講談社現代新書<br> クラウドの未来―超集中と超分散の世界

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講談社現代新書
クラウドの未来―超集中と超分散の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881401
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C0204

出版社内容情報

シリコンバレー取材の第一人者が説くクラウドの本質とは何か。デジタル技術論だけに終始しないイノベーションの正体が明らかになる。ビジネス誌やハウツー本で、クラウドという言葉を目にする機会も多く、「クラウド=雲」という訳の認識もすっかり定着しつつありますが、では、インターネットとの違いは何でしょう? と問われて即答できる人は少ないでしょう。
また、グーグルのGmailは利用していても、その仕組みを完全に理解している人は、よほどIT技術に精通している人だけでしょう。
本書は、序章で少しクラウドの定義に触れてはいるものの、クラウドの仕組みやIT技術論を主題にしたものでも、クラウドの活用法を説くものでもありません。
クラウドは進化しています。
20年以上アメリカに暮らし、シリコンバレーのIT企業を追いつづけている著者は、進化するクラウドの発展を、ネットワークやディバイスの視点からも論じ、そのゆくえを予見しています。
押し寄せるイノベーションの波によっていま危機に立っているのは、日本のものづくり文化を担ってきたメーカーやメディアです。
これまで得意としてきたハードとソフトの一体化戦略はクラウドによって瓦解し、商品やサービスの差別化をはかる要因が大きく変わってきています。
著者は、日米の身近なニュースや出来事を題材に、そういった課題を浮き彫りにしていきます。
アップル創業者の故スティーブ・ジョブズは、世界を変える製品を生み出すことを社是にしたといいます。クラウドによって、ビジネスも生活も、大きく変化します。そう、みなさんの身の回りの世界が大きく変わるのです。
激しく変化する情報社会を生き抜くための一助になる本書をぜひご購読ください。

序章 クラウドとは何か
第一章 クラウドの描くビジネスのかたち
第二章 進化するクラウド・コンピューティング
第三章 新たな情報通信サービスの潮流
第四章 ブロードバンド時代に通用する電波政策とは
第五章 クラウド・ブラックホール襲来――日本の製造業の危機
第六章 マス・メディア崩壊
第七章 クラウドを取り囲む障壁


小池 良次[コイケ リョウジ]
著・文・その他

内容説明

本書はマクロの視点からクラウドを見ている。クラウドを説明するのではなく、クラウドで変わるだろう日常の仕事や生活を解説する。

目次

序章 クラウドとは何か
第1章 クラウドの描くビジネスのかたち
第2章 進化するクラウド・コンピューティング
第3章 新たな情報通信サービスの潮流
第4章 ブロードバンド時代に通用する電波政策とは
第5章 クラウド・ブラックホール襲来―日本の製造業の危機
第6章 マス・メディア崩壊
第7章 クラウドを取り囲む障壁

著者等紹介

小池良次[コイケリョウジ]
1956年、福岡県生まれ。京都外国語大学卒業後、海外の新聞記者などを経て、米国のインターネット、通信業界を専門とするフリージャーナリストに。米サンフランシスコ郊外在住。早稲田大学非常勤講師、早稲田大学IT戦略研究所客員研究員、国際大学GLOCOM上席客員研究員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

26
もし、国民の情報をアメリカに握られたくないなら、日本政府はスパコン並みの予算をクラウド用データベース建設に使うといいかも。2020/01/05

ロッキーのパパ

18
クラウドに関する技術的な内容は簡潔に触れ、ネットやリアル社会へのクラウドの影響に力点を置いて解説している。著者がUS在住ということもあり、USにおけるクラウドやネット事情が参考になった。クラウドは今もてはやされているが、一次的な流行で終わるのか、インターネット同様に社会の必須のインフラになるのかが気になる。しばらくは継続してウオッチする必要がありそう。2012/05/10

TSUBASA

15
近年爆発的に増えてきたクラウドの技術。その実態とクラウドがもたらす各種メディアへの変化を紹介する一冊。ここ数年よく聞くようになったけど「結局クラウドって何?」という疑問がようやく解けた。今まではTVだったら「番組を見る」音楽プレイヤーなら「音楽を聴く」とデバイスに対して機能が限定されてたのが、クラウドはデバイスを通じて「何でも出来る」からよくわからなかったんだな。内容は専門的で米国の事情がメインに扱われてるのでなじみにくかった。技術が日進月歩すぎてもう情報が古めかも。2015/02/07

えちぜんや よーた

15
オビに書いている通り、放送機器メーカーと既存マスメディア(新聞・テレビ)にとっては厳しいお話の本です。(ブロードバンドの普及や4G通信による大容量・高速度の通信環境の整備は、通信が放送の領域を侵食→データサーバーに番組コンテンツ・画像編集の機能が集中し、大企業が高額の設備投資をする意味がなくなる→メディア企業の寡占が崩れる)。本書を読んでいる限り、既存メディア(特にテレビ)を守るのは、厳格な著作権法の運用と免許制の電波行政のみで、技術的には新興企業でも既存企業と対等に渡り合っている感じでした。2012/08/09

よしひろ

9
クラウドが仕事の能率を高め、色んな場所での行動力を高めて行ってくれる。これが、また新しい生活様式を生み出すだろう。2016/03/11

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