講談社現代新書<br> 不愉快な現実―中国の大国化、米国の戦略転換

電子版価格
¥880
  • 電子版あり

講談社現代新書
不愉快な現実―中国の大国化、米国の戦略転換

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 274p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881494
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0231

出版社内容情報

日本が領土問題、基地問題で手詰まりの中、中国の台頭と米国の東アジア戦略の大転換で、状況は大きく変わった。日本の進む道を探る。

経済面では国際的影響力を徐々に低下させ、外交的には基地問題、領土問題などで袋小路に入り込む。そうした状況に背を向けるかのように内向きな言説が幅を利かせているのがいまの日本。その間にも我が国を取り巻く東アジアの状況は激変している。しかも我々の望まない方向に。中国の大国化、それに対抗する米国の戦略転換、その中で生き残りを図る周辺各国。日本の未来はこの「不愉快な現実」を直視することからしか開けない! 世界のインテリジェンス、安全保障を知悉する著者渾身の一冊。

第1章 中国が超大国として米国を抜くか
今日の国際政治における軍事力の重要性/米国の輸出で見れば、中国が日本より重要/金融界で進む米中対話/ミサイル防衛は機能しない etc. 

第2章 東アジアに対する米国戦略の選択
第一の選択──伝統的な日米関係を重視/第二の選択──米中二大大国が世界を調整/G2構想に慎重な中国/G2構想と日本の地位低下/第三の選択──オフショアー・バランシング/第四の選択──関係国で国際的枠組みの設立etc.

第3章 日米同盟は日本に繁栄をもたらしたか 
日本経済が米国にとって最大の脅威だった時代/日本の銀行はなぜ世界のトップの座から落ちたのか/米中の成長と日本の低成長 etc.

第4章 中国の軍事戦略
中国は大中華帝国の再興を望んでいるのか/中国学者の説く中国の戦略/尖閣諸島問題を米国国防省はどう見たか/空母開発の狙い etc.

第5章 日本には中国との紛争を軍事的に解決する手段はない
中国が尖閣諸島を占拠しても、米軍は出てこない/中国の核兵器に対し米国の「核の傘」はない/尖閣諸島の「棚上げ」と日本の国益 etc.

第6章 中国が抱える課題
中国が台湾を攻撃した時、米軍はどうする?/南沙諸島とASEAN諸国/中国がGDPで世界一になっても国民は豊かではない/中国は民主化するか etc.

第7章 ロシア・北朝鮮にどう対応するか
プーチン時代の終わりの始まり/北方領土問題でロシアが譲歩しない理由/まずは北方領土の呪縛を解くことから始まる/北朝鮮への対応とは etc.

第8章 戦略論で東アジアを考える
ノーベル賞受賞者の知恵から学ぶ/ゼロサムと非ゼロサム/紛争への五つのアプローチ/「リアリズム」から「複合的相互依存関係」へ etc.

第9章 日本の生きる道──平和的手段の模索
領土問題を武力紛争にしないための知恵/独仏がいまなぜ戦わないのか/ASEANの知恵に学ぶ/東アジア共同体の可能性/米国は東アジア共同体を望んでいない/実質的な複合的相互依存関係の促進へetc.

【著者紹介】
1943年、旧満州国鞍山に生まれる。東京大学法学部中退後、外務省入省。英国・米国・ソ連・イラク・カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学教授(2009年まで)を歴任。著書に『日本外交 現場からの証言──握手と微笑とイエスでいいか』(中公新書)、『日米同盟の正体──迷走する安全保障』(講談社現代新書)、『日本人のための戦略的思考入門──日米同盟を超えて』(祥伝社新書)、『日本の国境問題──尖閣・竹島・北方領土』(ちくま新書)、『情報と外交──プロが教える「情報マンの鉄則10』(PHP研究所)など。

内容説明

東アジアのハーフバランスの激変で、孤立化が進行している。

目次

第1章 中国が超大国として米国を抜くか
第2章 東アジアに対する米国戦略の選択
第3章 日米同盟は日本に繁栄をもたらしたか
第4章 中国の軍事戦略
第5章 日本には中国との紛争を軍事的に解決する手段はない
第6章 中国が抱える課題
第7章 ロシア・北朝鮮にどう対応するか
第8章 戦略論で東アジアを考える
第9章 日本の生きる道―平和的手段の模索
おわりに 新しいパラダイムの中でいちばん求められること

著者等紹介

孫崎享[マゴサキウケル]
1943年、旧満州国鞍山に生まれる。東京大学法学部中退後、外務省入省。英国・米国・ソ連・イラク・カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学教授(2009年まで)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

もりやまたけよし

39
外交官出身の視点は少し新鮮だった。執筆が2012年と古いが、外交に関する考え方はそう簡単に陳腐化しない。中国、ロシア、アメリカとどう付き合ってゆくか?民主党のやった失敗は、感情論に流されてしまうものだった。それだけは避けたい。2020/08/31

シュラフ

22
著者の言う不愉快な現実とは、「中国が日本を追い抜いて世界第二位の経済大国となり、そして中国は間もなく米国をも追い抜くという現実」。経済問題からとらえてみれば韓国の親中反日という行動も分かりやすく理解できる。韓国にとって貿易面でいえば、中国が輸出入ともに中国がトップ。明治維新からアジアの盟主であった日本の存在感は転落。「不愉快な現実」は日本の安保問題にも大きな影響をもつ。もはや単独では中国の軍事力に対抗できなくなった日本は、「中国と協調していく」のか「米国との同盟をもって中国に対抗」という選択が迫られる。2015/10/13

ちくわん

20
2012年3月の本。ロシア、北朝鮮の今日を見誤ってはいるが、むしろ10年間という歳月により様々な変化があることが見て取れる。知らないことが多くメモがいっぱい。太平洋戦争前をあまり知らなかったことを知る。2022/03/19

ロッキーのパパ

20
日本を取り巻く環境、特に米国や中国と日本の関係がうまくまとまっている。目新しさはないけど、落ち着いた論調で説得力がある。東アジア共同体を目指す著者の主張は一つの方策であると思う。ただ、著者も言っているように日本人一人ひとりの意識変革が必要なので、実現するのは容易じゃなさそう。2013/02/03

誰かのプリン

18
アメリカに追従していれば、日本は豊かになる。もはやだれもそう思っていないにも拘わらず、政治家達はアメリカに盲従する。何故か?本書はその理由を詳しく説明し、これからの日本の行方を暗示している。2019/03/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4655127
  • ご注意事項

最近チェックした商品