出版社内容情報
名探偵と怪盗の一大決戦! 英仏を代表する推理と犯罪の天才が、心技体の限りを尽くして勝負をとことん繰り広げる華麗なる冒険活劇。●元ベルリン駐在大使だった老将軍オートレック男爵が遺体で発見された。しかも男爵が大金を出して手に入れたという青色ダイヤが見当たらない。それはパリに住む者なら知らない者はいないといわれるほど有名な宝石である。パリ警視庁のガニマル警部は10日ほど前に男爵家に雇われたばかりだという女中の仕業だと見当をつけて後を追うが、事件の黒幕であるアルセーヌ・ルパンにまんまと出し抜かれてしまう。ガニマル警部は、百戦錬磨の怪盗には到底太刀打ちできそうもないと敗北感にうなだれるのだが、頼りになる人物が一人だけいると、ルパンの被害者であるクローゾン夫人から教えられる。その人物こそ名探偵シャーロック・ホームズだった。確かにガニマル警部にとってもホームズは尊敬してやまない天才である。しかし、それで一気に希望が持てるというわけにもいかない。なぜなら名探偵ホームズを擁したとしても勝利を確信することはできなかったからだ。ルパンという男はそれほどまでに手強い相手だとガニマルは危惧していたのである。しかしまた一方でホームズとルパンの戦いはイギリスとフランスとの戦いでもあり、避けられない運命的なものだとも感じていたのだった。こうして名探偵と怪盗による天才同士の決戦の火ぶたが切られた??。
モーリス・ルブラン[モーリス ルブラン]
著・文・その他
日暮 まさみち[ヒグラシ マサミチ]
翻訳
青山 浩行[アオヤマ ヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
高価な美術品や宝石を次々と盗み去るアルセーヌ・ルパンは、大胆にも犯行を事前に予告しておいて、血を流さずにやりとげるという紳士ぶりから、一般市民に絶大な人気がある国民的な怪盗だ。今回の標的はフランス歴代の王冠を飾った伝説の青ダイヤなのか!?パリ警視庁も手こずるルパン逮捕に、史上最強の助っ人として名探偵シャーロック・ホームズがついに協力を要請された!小学上級から。
著者等紹介
ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス]
1864年、フランス北部のルアンに生まれる。はじめ新聞記者をしながら小説を書いていた。1905年、「ジュ・セ・トゥ」という雑誌の依頼で、「アルセーヌ・ルパンの逮捕」という短編を書いたのが好評で、つぎつぎにルパンを主人公にした作品を書いた。1941年没
日暮まさみち[ヒグラシマサミチ]
1954年、千葉市に生まれる。青山学院大学で推理小説の研究会に所属。在学中にミステリーの翻訳をはじめ、10年間の会社づとめのあとに翻訳家として独立した。ミステリー、SF、コンピュータ書など幅広い分野の訳書がある。日本推理作家協会会員、日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- すぽんじニャーコ