講談社現代新書<br> ウルトラマンが泣いている―円谷プロの失敗

電子版価格
¥869
  • 電子版あり

講談社現代新書
ウルトラマンが泣いている―円谷プロの失敗

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882156
  • NDC分類 778.8
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ウルトラマンでおなじみの「円谷プロ」。その創業者・円谷英二の孫が初めて明かす、円谷プロ「栄光と迷走の50年」1960年代から80年代にかけて、多くの子どもたちが夢中になったウルトラシリーズ。

ミニチュアや着ぐるみを駆使して、あたかも実写のように見せる独自の特撮技術を有し、
日本のみならず世界の映像業界をリードしてきたはずの円谷プロから、
なぜ、創業者一族は追放されたのか。

「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二の孫にして、
「円谷プロ」6代社長でもある円谷英明氏が、
「栄光と迷走の50年」をすべて明かします。

----------------------------------------------------------------------

われわれ円谷一族の末裔は、祖父が作った円谷プロの経営を
全うすることができませんでした。

現存する円谷プロとは、役員はおろか、資本(株式)も含め、
いっさいの関わりを断たれています。

これから、約半世紀にわたる円谷プロの歩み、真実の歴史を明かそうと思います。

その中には、今もウルトラマンを愛してくださる皆さんにとって、
あまり知りたくないエピソードも含まれているかもしれません。

成功と失敗、栄光と迷走を繰り返した末に、会社が他人に渡ってしまった背景には、
一族の感情の行き違いや、経営の錯誤がありました。

私も含め、どうしようもない未熟さや不器用さがあったことは否めません。 (「はじめに」より)

はじめに―怪獣が身もだえしたわけ
第1章 円谷プロの「不幸」
第2章 テレビから「消えた」理由
第3章 厚かった「海外進出」の壁
第4章 円谷プロ「最大の失敗」
第5章 難敵は「玩具優先主義」
第6章 円谷商法「破綻の恐怖」
第7章 ウルトラマンが泣いている
おわりに―祖父・円谷英二が残した日記


円谷 英明[ツブラヤ ヒデアキ]
著・文・その他

内容説明

なぜ創業者一族は追放されたのか。「特撮の神様」の孫が明かす栄光と迷走の50年。

目次

第1章 円谷プロの「不幸」
第2章 テレビから「消えた」理由
第3章 厚かった「海外進出」の壁
第4章 円谷プロ「最大の失敗」
第5章 難敵は「玩具優先主義」
第6章 円谷商法「破綻の恐怖」
第7章 ウルトラマンが泣いている

著者等紹介

円谷英明[ツブラヤヒデアキ]
1959年東京都生まれ。中央大学理工学部卒業後、バンダイを経て、1983年、祖父・円谷英二が創業した「円谷プロダクション」に入社。「円谷エンタープライズ」常務、「円谷コミュニケーションズ」社長、「円谷プロ」専務などを務めたのち、2004年「円谷プロ」六代社長に就任。2005年に退任後、「円谷ドリームファクトリー」を創設し、中国で特撮番組の制作を手掛けたが、2010年に同社を退いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やきいも

89
ウルトラマンを産み出した円谷プロの歴史を元円谷プロ社長がたどった本。ウルトラシリーズが好きだった私には興味深い内容であっという間に読んでしまいました。円谷プロの栄枯盛衰を赤裸々に書いていて読んでて痛々しかったです。2016/07/17

Bugsy Malone

76
創業者円谷英二氏の孫でもある6代目社長英明氏が語る、円谷一族追放に至る「円谷プロ」の反省記。ここに書かれている事が一個人の意見ではなく、真実とするならばあまりにも哀しく情けなく思えてしまう。子供達に夢を与え、作り手達が夢見たウルトラマン。「ウルトラ5つの誓い」を胸に刻んだ子供達のウルトラマンは、決して泣いてはいけないのです。2016/08/29

山田太郎

72
ファミリー企業のワンマン社長にはなかなか逆らえたもんでもないし、自分の子供はやっぱりかわいいので、それはいくらアンポンタンな息子でもつがせるよなとファミリー企業に勤めている私はそう思った。当然会社のお金は自分のお金だから社員のことなんか知ったこっちゃないと思った。2015/05/15

シブ吉

62
「発射‼」の掛け声とともに炸裂する火薬。怪獣は激しく身もだえして暴れ始める。正に迫真の演技。街並みを破壊する怪獣を見ながら、「あいつ、今日は動きがいいな。だいぶ上達したじゃないか」特撮スタッフが感心していると、着ぐるみの中から、ぶすぶすと煙が。中の役者は熱くて本気でもだえ苦しんでいたのだ。特撮の神様「円谷英二」さんの孫の英明さんが子どもの頃に見た現場話に笑いつつ一気読み。キャラクタービジネスを先駆けた円谷プロの、まるで平家物語の様な「栄枯盛衰」に、この後の物語がどうなるのかが気になってしまいました。2013/08/11

goro@the_booby

61
同族企業の典型例。ウルトラマンの偉大さに胡坐をかき、いつのまにか重圧となって押しつぶされた円谷一族の円谷プロの経緯と嘆きでしょうか。ミニチュア特撮世代の身としては悲しいものがありますが、良いものを作れば作るほど赤字だったのですね。驕り過ぎて次の手に移行出来ずに楼閣は崩れた。テレビ番組制作の限界で映画だったら違ったかもね。円谷英二が担当した「モスラ」の台風シーンとか迫力出てたのが思い出されるし「平成ガメラ」のミニチュア特撮も感動したんだけど、テレビじゃ無理だわな。ウルトラマンよ永遠なれ!2016/07/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6801879
  • ご注意事項

最近チェックした商品