講談社現代新書<br> 国際メディア情報戦

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講談社現代新書
国際メディア情報戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882477
  • NDC分類 319
  • Cコード C0236

出版社内容情報

有利な国際世論をどうつくるか? ビンラディンのメディア操縦法からオバマの逆襲まで、イメージが現実を動かす現代の「戦場」を描く【あの名著『戦争広告代理店』から12年、待望の最新刊!】

情報戦というと、CIAやらMI5やらの情報機関が水面下で暗躍する、
「ごく一部の人しか知らない情報」をいかにゲットするかの戦いのことだと思われるかもしれない。

しかし、いま世界を動かしているのは、自らに有利な情報を多くの人の目と耳に届け、その心を揺り動かすこと、いわば「出す」情報戦である。

情報は、自分だけが知っていても意味はない。
現代では、それをいかに他の人に伝えるかが勝負になっているのだ。

国際メガメディアの情報空間で生まれる巨大なイメージのうねりをめぐって、大国も小国もテロリストも争っている。

それはいかなるテクニックによるのか?
急拡大する新しい「戦場」で、いま何が起きているのか?
そして、日本はいかに戦えばよいのか?

今世紀をサバイバルするための必読書!


【朝日・日経・読売・毎日ほか絶賛の嵐!】

あらゆる局面の背後にプロの仕事師たちが暗躍している。本書はその知られざる現場を活写して、テレビのスペシャル特番のごとく読者の関心を一気にわしづかみにする。 ――福岡伸一氏

ビンラディンが殉教者として崇められないように採られた措置は何だったかなど、ページをめくる楽しみがあった。――加藤陽子氏

まえがき
序 章 「イメージ」が現実を凌駕する
第1章 情報戦のテクニック ジム・ハーフとボスニア紛争
第2章 地上で最も熾烈な情報戦 アメリカ大統領選挙
第3章 21世紀最大のメディアスター ビンラディン
第4章 アメリカの逆襲 対テロ戦争
第5章 さまようビンラディンの亡霊 次世代アルカイダ
第6章 日本が持っている「資産」
終 章 倫理をめぐる戦場で生き残るために
あとがき


高木 徹[タカギ トオル]
著・文・その他

内容説明

現代の「戦場」を制するのはイメージの力。グローバルな世論を味方につけろ!中国・北朝鮮・イラン・アルカイダ…大国も小国もテロリストも続々参戦中!急拡大する戦いの現場でいま何が起きているのか?日本はいかに戦うのか?今世紀をサバイバルするための必読書!

目次

序章 「イメージ」が現実を凌駕する
第1章 情報戦のテクニック―ジム・ハーフとボスニア紛争
第2章 地上で最も熾烈な情報戦―アメリカ大統領選挙
第3章 21世紀最大のメディアスター―ビンラディン
第4章 アメリカの逆襲―対テロ戦争
第5章 さまようビンラディンの亡霊―次世代アルカイダ
第6章 日本が持っている「資産」
終章 倫理をめぐる戦場で生き残るために

著者等紹介

高木徹[タカギトオル]
1965年、東京生まれ。1990年、東京大学文学部卒業後、NHK入局。ディレクターとして数々の大型番組を手がける。番組をもとに執筆した『ドキュメント戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争』(講談社文庫)で講談社ノンフィクション賞・新潮ドキュメント賞をダブル受賞。二作目の『大仏破壊―ビンラディン、9・11へのプレリュード』(文春文庫)では大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

78
「戦争広告代理店」の高木さんの新著。昔の喧嘩は、片方が負けを認めれば終わったけど、現代では事態が複雑になり双方負けを認められなくなったので、判定する人が必要になってきています。国際社会の紛争の場合その判定するのは国際世論なので、それをどう味方につけるかが書かれています。情報戦って、どんどん実態から乖離していく可能性があるので、それきちんとウォッチしていく必要があるんだけど、極東日本の島国的資質だとどうしても不得手だとなと思ってしまいます。でも、そういう危険性があることは理解しておかないとね。2014/09/21

yumiko

66
昨年読んだ中で一番恐ろしかった本「戦争広告代理店」、その続編とも言える一冊。アメリカ大統領選、アルカイダ、オリンピック招致戦等を例に挙げ、国際社会の情報をメディアがどう取り上げ、それがどのように広がっていくのか、現在のメディア戦の実態が分かりやすく書かれている。駆け引きだらけの舞台裏は、前作同様すこぶる恐ろしい。国際社会の一員である以上、否応なく立たされる国際情報戦の戦場。そこでは、黙っていても真実はいずれ明らかに…では通用しない。日本はいかに戦うべきなのか。著者の指摘に目を開かされる思いだった。2018/04/06

tu-bo@散歩カメラ修行中

30
2014年1月上梓、Z図書館本、読友さんの感想に刺激されて読む。情報は、民主主義のもとに公開されるべきものであるという真理をベースに介在者の存在と影響度を考える習慣、余裕、タフさが情報戦の勝者への道なんだ。世論をどうやって味方につけるかはPR活動による情報操作によるところも大きい。国際情報戦では、受け手の直観にどう訴えるかが鍵で理屈ではない。東京オリンピック招致は、日本のPR活動の成功例としては稀有な例でイギリスのPR会社の手柄らしい。この本の著者は、リアリストのTVマン過激です、私には。2018/04/21

hk

23
SNSの隆盛により、でっち上げやねつ造で世論を誘導する時代にピリオドが打たれた。事実のどの部分をどのようにデフォルメしてどこに流すかが現代情報戦のカギになったのだ。そしてその業務を請け負うのがいわゆるPR会社である。顧客を情報戦で正統化し、世論を動かし、その先にあるアメリカ政府など大物を動かす。その実例としてボスニア紛争、ソチ五輪招致などを挙げPR手法を紹介していく。14年刊行の本書ではオバマ政権を情報戦の勝者として持ち上げているが、今となっては邯鄲の夢。本書は情報戦の加害者であり被害者そして「敗者」だ。2018/04/26

ねこ

17
私たちが日々当たり前に受け取っているメディアの情報。著者は腹蔵無く語ってる感じがして好感もてます。何についても自分でしっかりと調べ、安易にメディアに振り回されないようにと心がけて来ましたが、また改めて情報やメディアについて考えさせられました。2015/01/24

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