出版社内容情報
トーベ・ヤンソン[トーベ ヤンソン]
著・文・その他
小野寺 百合子[オノデラ ユリコ]
翻訳
内容説明
自由と冒険をもとめて、みなしごホームを抜け出したムーミンパパ。発明家・フレドリクソンやスニフの父・ロッドユール、スナフキンの父・ヨクサル。旅先で出会った最高の仲間たちとともに「海のオーケストラ号」で大冒険へ!波乱に満ちた青春時代を、ムーミンパパみずから「思い出の記」につづります。ムーミンママとの運命的な出会いも!山本容子先生の巻末エッセイ付き。小学中級から。
著者等紹介
ヤンソン,トーベ[ヤンソン,トーベ] [Jansson,Tove]
画家・作家。1914年8月9日フィンランドの首都ヘルシンキに生まれる。父は彫刻家、母は画家という芸術家一家に育ち、15歳のころには、挿絵画家としての仕事をはじめた。ストックホルムとパリで絵を学び、1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界じゅうで評判に。1966年国際アンデルセン賞作家賞、1984年フィンランド国家文学賞受賞。2001年6月逝去
小野寺百合子[オノデラユリコ]
翻訳家。1906年東京都生まれ。東京女高師付属高女専攻科卒業。夫とともに、長い間、北欧諸国に滞在した。1998年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
30
☆3.5 スナフキンの父もスニフの両親もミイのママも! ムーミンパパが若い頃の思い出話に夢わくわく広がるね。ムーミンママは比喩でも何でもなく死ぬ寸前だったことと当時からあのハンドバッグが体の一部だったことも判明。へムレンおばさんの手紙には切なくなったなあ。早いとこ飯能訪問の計画を立てなくては。2021/12/04
バニラ風味
21
ムーミンパパは、自分の今までの冒険譚を書くことにしました。少しづつ書いては、子どもたちに読みきかせます。その物語は、想像もできな場所や不思議な生き物が出てきて、スケールの大きさにびっくりしました。でも、パパになる前のパパは、大勢の中にいても、哲学的で、孤独な心を持っていて、なんとなく「ここは自分の場所ではない」と思っている気持ちが伝わります。そんな中、ミムラと出会い、その後、ママと出会ったことで大きく変わったようです。ムーミンパパってそういう人?だったんだ、と改めて思いました。2016/08/13
Acha
12
パパ・・・うすうす気づいてたけどダンディーイメージ壊滅。ひとりぼっちのムーミンっ子(!!)だったパパはたいがい自意識過剰で困った感じだが、もちろん他のメンバーも好き放題なのでまったく問題ナッシング。あたらしい日がはじまり、「もし人がそれに反対するのでなければ、どんなことでも起こりうる」・・・この愛すべき自由人たちに反対なんてできませんとも。←ややムーミンワールド入ってます。2015/08/03
朔ちゃん
6
寝込んでしまったムーミンパパが、自分の半生記を書きはじめる。孤児院を脱け出し、自由な冒険へと漕ぎ出したあの頃…。スナフキン父やスニフ父たちとの交流も、空とぶ船や竜などが巻き起こす事件も、ハラハラドキドキ楽しめた。ヘムレンおばさん…モデルがいるのだろうか。最後は手紙での登場、そして大団円へとつながる。ムーミンママとの出逢いもドラマティックで素敵だったし、ミムラ母のビッグマザーぶりにも驚いた!【ムーミン4】2022/02/01
よっし~
6
10/12開催予定「K社のとなり」課題本。先日読んだ夏葉社『すべての雑貨』(三品輝起)によれば「雑貨好きが愛好する三大作家といえば、サン=テグジュペリ、宮沢賢治、トーベ・ヤンソンあたりではなかろうか」という三大作家のひとり、トーベ・ヤンソンの代表作シリーズ。テグジュペリも宮沢賢治もだいたい読んだけれど、「ムーミン」だけは未読だった。「自由」を至上の価値とする放埓きわまるコミュニティ「ムーミン谷」で展開されるムーミン・サーガ第三弾。ムーミンって、こんなお話だったんですね……。詳しい感想は護国寺にて(^^)2019/10/05