出版社内容情報
図書館で見かけた不思議な男の子は、ひとみ先生の同級生!? 分厚い本の貸出票に記された名前から、18年前のせつない記憶が甦る!放課後の図書館で、萌は宙と亮介に、みずからの秘密を打ち明けた。
引っ越してすぐの頃から、3年前に亡くなった海の姿が見えるようになったこと。崖から落ちかけた宙を海といっしょに助け、その後、海が消えていったんだということ……。
萌の話をじっと聞いていた宙と亮介だが、それぞれにショックを抱える。
そのとき、萌は生徒が帰ったはずの図書館に、6年生ぐらいの男の子がいることに気づく。声をかけようとした矢先、萌は発熱のため倒れてしまい、気づくと男の子はいなくなっていた。
卒業式の練習中に、萌はこの前図書館にいた男子がぽつんといることに気づく。耳鳴りのような空気の揺れる音を感じた萌は、「もしかしたら、ユーレイさん?」と思う。
その男の子は、18年前に2学期の間だけ朝日小に引っ越してきた転校生で、ひとみ先生の同級生だったのだ。
1 コクハクは放課後の図書館
2 三歳のときに?
3 宙のお見舞い
4 ホワイトデーのお返しは?
5 図書館の主の本
6 卒業式の練習
7 おねえちゃんのケータイ
8 土曜日の図書館開放
9 田中良太くんに会いたい
10 おねえちゃんは強い
11 十八年目の卒業式
トキメキ図書館だより
あとがき
服部 千春[ハットリ チハル]
著・文・その他
ほおのき ソラ[ホオノキ ソラ]
著・文・その他
内容説明
昼休みに図書館の本を整理していた萌と奈津は、『イギリス童話1』という古い本の貸出票に司書のひとみ先生の名前を見つけて、先生に知らせる。“有本ひとみ”と書かれたその下には、ある男の子の名前が記されていた。その名前を見たひとみ先生は「この本のおかげで、やっと思いだせた。」と目をうるませて、小学校時代の思い出をしずかに語りはじめた―。小学中級から。
著者等紹介
服部千春[ハットリチハル]
京都府綾部市生まれ。第19回福島正実記念SF童話賞で大賞を受賞し、同作『グッバイ!グランパ』(岩崎書店)でデビュー
ほおのきソラ[ホオノキソラ]
2010年、「第1回講談社ARIAコミックグランプリ」グランプリを受賞し、デビュー。現在、ARIA誌で「ワンニン!」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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