足穂拾遺物語

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  • サイズ A5判/ページ数 265,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791763412
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0091

出版社内容情報

没後30周年記念出版。これまで単行本・全集に未収録・未確認だった、小説・コント・童話・詩・エッセイ・アンケート・小文など89篇を一巻に集成。足穂研究の新次元を切り拓く、気鋭研究者(高橋信行・高橋孝次・大崎啓造・金光寛峯・小野高裕)による清新精密な解題を付す。

内容説明

新発見101篇+オマケ2篇+解題・校異700枚。稲垣足穂研究ニューウェイヴの総力を結集した、ヴェリー・ベスト&レア・トラックスが、これだ。

目次

A 中学時代の文章
B コント
C 小説・童話・詩
D エッセー
E 小文・選評
F アンケート回答
G 参考作品

著者等紹介

稲垣足穂[イナガキタルホ]
20世紀日本モダニスト‐マガジニストの代表選手。1900年、大阪市船場生まれ。関西学院中学部卒業後、佐藤春夫に認められ上京。23年、『一千一秒物語』を刊行。天体嗜好の童話風作風で新感覚派の精鋭の1人に数えられたが、30年代以降は不遇を託つ。自作を推敲し集成した『ヰタ・マキニカリス』(48年)を浄書しつつ、37年頃から苦悩の中で模索したリアリズムは『弥勒』に結実する。50年に結婚、京都へ移り、同人誌『作家』を根拠地に自作の改稿とエッセーを旺盛に発表。69年、「プラトーンの「饗宴」以来、最初のワーク」と自負した『少年愛の美学』で第1回日本文学大賞受賞、『稲垣足穂大全』全6巻が刊行されるなどタルホ・ブームを経て、77年死去

高橋信行[タカハシノブユキ]
美術家。1958年北海道室蘭市生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業、サロン・ド・プランタン賞受賞。同大学院視覚デザイン専攻修了。『稲垣足穂全集』第13巻に編集協力。稲垣足穂研究誌『ファンタシウム層発掘ノート』1・2(2001・04年)を発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

63
父に「両刀遣いだった足穂が三島由紀夫は川端康成が大っ嫌いだったのに結婚式の仲人に川端康成の嫁さんを選んでいることとか、面白いことを書いているから読んでみろ」と奨められて読んでみました。小説や和歌、詩だけではなく、中学生時代の作品や手紙、選評、アンケートの回答まで収録した本。何度も吹き出したのは「むらさき褌」。足穂先生の褌愛による大真面目でユーモラスな論理展開は脳内でプンプンと怒ったり、ドヤ顔を決める足穂先生の顔が思い浮かぶ程。コントは解題も読んでみたんだけど、何が面白いのかサッパリ、分からんf^_^;2015/07/26

Roy

8
★★★☆☆ 稲垣足穂のエッセイ、コント、小説、詩、選評など。まず装丁に一目惚れ。一篇がとても短いので、物足りなく感じることも多々あったが、「仙郷」「懐中時計」「すめらじあ記」は好き。コントは何が面白いのか全く理解出来ず。2008/12/22

水蓮

1
再読。2009/03/15

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