内容説明
昭和二十年八月九日午前零時、満州領内に怒涛のごとく進入したソ連機甲部隊。その猛攻に屈することなく、終戦をも知らず、十八日間におよぶ死闘を堅牢な地下要塞に拠って展開した国境守備隊―敗北をかさねた日本軍の中で、ソ連の進出を一歩も許さず、ついに“勝利”を収めた関東軍精鋭の戦いを描いた感動作。
目次
第1章 国境線(第一地区・八月八日)
第2章 陣地進入(第一地区・八月九日)
第3章 撤退命令(第三地区・八月九日)
第4章 司令部転進(第四地区・八月九日~十日)
第5章 陣地戦(第一地区・八月十日~十四日)
第6章 逃避行(第三地区・八月十日~十四日)
第7章 玉砕戦(第四地区・八月十日~十三日)
第8章 停戦勧告(第一地区・八月十四日~十七日)
第9章 奇襲戦(第一地区・八月十八日~二十四日)
第10章 勝どきの旗(第一地区・八月二十四日~二十六日)
著者等紹介
佐藤和正[サトウカズマサ]
昭和7年、北海道に生まれる。満州国新京特別市(現在の長春市)で終戦を迎える。日本大学芸術学部を卒業、河出書房入社。昭和37年より文筆活動に入り、ノンフィクションを中心に執筆。平成3年10月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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