講談社現代新書<br> JAL再建の真実

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講談社現代新書
JAL再建の真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881760
  • NDC分類 687.067
  • Cコード C0265

出版社内容情報

緊急出版! JALは本当にV字回復を果たしたのか。経営破綻の実態をスクープしたジャーナリストが再上場の功罪を徹底的に分析。“折れた翼”は本当にV字回復を果たしたのか――。
2010年1月に会社更生法の適用を申請し、経営破綻した日本航空(JAL)が、わずか2年で史上最高となる2000億円超の営業利益(2012年3月期決算)を計上し、この9月には再上場を果たす。
会社更生法適用申請の3年以上前に、すでに経営破綻の実態を週刊誌・月刊誌誌上でいち早くスクープした著者が、バランスシートを徹底的に分析。見違えるほど健全な会社に生まれ変わった内実に迫るとともに、2兆3000億円もの負債を抱え込んだ旧体制の悪弊をあらためて検証する。
一方、いち私企業を救うために講じられた「法的整理」という異例の措置が大きな副作用を残したことも見逃せない。安易な政府支援が、ライバルの全日空(ANA)を危うくしているだけでなく、市場や行政の信頼を大きく損ねているからだ。
親方日の丸企業の象徴的存在であったJALの破綻と再生の功罪を問う、緊急出版!

第1章 隠れ破綻
第2章 “最後の社長”西松遥の闘い
第3章 最後の引き金を引いた前原国土交通大臣
第4章 プレパッケージ型破綻と稲盛和夫


町田 徹[マチダ テツ]
著・文・その他

内容説明

JAL再建は本物か?実質的な破綻をスクープしたジャーナリストだからこそ書ける、再上場の功罪を問う。

目次

第1章 隠れ破綻(傲慢な内容証明郵便;個人を狙い打ちした露骨な意図 ほか)
第2章 “最後の社長”西松遥の闘い(頑固一徹の経理部長;三代目の生え抜き社長・近藤晃の“遺言” ほか)
第3章 引き金を引いた前原国土交通大臣(民主党政権の誕生;前原誠司・国土交通大臣の資質 ほか)
第4章 プレパッケージ型法的整理と稲盛和夫(海外支店長たちの陳情;過去最大の倒産劇 ほか)

著者等紹介

町田徹[マチダテツ]
1960年、大阪府生まれ。神戸商科(現兵庫県立)大学商経学部卒業後、日本経済新聞社入社。経済部キャップ、ワシントン特派員などを歴任、雑誌編集者を経て、独立。取材・執筆活動の傍ら、総務省タスクフォース委員や甲南大学講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

276
JALってこういう会社だったのかと勉強になる。中々一般人は財務から破綻しそうとかまでは分かりにくいので、こういう本って大事だなと思う。2019/05/13

二代目 びあだいまおう

88
JAL 経営の杜撰さと、稲盛さんの建て直し手腕の詳細を改めて違う角度から知りたくて今更ながら購入。まぁひどい❗経営陣は当然ひどすきなんだが、前原さんや周囲もひどい!ってことが結構分かりやすく書いてある。でも、著者の「俺は凄い」「俺だけが真実に気付いてた」「他はバカばっか」のような書き方にジャーナリストの攻撃性を感じて、本としては嫌いです😢 同じ航空会社として国や税金に頼らず(?)頑張り続けるANA をこれからも応援したいな‼️という読後感です!同じ言葉の表現者ならやっぱり小説家の方が好き‼️🙇2018/10/13

雲をみるひと

19
JALの破綻から再建までのルポ。年代順に纏められていてわかりやすい。作者は外部ジャーナリストということもあり、細部まで俯瞰するというよりは破綻前の経理処理、民主党政権時代の政治介入、再建後の稲盛氏のリーダーシップ等主要な論点に焦点を当てた書き方のように思える。2021/03/19

もよ

15
いまさらですが、JALの破綻に関して、何をすったもんだやって、最後に稲盛さんがどうおさめたのか、これを読んでようやく理解できました。よい本です。ただ、この本は財務関係に焦点を絞っているので、経営や管理のどういう面に問題があったのか、破綻を契機に社員が仕事の仕方をどう変えたのか、そういうことはあまり分かりません。2015/04/15

kotte

12
会計の面からJAL破綻を取り上げていて、内容には納得させられる部分が多いです。JALは絶対につぶれないという驕りと政治などの圧力が経営破綻への道筋をつけてしまったんでしょう。JALは公共交通機関として赤字路線であっても維持する必要があったことは認めますが、最終的に破綻に追い込まれてしまっては路線維持もままなりません。現在、JALは順調な経営をしていますが、今一度、国と地方自治体は破綻時の問題点について検討する必要があるかもしれませんね。2017/06/07

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