講談社現代新書
空洞化のウソ―日本企業の「現地化」戦略

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881630
  • NDC分類 338.92
  • Cコード C0233

出版社内容情報

国内で生き残るために新興アジアへ! 現地アジアの水先案内人が、空洞化の常識を覆し、日本及び日本企業の進むべき道を考察する。

国内で生き残るために今こそ新興アジアへ!
空洞化が起きると、国内雇用は減少する? アジアビジネス成功のカギは低コスト? 
インドやタイなどで日本企業の水先案内人をつとめる著者が、豊富な実例をもとに、空洞化の常識をくつがえし、日本企業の「現地化」戦略を説く。

はじめに

第一章 「空洞化」を怯えてはいけない
 1 未来が空洞化するとき――「空洞化」はほんとうに起こっているのか?
 2 海外で稼いだお金は日本国内に還流しない?
 3 日本企業の海外進出が技術水準を低下させる?
 4 日本企業の海外進出で国内雇用は減る?
 5 「空洞化」論が招く未来の空洞化

第二章 「新興アジア」における「現地化」のススメ
 1 「新興アジア」で進行していること――日本経済との対比で
 2 「新興アジア」のほんとうの意味
 3 「新興アジア」各国の日本企業誘致合戦
 4 ルール作りゲーム――「賭金」としての日本企業
 5 日本企業の「新興アジア」における「現地化」の意義――モノ(企業)の現地化
 6 ひきこもる日本企業
 7 「和僑」のススメ――ヒトの「現地化」
 8 日本型「投資立国」――カネの「現地化」

第三章 「新興アジア」を活用した日本改造
 1 日本というシステムの課題
 2 「新興アジア」戦線で露呈する日本の課題
 3 「作れるもの」から「欲しいもの」へ
 4 「日本入ってる」で「新興アジア」をめざせ
 5 「新興アジア」が日本を変える
 6 日本に錦を飾る出世魚中小企業――下請構造からの卒業
 7 日本のアジア化とアジアの日本化

おわりに

【著者紹介】
一九七三年金沢市生まれ。東京大学経済学部卒業、ハーバード大学大学院修了(修士)。通商産業省入省後、二〇〇六年から四年近くインドに駐在し、インド経済の勃興と日本企業のインド進出を支援。DMIC構想やインドのチェンナイ、グジャラートの他、タイ、ミャンマーなどで数々のプロジェクトの立ち上げと推進を通じ、アジアにおける日本企業のビジネスを実地に見聞してきた。現在、タイ王国政府政策顧問として日本政府より国家経済社会開発委員会に出向。

内容説明

国内で生き残るために新興アジアへ。アジアビジネスの水先案内人が、豊富な実例をもとに分析。

目次

第1章 「空洞化」を怯えてはいけない(未来が空洞化するとき―「空洞化」はほんとうに起こっているのか?;海外で稼いだお金は日本国内に還流しない?;日本企業の海外進出が技術水準を低下させる?;日本企業の海外進出で国内雇用は減る?;「空洞化」論が招く未来の空洞化)
第2章 「新興アジア」における「現地化」のススメ(「新興アジア」で進行していること―日本経済との対比で;「新興アジア」のほんとうの意味;「新興アジア」各国の日本企業誘致合戦;ルール作りゲーム―「賭金」としての日本企業;日本企業の「新興アジア」における「現地化」の意義―モノ(企業)の現地化
ひきこもる日本企業
和僑のススメ―ヒトの「現地化」
日本型「投資立国」―カネの「現地化」)
第3章 「新興アジア」を活用した日本改造(日本というシステムの課題;「新興アジア」戦線で露呈する日本の課題;「作れるもの」から「欲しいもの」へ;「日本入ってる」で「新興アジア」をめざせ;「新興アジア」が日本を変える;日本に錦を飾る出世魚中小企業―下請け構造からの卒業;日本のアジア化とアジアの日本化)

著者等紹介

松島大輔[マツシマダイスケ]
1973年金沢市生まれ。東京大学経済学部卒業、ハーバード大学大学院修了(修士)。通商産業省入省後、2006年から四年近くインドに駐在し、インド経済の勃興と日本企業のインド進出を支援。DMIC構想やインドのチェンナイ、グジャラートの他、タイ、ミャンマーなどで数々のプロジェクトの立ち上げと推進を通じ、アジアにおける日本企業のビジネスを実地に見聞してきた。現在、タイ王国政府政策顧問として日本政府より国家経済社会開発委員会に出向(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

230
中々面白い。現地に進出した工場の現地化について勉強になった。こういう仕事もあるんだな。2016/01/16

佐々陽太朗(K.Tsubota)

49
著者・松島大輔氏は経済産業省入省後、インドやタイなどで日本企業の水先案内人をつとめていらっしゃる。現在のタイ王国政策顧問という立場から、日本企業の海外現地化による空洞化議論のウソをきちんとした根拠を基にわかりやすく解説。新興アジアには今後大きな伸びしろがある。日本企業の海外進出による国内空洞化よりむしろ海外進出しないことによる日本の未来の空洞化(不作為のリスク)こそが問題である。日本は「貿易立国」から「投資立国」として新興アジアを中心とした海外への生産拠点拡大、海外資産拡大を目指すべきだとする意見に納得。2013/04/18

Willie the Wildcat

21
産業ではなく”思考”。国家、企業、そして個々人のCompetencyを問う。無論、”夢”も付け加えたいエッセンス。土俵の定義の見直しも必須。但し、Win-Winの関係、及び社会性は国際社会でも前提。事例では、三菱化学が印象的。戦略性を感じる。『餡子か薄皮』は言いえて妙。企業と共に、人材の流動化も自然。思考か・・・。同感。行動あるのみ!2013/11/06

たー

21
日本に閉じこもっていてはジリ貧なのは分かる。韓国のように儲かるのは財閥ばかりなりとならないような工夫が必要だろうなぁ。2013/02/20

isao_key

8
タイトルから見ると何をテーマにしているかが分かりづらいが、著者の主張は、日本企業、特に中小企業は今こそアジア新興国に積極的に海外進出すべきだというもの。日本企業が持つ「ジャスト・イン・タイム」「環境・省エネ配慮」「安心・安全」はアジアで長期コスト縮減可能な強みであると述べる。確かにタイで現地化生産をしていくことで、製造コストは抑えられ品質的にも問題ない。実際にタイに進出する日本企業は増加の一途をたどっている。だが、このことと日本での空洞化との因果関係がはっきりとせず、具体的な対策が書かれていないのが残念。2013/08/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5158647
  • ご注意事項

最近チェックした商品