出版社内容情報
クールジャパンと唱える前に、日本文化の発信に大切なことはそもそも何だろう?比較文学と地域研究の視点から考える先駆的論考
日本文化が世界で人気があると聞くとうれしい。コンテンツ輸出も重要だ。ただ、日本文化の発信にあたって、いま求められているのは、「日本発の文化を、日本以外の世界の読者の視点から見てみる」ことではないだろうか?
アメリカで森鴎外を学び、大学で教えた経験も持つ著者が、文学と批評を例にして、比較文学と地域研究というふたつのアプローチを通して考える。
【目次】
序章 「世界の読者」の視点
第1部 ひとつめのレンズ 比較文学篇――世界文学としての日本文学
第1章 アメリカで学んだ、日本文学の大切なこと
第2章 「世界の読者」から読みかえる村上春樹
第3章 「世界文学」という読みかた
第4章 海外の大学から見る「日本文学の発信」
第2部 ふたつめのレンズ 地域研究篇――日本研究からみる日本文化・ポピュラーカルチャー・現代日本の批評
第5章 日本研究という視点
第6章 日本研究で「日本らしさ」を語ることのむずかしさ
第7章 日本のポピュラーカルチャーを研究する
第8章 海外の日本研究から読む、現代日本の批評
終章 すべての文化は「世界の財産」である
【著者紹介】
1972年、静岡市生まれ。上智大学国際教養学部准教授。県立静岡高校卒業後、渡米し、ボードイン大学で物理学・宗教学を専攻。プリンストン大学大学院比較文学部博士課程修了(専攻は日本近代文学・英文学)。プリンストン大学非常勤講師、オハイオ州ウィッテンバーグ大学ティーチングフェロー、ウィスコンシン大学客員助教授などを経て現職。2012年、ライプツィヒ大学客員教授としてドイツ・ライプツィヒに滞在。訳書にHiroki Azuma, Otaku: Japan's Database Animals(東浩紀『動物化するポストモダン』の英訳、ジョナサン・エイブルと共訳)、アルバート・ウェント『自由の樹のオオコウモリ』(日本経済新聞社)など。
内容説明
“日本”が世界で読まれるための戦略とは。クールジャパンを唱える前に、日本文化の発信に大切なことは、何だろう?アメリカで森鴎外を学んだ著者が、文学と批評から考える。
目次
「世界の読者」の視点
第1部 ひとつめのレンズ比較文学篇―世界文学としての日本文学(アメリカで学んだ、日本文学の大切なこと;「世界の読者」から読みかえる村上春樹;「世界文学」という読みかた;海外の大学から見る「日本文学の発信」)
第2部 ふたつめのレンズ地域研究篇―日本研究からみる日本文化・ポピュラーカルチャー・現代日本の批評(日本研究という視点;日本研究で「日本らしさ」を語ることのむずかしさ;日本のポピュラーカルチャーを研究する;海外の日本研究から読む、現代日本の批評)
すべての文化は「世界の財産」である
著者等紹介
河野至恩[コウノシオン]
1972年、静岡市生まれ。上智大学国際教養学部准教授。県立静岡高校卒業後、渡米し、ボードイン大学で物理学・宗教学を専攻。プリンストン大学大学院比較文学部博士課程修了(専攻は日本近代文学・英文学)。プリンストン大学非常勤講師、オハイオ州ウィッテンバーグ大学ティーチングフェロー、ウィスコンシン大学客員助教授などを経て現職。2012年、ライプツィヒ大学客員教授としてドイツ・ライプツィヒに滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
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