講談社現代新書<br> マンガの遺伝子

電子版価格
¥880
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社現代新書
マンガの遺伝子

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881371
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0270

出版社内容情報

ギャグ、萌え、サンプリング、ヒーロー、殺し屋、野球、料理。マンガをめぐる様々な要素を抽出し、意外な系譜をあぶり出す。

アシスタント経験が作風を決める!?野球マンガの魔球が料理マンガを生んだ?クルマの疾走シーンで始まるマンガは、どうして多いのか?少女マンガのコマ内に花が咲いているワケは?太宰治『人間失格』が、いま流行の「マンガ家マンガ」の源流?サンプリングマンガの可能性とは?『サイボーグ009』はなぜ9人?

第一章 生活の中に「野球マンガ」が生まれる

週刊誌時代と「スポーツマンガ」/「サンデー」と「マガジン」/「ジャンプ」「チャンピオン」が追う70~80年代/90~00年代,etc

第二章 魔球は消える!

暴投ではなく「魔球」/「熱血」と「スポーツマンガ」の起源/「スポ根」誕生/「熱血」の終焉,etc

第三章 ギャグは突出する

「ギャグマンガ」はいつ成立した?/トホホな回顧と男子の情けなさ/大河4コマ形式とリセット可能性/萌え方面/本当にあったマンガ家の話,etc

第四章 速度の表象、アロマの輪舞

戦後マンガはクルマから始まった!?/沈滞ムードに吼えた「狼」/『ペガサス』マンガを翔ける/ブームの爛熟、終焉/スピードから感情へ/浮遊物を自在に操る,etc

第五章 少女誌と「青女」誌と青年誌
    ──たとえば「ヤンマガらしい」描線とは何か

コマの枠線から内側へと植物が入り込む/大友ブームの中心を担ってゆく「ヤングマガジン」/安野モヨコと魚喃キリコの好対照/「マンガ花」の取り戻し,etc

第六章 ヒーローのゆくえ──少年は殺し屋になる

身近なヒーロー・ヒロインたち/ブラック・ジャックにひとこと/少年マンガの「エクストリーム」/必殺のアウトローヒーロー,etc

第七章 料理マンガは「魔球」がいっぱい!

少年・少女マンガで同時に始まる/得意の活劇味でつくった『突撃ラーメン』/「おいしさ」を描く困難/バイオレンスマンガと『美味しんぼ』,etc

第八章 サンプリングマンガのほうへ

絵柄の掘り起こし/マンガ家でないものから/同じ絵──漫☆画太郎のほうへ/他人の絵──コラージュのほうへ/サンプリングのほうへ,etc

第九章 マンガ家マンガは果てしない!

マンガ家マンガはいつから?/『漫画残酷物語』/左手で描くマンガ/『漫画残酷物語』と『まんが道』の対照/描かないマンガ家も存在する,etc

内容説明

太宰治『人間失格』が、いま流行の「マンガ家マンガ」の源流?アシスタント経験が作風を決める!?『サイボーグ009』はなぜ9人?野球マンガの魔球が料理マンガを生んだ?利き腕ではない左手で描かれたマンガ描写とは?さらに深くマンガを楽しむ。

目次

第1章 生活の中に「野球マンガ」が生まれる
第2章 魔球は消える!
第3章 ギャグは突出する
第4章 速度の表象、アロマの輪舞
第5章 少女誌と「青女」誌と青年誌―たとえば「ヤンマガらしい」描線とは何か
第6章 ヒーローのゆくえ―少年は殺し屋になる
第7章 料理マンガは「魔球」がいっぱい!
第8章 サンプリングマンガのほうへ
第9章 マンガ家マンガは果てしない!

著者等紹介

斎藤宣彦[サイトウノブヒコ]
編集者・マンガ研究。早稲田大学第一文学部中国文学専修卒業。1995年、共著『マンガの読み方』(宝島社)発表。2000年、ネット書店bk1創設に参加。編集長・取締役などを歴任。04年以降、マンガのエキスパートとして海外向け企画、大学での講義、マンガ誌の創刊、マンガ展の開催など、多方面で活躍中。09年、「サンデー・マガジンのDNA」展を夏目房之介氏と共同監修、全国を巡回。同年秋より、明治大学米沢嘉博記念図書館の開館・運営を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

240
いろんなジャンルの漫画がどこからの派生できているのかがわかりやすかった。2019/01/06

おらひらお

5
2011年初版。結構読ませる内容。テーマごとに歴史的変遷をたどっているので、わかりすくなっていますね。巻頭に人間失格を持ってくるところなどは秀逸ですね。スピード、料理、野球、漫画家漫画・・・現代の漫画は様々な展開を見せています。昔結構読んだ本も紹介してあって、理解の助けとなりました。2014/01/28

たくのみ

4
手塚治虫礼賛的なマンガ史は食傷してただけに、現代のマンガを的確に切り取っている感じのスタイルに共感。料理マンガ、マンガ家マンガの分析が面白かった。「俺はキャプテン」がサンプリングに分類されてるのはどうかなぁ。僕はオマージュだと思ってたけど。2012/06/25

Asaya

4
面白かった。特に料理漫画の系譜は野球漫画の魔球からつながっているという話はかなり興味深く、なるほどと思った。2012/01/07

Hiroki Nishizumi

3
まぁいろいろオタッキーぽく書かれているね2020/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4358474
  • ご注意事項