講談社現代新書<br> 超高齢社会の基礎知識

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講談社現代新書
超高齢社会の基礎知識

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881388
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0247

出版社内容情報

「超高齢社会」を目前に控えたニッポン。老人学の権威が高齢者の特徴を科学的に検証し、医療と福祉の課題を抉り出す論考。世界に冠たる長寿大国ニッポン。少子高齢化が叫ばれて久しいが、その傾向には拍車がかかる一方で、2030年には4人に1人が65歳以上の高齢者という社会になると予測され、医療・福祉関係者のみならず、高齢者にかかわる諸問題は社会にとって喫緊の問題となっている。
しかしながら、われわれ社会は、その高齢者の身体的特徴や健康度をどれだけ把握しているといえるだろうか。
著者は、日本における長寿研究の代表的機関に長らく勤務し、世界的調査研究にも従事してきた経験から、近未来における高齢者という集団の特徴を科学的に明らかにしていく。科学的な裏づけがなければ、ときの政権によってコロコロ変わる医療・福祉制度にも、適切な批判などできないからだ。
いくら医療技術が進歩しても、ヒトという生物種としての限界寿命は必ず存在する。当たり前だが、ヒトは必ず死ぬのである。死を前提にしたうえで、著者は、これまでの病気を完全に治癒する医療のありかたから、地域社会で支え癒す福祉への転換を促す提言をおこなう。

第一章 2030年超高齢社会のニッポン
第二章 寿命と健康の変化
第三章 病気予防と介護予防
第四章 老化について科学的に議論するために
第五章 予防の先にあるもの
第六章 超高齢社会に挑む


鈴木 隆雄[スズキ タカオ]
著・文・その他

内容説明

長寿社会のゆくえを科学する。老化予防から福祉・介護制度、医療体制まで、この1冊でわかる。

目次

第1章 二〇三〇年超高齢社会のニッポン
第2章 寿命と健康の変化
第3章 病気予防と介護予防
第4章 老化について科学的に議論するために
第5章 予防の先にあるもの
第6章 超高齢社会に挑む

著者等紹介

鈴木隆雄[スズキタカオ]
1951年、札幌市生まれ。札幌医科大学卒業、東京大学大学院博士課程修了。札幌医科大学助教授、東京都老人総合研究所副所長、東京大学大学院客員教授などを経て、独立行政法人国立長寿医療研究センター研究所所長。専攻は古病理学、骨の老化と疫学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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二輪病

7
医療の発達は高齢者の健康水準を改善するが、それに伴った高齢者の多様化に応える制度を整えなければならない。また高齢社会においては疾病予防よりも介護予防への本質的な転換が避けられない。このようにケアを提供する側の変化が必要な一方で、高齢者にも死に対して真剣に向き合う姿勢が求められる。健康水準がいかに改善されようとも、死や介護の必然性は受け入れられなければならない。その上で介護の依存度と自分の人生観を天秤にかけ、理想のQOLの実現を図る必要がある。きたる超高齢社会について参考になる一冊。2014/01/16

芝虎

6
豊富なデータ量で参考になる・歩行速度で、健康状態が分かる・どんなに健康体であっても、歳を重なるにつれ、身体→排泄→摂食の障害が表れ始める・運動によって改善、予防できるものはあるが、人は限界寿命があるなどなど。本書を読む前、私は逝くときは、人に迷惑かけないで逝きたいと考えていた。この考え方は、日本人特有の謙虚や遠慮からくるそうだ。本書を読み、自分が老いていく未来を想像し、死とは単純に割り切れないことだと改めて考えるきっかけになった。2014/12/20

hatohebi

5
「ヒトは百十五歳ころまでには必ず死ぬ」(p.4)が、現代社会では「死だけが妙に遠い存在」(p.38)である。私達は生活から死を遠ざけ、不可視なものにしてきた(鷲田清一も指摘している)。だが長寿社会となり、肉体的に死に向かって少しずつ坂を下りていく期間も人々も増えた今、老や死を組み込んだ仕組みや価値観を本格的に築いていく必要があるのではないか。筆者は「高齢者をつねに社会的弱者として(社会的な分子として)カウントするのか、あるいはまた社会的資源として(社会的な分母として)カウントするのかによって、おそらく今→2023/02/08

T

5
高齢者の介護予防についての医学的な視点からの著書。筆者が医学分野の専門家なので、介護を予防して生活能力を維持向上するための実証研究が多数紹介されており、興味深く読ませていただいた。老化に対応するため健康診断が重要だとなんとなく思っていたが、高齢者において必要なのは疾病に関する健康診断だけでなく、生活能力の状態を把握する診断だと知り、両者の目的の違いを理解することの重要性を知った。介護予防のための自助努力の必要性について説かれているが、その意識向上のための方法論には言及されてなかったことは残念。2017/10/21

しろやぎ

4
(★★★★★)自分や親のことを考えながら読んだ。2030年ごろ、現在よりも50万人の死亡者増が見込まれ、受け皿となりうる医療資源を考えなければならい。高齢者を常に社会的弱者として考えるのではなく、その健康度を理解し、社会的資源と考え議論すべき。前期・後期高齢者の施策上の区分けには、科学的根拠があり、70~75歳以降は、疾病予防ではなく、介護予防が重要となる。歩行能力の維持が生活を支えるのであるとのこと。可能な限り住み慣れた地域で自立した生活をすることを支えることが「地域包括ケア」の目的。2017/04/30

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