講談社現代新書<br> 早稲田と慶応―名門私大の栄光と影

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講談社現代新書
早稲田と慶応―名門私大の栄光と影

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062879583
  • NDC分類 377.28
  • Cコード C0230

出版社内容情報

一貫教育、人材力、研究水準など名門私大を徹底解剖。私大の両雄躍進の秘密とその課題を徹底解剖。階層固定化社会の象徴としての慶應。拡大化を図る早稲田。戦前、帝大の後塵を拝していた両校がなぜ成功を収めたのか。格差社会論の権威が解く、名門私大の経済学。(講談社現代新書)

第1章 早稲田と慶応はなぜ伸びたか
第2章 2人の創設者――福沢諭吉と大隈重信
第3章 慶応と階層固定化社会
第4章 早稲田とマスプロ教育
第5章 大学の生きる道


橘木 俊詔[タチバナキ トシアキ]
著・文・その他

内容説明

なぜ早慶の両校がこれほどまでに地位を高めたのか、というのが本書の関心であり、そのことを幅広い視点から論じている。戦前にあってはこの両校は東大・京大などの帝国大学の後塵を拝していた。戦後のある時期から早慶両大学は国立の名門大学に急追をかけ、現在、すでに追い越している分野もある。例えば、政界、マスメディア、文壇における早稲田、経済界、政界における慶応である。なぜ早慶はこのような成功を収めているのであろうか。

目次

第1章 早稲田と慶応はなぜ伸びたか(戦前日本の学歴社会;戦後学制改革の波紋;沸騰する早慶人気)
第2章 二人の創設者―福沢諭吉と大隈重信(啓蒙思想家・福沢諭吉;政治家・大隈重信;早慶の出身者たち)
第3章 慶応と階層固定化社会(慶応式一貫教育;慶応生事情;慶応素鬱行政の結束力)
第4章 早稲田とマスプロ教育(早稲田の人材力;早稲田人の「個性」;規模拡大路線の功罪)
第5章 大学の生きる道(大学とは何か;大学の財政;私学の生きる道;早慶の進む道)

著者等紹介

橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学、大阪大学大学院を経て、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)、仏英独米で教育職・研究職を歴任した後、京都大学教授等を経て、同志社大学経済学部教授、主な著書に、『日本の経済格差』(エコノミスト賞受賞)『家計からみる日本経済』(石橋湛山賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

256
日本を代表する2つの私大について書かれた一冊。歴史的背景から中々面白い。しかし今後はどの大学も大変だろうなと思えた。2018/08/16

佐島楓

50
カラーがまったく異なりながらも、私大のトップエリートとされてきた両校。創立の歴史や付属校からの内部進学者の動向を分析している。やはりOBとOGが多数実業界に存在する強みはあるのだなと改めて思う。2015/12/10

うえ

4
「安倍(磯雄)にとって同志社在学中に新島譲に感化されて、キリスト教信者になったことは画期的なことであった…卒業後、同志社の教員になったり、キリスト教の布教活動を行ったりしていたがアメリカの…神学校やベルリン大学に留学したことで転機が訪れる。帰国後…東京専門学校(早稲田)に移り、長い間教授を務めた……安倍は社会民主党を明治34年に結成する。安倍の『社会主義者となるまで』によると、世のなかに貧乏人が多くいることを知ったことと、同志社大学在学中に受けたキリスト教的博愛主義の影響が大きい、と述べている」2017/05/25

くりのすけ

4
両校の特徴がうまく整理されて書かれている。早稲田、慶応ともに実力ある学生が多いのがよくわかった。早慶が大きく躍進した背景には、共通一次試験の廃止や私学助成金の充実があったこともよくわかった。創設から現在に至るまでの両校の伝統が垣間見えた一冊だ。2015/06/27

おらひらお

4
2008年初版。先日、教育の格差に関する本を読んだので、同じ著者でつながりで本書を手に取りました。早稲田と慶応は私学の雄ですが、その性格はだいぶ異なるようです。学生の数もだいぶ異なるようですが、実際に僕の周りも早稲田の方がだいぶ多いようです。2014/09/19

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