ハーレントにも「陳腐な悪」はあったという指摘は興味深かったです。2015/01/23

masabi

18
22の古典哲学書を題材に小川氏と萱野氏が対談したものをまとめた一冊。小川氏は理想主義、萱野氏が現実主義の立場になっているので、両者の相違点も明らかになる。それに、小川氏が哲学書の理論から離れた理想を語ると、それを萱野氏が理論的にあり得ないことを指摘する場面が多々あった。両者はともに哲学の実践を重視しているが、萱野氏は現実の分析に重きを置いている印象を受けた。構造主義をもっと深めたい。目的に沿った平等。2016/04/06

はる坊

17
今まで出版された哲学書はどういうことが述べられているのか、22冊の哲学書から、2人が対談しながらその内容に触れ、時には異なる意見をぶつけあいながら、哲学を学ぶ意義について迫った本。同じ哲学者でありながら、全然考えが違っており、なかなか熱がこもった言い合いをしてるところもあった。本書をガイドにして、マックス・ウェーバーや、フーコー、ハイデガーの著作も読んでみたいと思う。2015/11/02

taro335

10
理想論ばかり言う小川さんに萱野さんが熱くツッコミを入れる、それが微笑ましくも楽しい一冊!(個人的に、だいたいは萱野さんんの意見に説得力を感じましたな…)2014/12/21

さえきかずひこ

9
二人の"哲学者"が22冊の古典的哲学書について、対照的な立場から論じ合う一冊。肩肘張らず読みやすい。性善説を信奉する小川と性悪説にもとづく萱野が二人とも、自身がヘーゲル主義者であると名乗り出す、9冊目の『法の哲学』を扱った部分は思わず笑ってしまった。基本的には小川の高みを目指す朗らかな調子を、機知に富んだ萱野が諌めたり論駁していく調子で進むので、論じられる書物のテーマについて、弁証法的な視点が取れるようになる。最後の和辻哲郎『風土』でヘーゲルの歴史哲学に触れて対論を締めるのも印象的で構成の巧みさを感じた。2018/06/14

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