講談社現代新書<br> 歌舞伎 家と血と藝

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講談社現代新書
歌舞伎 家と血と藝

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  • サイズ 新書判/ページ数 448p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882217
  • NDC分類 774.26
  • Cコード C0270

出版社内容情報

血と家と藝が密接にむすびついている歌舞伎の世界。明治以後、現在にいたるまでの複雑怪奇な「巨大ファミリー」を読み解く。当代の役者はいかなる歴史を背負っているのか?

明治から現在まで、歌舞伎の世界には、
世襲と門閥が織りなす波瀾万丈のドラマがあった――。
歌舞伎を観るのがもっと楽しくなる本。

○市川團十郎家はなぜ特別なのか?
○松本幸四郎家は劇界の毛利三兄弟?
○中村勘三郎の死は何を意味するか?
○偶数系片岡仁左衛門の悲劇とは?
○栄華を極めた二人の中村歌右衛門の戦略とは?
○尾上菊五郎家の歴史は繰り返す?
○新しい歌舞伎座を担うのは誰か?

「二〇一三年四月二日、歌舞伎座新開場柿葺落の初日に出かけた。この日、いちばん盛り上がったのは、人間国宝や藝術院会員たちの重厚な演技ではなく、中村勘九郎の息子・七緒八が花道を歩いて出てきた時だった。セリフを言うわけでもなければ見得を切るわけでもない。ただ歩いて出てきただけだ。……それなのに、「中村屋」との掛け声と万雷の拍手――こういう光景は歌舞伎ならではのものだろう。こういう世界は、たしかに入りにくい。だが、入ってしまえば、ひとりの幼児の背後にいる何世代にもわたる歴史が見えて、それだけで面白い。」(あとがきより)

第一部 劇聖とその後継者たち 明治から大正
 第一話 歌舞伎史との並走――市川團十郎家その一
 第二話 養子と実子――尾上菊五郎家その一
 第三話 東西分裂と襲名争い――中村歌右衛門家その一
 第四話 兄弟の明暗――片岡仁左衛門家その一
 第五話 フランス系アメリカ人の子――市村羽左衛門家
第二部 新興と凋落 大正から昭和戦前
 第六話 血統のない家――中村歌右衛門家その二
 第七話 歴史は繰り返す――尾上菊五郎家その二
 第八話 周縁からの出発――中村吉右衛門家その一
 第九話 劇界の毛利三兄弟――松本幸四郎家その一
 第十話 孤児たちの苦難――守田勘彌・坂東三津五郎家その一
 第十一話 大空位時代――市川團十郎家その二
第三部 神なき時代 昭和戦後から平成
 第十二話 二度殺された役者―片岡仁左衛門家その二
 第十三話 早過ぎる死――市川團十郎家その三
 第十四話 第二の帝政――中村歌右衛門家その三
 第十五話 王朝交代――尾上菊五郎家その三
 第十六話 再び、帝劇へ――松本幸四郎家その二
 第十七話 分裂した一族――中村吉右衛門家その二
 第十八話 二組の三兄弟――片岡仁左衛門家その三
 第十九話 復権――守田勘彌・坂東三津五郎家その二
 第二十話 中村勘三郎の死
第四部 新たなる希望


中川 右介[ナカガワ ユウスケ]
著・文・その他

内容説明

当代の役者はいかなる歴史を背負っているのか?七大名家の興亡を読み解く。

目次

第1部 劇聖とその後継者たち―明治から大正(歌舞伎史との並走―市川團十郎家その一;養子と実子―尾上菊五郎家その一;東西分裂と襲名争い―中村歌右衛門家その一 ほか)
第2部 新興と凋落―大正から昭和戦前(血統のない家―中村歌右衛門家その二;歴史は繰り返す―尾上菊五郎家その二;周縁からの出発―中村吉右衛門家その一 ほか)
第3部 神なき時代―昭和戦後から平成(二度殺された役者―片岡仁左衛門家その二;早過ぎる死―市川團十郎家その三;第二の帝政―中村歌右衛門家その三 ほか)
第4部 新たなる希望

著者等紹介

中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「クラシックジャーナル」編集長、出版社「アルファベータ」代表取締役。クラシック音楽への造詣の深さはもとより、歌舞伎、映画、歌謡曲などにも精通。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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hiro

94
五代目歌舞伎座が開場といういいニュースの一方で、十八代目中村勘三郎、十二代目市川團十郎が相次いで亡くなるという悲しいニュースがあった歌舞伎の世界だが、この華やかな歌舞伎の世界に興味がわき、この本を読むことにした。江戸時代、歌舞伎役者は幕府から身分上差別されいた。しかし、明治以降、最も人気のある日本伝統芸能となっていく歌舞伎の歴史、そしてその家と血と藝について、興味深く読むことができた。430ページを超えるこの本だが、何人の歌舞伎俳優の名前がでてきただろう。歌舞伎の伝統の重みとその強さを知ることができた。2014/01/10

ばんだねいっぺい

32
うん、家と血と藝とあとそこを流れる物語。初代の團十郎と八代目の悲劇、そして九代目と六代目尾上菊五郎の栄光と五代目中村歌右衛門との帝政と他にも盛り沢山に盛り沢山。記憶する上では、名跡を継ぐ文化は、不利に働く。歌舞伎って歴史をひもとくのもまた面白い。 2019/10/12

Akihiro Nishio

26
東京出張中に歌舞伎座に行くための予習。結局、殆どが復習になったが。江戸初期から続く七家(市川宗家、尾上菊五郎家、中村歌衛門家、片岡任左衛門家、松本幸四郎家、中村吉右衛門家、守田勘彌家)の300年に及ぶ興亡を描く。意外にも市川宗家は時代の変わり目で大きな仕事をしたが、全体で見ると大したことはしていない。長きに渡って権力を握った歌衛門、血統を残した幸四郎、常にいい人しかいない尾上家などがもつれながら現代の歌舞伎へと繋がっていることを理解した。結局、外の血を適度に入れないと家というものは続かないということか。2019/04/11

壱萬弐仟縁

22
新書というよりも、本格的な単行本 として通用するもの。 歌舞伎史。 中村家四代目芸翫は、金銭感覚のなさによる 浪費により、その後一代では返済できない ほどの、当時の7万円(当時国家予算は 2億5千万円の時代)。 しかし、人脈がこの負債を返済し、 栄次郎氏は1901年、福助改め、 5代目芝翫となった(84-85頁)。 人脈の価値は窮地に立つと実感される。 わたしはまだ集客中だから。 昨日はようやくLINEに登録し、 音声発信のあたりをつけた程度だ。    2014/05/15

ぐうぐう

22
中川右介の歌舞伎本はこれまでに四冊刊行されているが、『歌舞伎 家と血と藝』はその集大成的な内容となっている。明治以降の歌舞伎界を綴った本書、とはいえ、それぞれの歌舞伎役者達の芸論を語っているのではない。タイトルにあるように、家系と血統と藝とがどのように継承されていったのか、権力闘争をときに戦国時代の武将の興亡として、世襲や門閥をときに芸能マスコミ的語りで、スリリングかつスキャンダラスに描いていくのだ。(つづく)2013/09/06

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