講談社現代新書
日本を滅ぼす消費税増税

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881814
  • NDC分類 342.1
  • Cコード C0233

出版社内容情報

日本は財政危機ではない、政策危機である。諸悪の根源のデフレ解消政策を最優先、健全な経済に戻せば増税なしで社会保障費は賄える!

国会で話題沸騰の「消費増税亡国論」をわかりやすく解説。著者菊池英博氏は衆参両院の予算公聴会に公述人として出席、「今日本に必要なのは消費税増税ではなく、積極的投資減税と公共投資」と発言し、衝撃を与えた。本書は国民の負担を減らして、社会保障を充実させる経済学の決定版となる。
第1章 日本はすでに平成恐慌である
第2章 デフレ発生から15年、日本経済を検証する
第3章 恐慌の歴史に学ぶということ
第4章 財政危機は偽りである
第5章 投資と成長戦略をどう実行するか
終章  いま日本が取るべき道

【著者紹介】
1936年に生まれる。1959年、東京大学教養学部卒業(国際関係論・国際金融論専攻)。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)へ入行。数々の要職を歴任する。American Biographical Institute " Men of The Year 1990" 受賞。1995年から文京女子大学(現文京学院大学)教授、同大学院経営額研究科教授。2007年からは経済アナリスト、日本金融財政研究所所長。1998年の大恐慌以降、衆参両院の予算公聴会に公述人として出席、銀行の株式保有制限、デフレ対策、純債務で見た日本の財政再建策などを提案。医療崩壊防止に関する論文も多数ある。
著書に『銀行の破綻と競争の経済学』(東洋経済新聞社)、『増税が日本を破壊する』『消費税は0%にできる』(いずれもダイヤモンド社)などがある。

内容説明

本当に怖いのは恐慌型デフレだ!新自由主義=グローバリズムは経済社会にとって悪である。

目次

第1章 日本はすでに平成恐慌である―均衡財政目標で経済が失速
第2章 デフレ発生から一五年、日本経済を検証する―政治家と財務省が採った政策の失敗
第3章 恐慌の歴史に学ぶということ―昭和恐慌と米国大恐慌
第4章 財政危機は偽りである―日本は世界一財源の豊富な国
第5章 投資と成長戦略をどう実行するか―クリントン・モデルに学ぶ
終章 いま日本が取るべき道―恐慌型デフレ解消から成長路線へ

著者等紹介

菊池英博[キクチヒデヒロ]
1936年生まれ。東京都出身。東京大学教養学部(国際関係論・国際金融論専攻)卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)へ入行し、本部と内外営業拠点で国際投融資の企画と推進、銀行経営に従事。ニューヨーク支店外国為替課・ミラノ支店長・豪州東京銀行取締役頭取などを歴任。1995年文京女子大学(現文京学院大学)経営学部・同大学院教授(国際金融・日本経済)。2007年日本金融財政研究所所長・経済アナリスト。「エコノミストは役に立つのか」(文藝春秋2009年7月号、東谷暁氏)で国内外のエコノミスト25名中ナンバー1にランクされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

22
10月から消費税が10%になった。キャツシュレス決済等で増税分還元するという理解に苦しむ政策。個人情報満載のマイナンバーカードとの連携の話はどうなったのか?スマホやカードを利用しない人に還元されない本物の増税。還元は期限付き? 手にした本は数年前のものたが、マスコミ以外の情報が知りたくて読んだ。「軽い嘘はただの嘘、重い嘘は真っ赤な嘘、最も重い嘘は政府の統計」イギリスの名宰相と言われたベンジャミン・ディズリ―の言葉。マスコミが真実を書こうとしてもデスクにボツにされるという事実。後味は良くないが読んで正解。2019/11/08

おおにし

13
私は経済のことはよく分からない人間だが、デフレで増税したら酷いことになることくらいは直感的に理解できるし、歴史的事実でもある。今の日本の政治指導者はなぜこんな簡単なことがわからないのか。日本が本当に潰れる前にこの本に書かれたような大規模な財政出動を実行できるリーダーが現れてほしい。2012/12/06

Row_the_Punks

3
デフレ下においての、増税、緊縮財政は、あってはならない事。この事を平易に解説している。終章の著者の提案は、やや楽観的と感じるが、方向性は、全く正しい。2013/05/27

どら猫さとっち

3
消費税増税は間違っている!それだけでなく、政府まで間違っている。増税しなくても、別の道がある。本書はそれを明確に示し、提案する。デフレ、TPP、新自由主義…。今日本の経済だけでなく、政治も破滅に進もうとしている。これでは、日本全体を幸せにしない。そうならないためにも、今歯止めをかけなければいけない。本書には、日本を救うヒントがある。経済がわからない人たちも、是非読んでおきたい。特に政治家たちには、必読なのは、言うまでもない。2012/12/23

ykoro

3
増税のマイナス面、経済&景気対策としての公共投資による有効需要創出を唱え、金融政策だけでは不十分と主張。正統的なケイジアンの考えで、シンプルだが、様々な数字を使った内容は説得力がある。経済の基本を理解するには、若干、難しい部分も有るが、お薦めの書。2012/11/30

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