内容説明
第一次大戦後の窮状にあえぐドイツに成立したワイマール共和国。そこには、不安定な社会情勢下、孤独と不安にさいなまれつつも「共生」の理想を掲げ苦闘したユダヤ人の姿があった。革命家ローザ・ルクセンブルク、憲法を起草したプロイス、バイエルン王国を倒したアイスナー、外務大臣ラーテナウ、法務大臣ランズベルク、カフカやヴァッサーマンなどの作家、フロイトら学界の重鎮、そしてアインシュタインをはじめとする数多のノーベル賞受賞者―。「ユダヤ人絶滅」前夜に咲き誇ったユダヤの栄光と、時代の激流の中で彼らが感じ、考え、めざしたものとは何か。
目次
第1章 前史ユダヤ人の解放と諸問題(問題としての「ユダヤ人」;フランス革命前夜 ほか)
第2章 ワイマール初期とユダヤ人の政治活動(バイエルン王国を倒したクルト・アイスナー;東欧からの革命家ローザ・ルクセンブルクなど ほか)
第3章 ユダヤ人のワイマール文化(経済界のユダヤ人エリート;アルベルト・アインシュタイン ほか)
第4章 夢から現実、孤立から破滅へ(世界のユダヤ人をリードしたドイツ・ユダヤ人;同化、共生への夢と現実 ほか)
著者等紹介
大澤武男[オオサワタケオ]
1942年埼玉県本庄市生まれ。上智大学文学部史学科卒。同大学院修士課程修了、ドイツ政府給費留学生、1980年ヴュルツブルク大学博士号取得。専攻はドイツ・ユダヤ人史、古代教会史。現在、フランクフルト日本人国際学校理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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