講談社現代新書<br> 東京裁判

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講談社現代新書
東京裁判

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  • サイズ 新書判/ページ数 416p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062879248
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C0221

出版社内容情報

イデオロギーを排し、徹底的な実証と醒めた認識で「文明の裁き」と「勝者の報復」をめぐっての不毛な論争にいまこそ終止符を打つ。「東京裁判から60年。ようやく〈事実〉に基づく、冷静かつ実証的な研究がなされる時代がきたとの感に打たれた。〈歴史〉が待ち望んでいた書だ。」――保坂正康(ノンフィクション作家)

東京裁判は「国際政治」の産物以上のものではない。イデオロギーを排し、徹底的な実証と醒めた認識で「文明の裁き」と「勝者の報復」をめぐっての不毛な論争にいまこそ終止符を打つ。

すでに東京裁判の開廷から60年余の歳月が経過している。「東京裁判開廷60年」の2006年に朝日新聞社が実施した日本国内の世論調査では、東京裁判をどの程度知っているかという質問にたいして、「裁判があったことは知っているが内容は知らない」が53パーセント、「裁判があったことも知らない」が17パーセント、合計70パーセントが、「知らない」という結果が出た(『朝日新聞』2006年5月2日)。……この数字にはなかなか驚くべきものがあると思う。二世代(60年)のあいだにこれだけ忘れられているなら、そろそろ冷静な議論も可能になっていそうなものだが、しかし現実は「逆である。……日本のマスメディアには「A級戦犯」「東京裁判」といった用語が飛びかい、旧態依然とした裁判の肯定・否定論争もかまびすしい。冷静で生産的な論争であれば、大いにやってもらいたいものである。しかし、この肯定・否定論争では、紋切り型の、ときには誤った知見が繰り返されるばかりだ。1980年代後半以降、東京裁判についての新しい事実がかなり発見されてきたが、それらは専門家の世界にとどまり、一般にはあまり普及していない。本書を世に問うのは、このためである。――<本文より>

第30回サントリー学芸賞<思想・歴史部門>受賞

第1章 東京裁判をどう見るか
第2章 東京裁判の枠組みはいかにして成立したのか
第3章 連合国は何を告発したのか
第4章 日本はどのように対応したのか
第5章 判決はいかにして書かれたのか
第6章 なぜ第二次東京裁判は実施されなかったのか
第7章 戦犯釈放はいかにして始まったのか
第8章 なぜA級戦犯は釈放されたのか


日暮 吉延[ヒグラシ ヨシノブ]
著・文・その他

内容説明

「文明の裁き」か「勝者の報復」か。不毛な論争に新世代の学究が終止符を打つ。

目次

第1章 東京裁判をどう見るか
第2章 東京裁判の枠組みはいかにして成立したのか
第3章 連合国は何を告発したのか
第4章 日本はどのように対応したのか
第5章 判決はいかにして書かれたのか
第6章 なぜ第二次東京裁判は実施されなかったのか
第7章 戦犯釈放はいかにして始まったのか
第8章 なぜA級戦犯は釈放されたのか

著者等紹介

日暮吉延[ヒグラシヨシノブ]
1962年、東京都生まれ。立教大学法学部法学科卒業、同大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。政治学博士(学習院大学)。現在、鹿児島大学法学部教授。専攻は日本政治外交史・国際関係論。著書に『東京裁判の国際関係』(木鐸社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ジェンダー

65
読むのに時間がかかった。東京裁判について知らない事が多かったので読めて良かったと思う。いろんな国の思惑や利害を絡み連合国自体が足並みが揃っていなかった。もちろん日本自体も関係書類をたくさん燃やしていたのもあり、スムーズに進まなかった。言葉の壁や西欧諸国の法律に疎かったしアメリカの弁護士との協力関係、被告との関係も良くなかった。東京裁判を全て悪かったと言うわけには行かないけれどちぐはぐであった事は事実だったと思う。関係諸国が費用を出している為出来るだけ早く終わらしたかったのは事実だと思う。2014/12/09

かんやん

37
そもそも戦犯とは何か、A級とはどういうことか、勝者が敗者を裁く法的根拠はどこにあるのか、先ずはそこからだ。近現代史観の対立には正直ウンザリするが、事実に基づき、感情(悲憤慷慨や声高な正義の主張)を排し、冷静に背景を読む姿勢に共感する。弁護方針を巡る対立、判事側の足並みの揃わなさ、ばかりでなく、被告の足の引っ張り合いまで。当然普遍的な法による審判ではなく、告発から減刑まで連合国間の政治的な駆け引きの面が目立つ。復讐、メンツ、国内世論への配慮、予算、対日政策、冷戦構造化の対立…とても単純な二元論では語れない。2020/06/01

terve

30
中公新書の『日本近現代史14講』でも執筆している著者の元本。東京裁判とは何だったのか?著者は冷静かつ客観的に〝東京裁判の政治史〟を捉えようとしたところに特徴があります。弁護団の不仲もそうですが、判事団もまとまらなかったなど、ニュルンベルクには見られなかった問題点も多かったようです。何にせよ我々はどこまで知っており、冷静に語れるのか?といったところを大切にしなければいけませんね。2019/09/01

テツ

26
大戦を締め括るための東京裁判。その意味について。学校でぼんやりと教わるだけで一般の生活の中で深く知ることはないけれど、これは戦後の日本の安全保障のために決して避けることの出来なかった禊の形。戦犯とされた各々がどんな名目で裁かれたのか、弁護団や判事団が何を考えどう立ち回っていたのかなどということは今こうして日本に生きている以上は知っておくべきなんじゃないかなあと思う。2020/05/16

アベシ

25
1958年12月を以って戦犯と言われた人達はすべて釈放された。私は2才、経済白書にもはや戦後ではないと書かれて2年後だ。終戦から12年、既に戦後の冷戦体制に変わろうとしているとはいえ、この国際情勢の変化は冷徹である。靖国神社にA級戦犯が合祀されていることも、日本では皆死んだら尊い御霊になるのだから、他国に言われることではないと考えていましたが、極東軍事裁判で平和に対する罪に問われた人々だということの意味を今まで深く考えていなかったなと思いました。人間は忘れてしまうからこそ、憲法改正は必要だと思いました。2019/08/25

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