出版社内容情報
「超高齢社会」を目前に控えたニッポン。老人学の権威が高齢者の特徴を科学的に検証し、医療と福祉の課題を抉り出す論考。世界に冠たる長寿大国ニッポン。少子高齢化が叫ばれて久しいが、その傾向には拍車がかかる一方で、2030年には4人に1人が65歳以上の高齢者という社会になると予測され、医療・福祉関係者のみならず、高齢者にかかわる諸問題は社会にとって喫緊の問題となっている。
しかしながら、われわれ社会は、その高齢者の身体的特徴や健康度をどれだけ把握しているといえるだろうか。
著者は、日本における長寿研究の代表的機関に長らく勤務し、世界的調査研究にも従事してきた経験から、近未来における高齢者という集団の特徴を科学的に明らかにしていく。科学的な裏づけがなければ、ときの政権によってコロコロ変わる医療・福祉制度にも、適切な批判などできないからだ。
いくら医療技術が進歩しても、ヒトという生物種としての限界寿命は必ず存在する。当たり前だが、ヒトは必ず死ぬのである。死を前提にしたうえで、著者は、これまでの病気を完全に治癒する医療のありかたから、地域社会で支え癒す福祉への転換を促す提言をおこなう。
第一章 2030年超高齢社会のニッポン
第二章 寿命と健康の変化
第三章 病気予防と介護予防
第四章 老化について科学的に議論するために
第五章 予防の先にあるもの
第六章 超高齢社会に挑む
鈴木 隆雄[スズキ タカオ]
著・文・その他
内容説明
長寿社会のゆくえを科学する。老化予防から福祉・介護制度、医療体制まで、この1冊でわかる。
目次
第1章 二〇三〇年超高齢社会のニッポン
第2章 寿命と健康の変化
第3章 病気予防と介護予防
第4章 老化について科学的に議論するために
第5章 予防の先にあるもの
第6章 超高齢社会に挑む
著者等紹介
鈴木隆雄[スズキタカオ]
1951年、札幌市生まれ。札幌医科大学卒業、東京大学大学院博士課程修了。札幌医科大学助教授、東京都老人総合研究所副所長、東京大学大学院客員教授などを経て、独立行政法人国立長寿医療研究センター研究所所長。専攻は古病理学、骨の老化と疫学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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