講談社現代新書 正しく読み、深く考える日本語論理トレーニング

中井 浩一【著】

講談社（2009/02発売）

• サイズ 新書判／ページ数 264p／高さ 18cm
• 商品コード 9784062879811
• NDC分類 810.7
• Cコード C0281

出版社内容情報

「論理力」は、簡単な訓練で鍛えることが可能です。国語専門塾塾長の中井氏による、実用的な「論理の運用能力」アップのメソッド。第1章　「論理トレーニング」と「国語」教育 / 第2章　生活の中の論理 / 第3章　「対」と「言い換え」 / 第4章　「比較」と「譲歩」 / 第5章　「分類」と「矛盾」 / 第6章　「媒介」 / 第7章　文の流れ［文脈］を読む / 第8章　テキストの全体を読む

第1章　「論理トレーニング」と「国語」教育
第2章　生活の中の論理
第3章　「対」と「言い換え」
第4章　「比較」と「譲歩」
第5章　「分類」と「矛盾」
第6章　「媒介」
第7章　文の流れ［文脈］を読む
第8章　テキストの全体を読む


中井 浩一［ナカイ コウイチ］
著・文・その他

内容説明

基礎から長文まで、日本語読解の実践的メソッドを紹介。「思考力」を鍛えるレッスン！カリスマ教師による実践的思考訓練マニュアル。

目次

第１章　「論理トレーニング」と「国語」教育
第２章　生活の中の論理
第３章　「対」と「言い換え」
第４章　「比較」と「譲歩」
第５章　「分類」と「矛盾」
第６章　「媒介」
第７章　文の流れ「文脈」を読む
第８章　テキストの全体を読む

著者等紹介

中井浩一［ナカイコウイチ］
１９５４年東京生まれ。京都大学文学部卒業。三十代にはヘーゲル哲学の研究に没頭。大手予備校講師などを経て、現在国語専門塾「鶏鳴学園」代表。国語教育、作文教育の研究を続ける。緻密な取材に基づく教育批評にも定評がある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[マッキー]

文章に出てくる「対」や「媒介」などのかたまりを綺麗に図にしてくれていてとても見やすかったしわかりやすかった。小論文でもこうして図にしてまとめれば理解が進むし一目で全体の構成を理解できるかもしれない。

2017/02/23

[リボー]

読んだ感想としては、社会人より受験生に向いてる作品だと感じた。この本に習熟すると、現代文の問題が解きやすくなるかもしれない。

2012/06/19

[デビっちん]

論理の基本は、反対の関係の「対」と同一の関係の「言い換え」、橋渡しをする「媒介」の3つだけであると著者は述べている。この3つの組み合わせで、すべての論理を読み解くことができる。その中でも、「対」と「言い換え」こそが核心中の核心で、この2つで論理トレーニングの8割が完成するとまで言っていた。比較も譲歩も対の応用でしかない。本文中のトレーニングで、構造化して意味をとらえている説明がわかりやすかった。あー、おいらは構造が好きなんだなー。

2016/03/03

[GX]

「形式を読むのは、内容のより深い理解のため。テキストの主体的な理解は、形式を読むことから始まる」。これまで、あまりこういう考え方で文章を読んだことがなかったので、とても勉強になりました。こうした見方を身につけておくことで、自分の書く文章も論理的なものになるのでしょうね。いい本でした。　

2018/09/30

[isao_key]

日本語の文章を論理的に読み解くためのテクニックが紹介されている。著者は、ほとんどの人が、本をどんなにたくさん読んでいても読めないという。正しい読み方についての方法があり、その形式と論理を学習することで身に付けることができる。この論理は「対」「言い換え」「媒介」から構成されている。さらには「対」と「言い換え」が重要で、この2つが理解できれば、論理トレーニングの8割は完成したという。ここで書かれている対の原則とは、1.対となるＡとＢをおさえる。2.対の意味を考えよの2点。実践すれば読む力を向上させてくれる。

2013/04/05