講談社現代新書<br> 新・学問のススメ―生涯学習のこれから

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講談社現代新書
新・学問のススメ―生涯学習のこれから

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881470
  • NDC分類 379
  • Cコード C0237

出版社内容情報

生涯学習とは何か。放送大学の学長を務めた著者が日本の生涯学習の現状と課題を明らかにし、あらためて国民に学びの重要性を説く。

一般的に生涯学習とは、学生期間を終え、社会に出たり家庭に入ったりした後も再び学習を始め、生涯にわたってつづけるものとして認識されています。さらに最近では、人生のあらゆる段階で、さまざまな場所や分野におけるフォーマルな、あるいはインフォーマルな学習・教育を総合的に含むとされています。
経済学者としても著名な著者は、2011年5月まで放送大学の学長を務め、公開大学(オープン・ユニバーシティー)の教員として、生涯学習の一翼を担ってきました。
そういった経験から、正規の教育課程を歩めなかった「第二の教育機会」としての社会的意義や、IT社会の進化にともなう今後の遠隔教育のあり方などについて、世界各国の公開大学の事例などと比較しながら、生涯学習の現状と課題を浮き彫りにしていきます。
明治維新間もない時期に、かの福沢諭吉が『学問のスゝメ』を著し、広く国民に学問の重要性を説いたように、高齢社会が到来した新しい時代の下、生涯学習の必要性をあらためていま問い直していきます。

第1章 高まる生涯学習のニーズ――その基本的性格と課題
第2章 生涯学習と学びの場――放送大学に赴任して
第3章 遠隔教育手段による生涯学習の実態――現場からの報告
第4章 遠隔教育の主役――世界の公開大学の現状
第5章 地域の生涯学習コミュニティの形成――学習センターの役割
第6章 改革と挫折――学長の挑戦

【著者紹介】
(いし ひろみつ)
1937年、東京生まれ。一橋大学経済学部卒業。その後、同大学教授を経て、学長(1998~2004年)。中央大学特任教授を経て、2007~11年、放送大学の学長を務めた。現在、一橋大学ならびに中国人民大学名誉教授。ほかに、国立大学協会副会長、中央教育審議会臨時委員、政府税制調査会会長、財政制度等審議会委員などを歴任。専門は財政学、経済学博士。財政、税制に関する著書多数。それ以外の著書に、『大学はどこへ行く』(講談社現代新書)、『癌を追って』(中公新書ラクレ)など。

目次

第1章 高まる生涯学習のニーズ―その基本的性格と課題
第2章 生涯学習と学びの場―放送大学に赴任して
第3章 遠隔教育手段による生涯学習の実態―現場からの報告
第4章 遠隔教育の主役―世界の公開大学の現状
第5章 地域の生涯学習コミュニティーの形成―学習センターの役割
第6章 改革と挫折―学長の挑戦

著者等紹介

石弘光[イシヒロミツ]
1937年東京生まれ。一橋大学経済学部卒業。その後、同大学教授を経て、学長(1998~2004年)。中央大学特任教授を経て、2007~11年、放送大学の学長を務める。現在、一橋大学ならびに中国人民大学名誉教授。ほかに、国立大学協会副会長、中央教育審議会臨時委員、政府税制調査会会長、財政制度等審議会委員などを歴任。専門は財政学、経済学博士。財政、税制に関する著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あすなろ

54
放送大学学長を務められた石先生の著書。放送大学には、書かれてある通り学び直しの、つまり仰る通り第二の戻り学習機会の提供皿としての役割があり、僕も法学関係の基礎知識を急激に上がる必要があった時にお世話になったことがある。現在、学生数八万人。今後の放送大学につき、石先生は官主導から自主自立の大学にする必要性を説かれている。実際、ここまで官主導だとは思わなかった。放送という名前、即ち冠があるため、ネット学習の推進に水差されるというのだから。当初の設立目的よ、どこへ行った?生涯学習プラットフォームとしてどうする?2018/09/23

オランジーナ@

4
前放送大学学長の本。放送大学生的には興味深い内容。まだまだ放送大学の知名度は低く、世界の公開大学に比べると学生数は少なめなようだ。2016/10/02

活字中毒

2
生涯学習について【図書館本】2021/01/25

ena

2
生涯学習について知識を得たかったんだけど、なんだか書いていることが予想と違った。個人的に。/メインは放送大学の話。「放送大学大好き!」っていう人には、「こんな裏話が…!」「昔はこんな悪しき習慣が…!」って、もしかしたらおもしろいのかも…。結構具体的すぎる話で、軽く読み飛ばした。/公開大学・講座の話が中心。徒然に書かれている感じ。/「これから」といいつつ、これからについてはあまり言及されていない。まぁ、ICTにもっと力入れましょうかね、というぐらい。そのICTについても浅く触れているだけという印象。2016/01/22

編集兼発行人

2
学校教育から離れた人々の学ぶ意欲を受け止める場としての公開大学に関する状況あれこれ。我が国における生涯学習の受け皿となる放送大学の存在意義よりも組織を構える過程で起こる裏話が興味深い。官僚の即席理事長と学者の恒常学長がタンデムと成らず運営に齟齬を来すと学長側が判断する実情。一方で教材の製作と提供に纏わる苦労話を読むと教員が事務において「依頼と締切」を遵守しなければツケは学生に回ってくる模様。インターネット環境が成熟し経済が優位する昨今において恐竜的な一挙手一投足でもって巧く立ち回れるのか今後の動向を注目。2012/05/08

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