講談社ｂｏｘ 波間の国のファウスト―ＥＩＮＳＡＴＺ天空のスリーピングビューティ

佐藤 心【著】

講談社（2013/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 295p／高さ 19cm
• 商品コード 9784062838429
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

経済的に破綻した近未来の日本。その復興のために開放された直島経済特区で、愛憎入り混じる経済戦争が始まる！経済的に破綻した近未来の日本。その復興のために開放された直島経済特区で、中でも随一の最強ファンド「クロノス・インベストメント」に、金融界の強者たちが集められる。表向きの目的は、美少女ながら若くして最強ファンドの会長“ハゲタカ”に上り詰めた渚坂白亜をサポートする戦略投資室設置のためのメンバー選抜。しかし真の狙いは、その後継者の椅子――。いまその座を懸けて、愛憎入り混じる経済バトルの幕が上がる！

佐藤 心［サトウ シン］
著・文・その他

ヤマウチ シズ［ヤマウチ シズ］
著・文・その他

ｂｉｔｔｅｒｄｒｏｐ［ＢＩＴＴＥＲＤＲＯＰ］
企画・原案

内容説明

経済的に破綻した近未来の日本。その復興のために開放された直島経済特区で、中でも随一の最強ファンド「クロノス・インベストメント」に、金融界の強者たちが集められる。表向きの目的は、美少女ながら若くして最強ファンドの会長“ハゲタカ”に上り詰めた渚坂白亜をサポートする戦略投資室設置のためのメンバー選抜。しかし真の狙いは、その後継者の椅子―。いまその座を懸けて、愛憎入り混じる経済バトルの幕が上がる。美少女ゲーム界に“経済バトル”という新境地を切り拓いた話題のタイトルが、メインシナリオライター自らの手で本格経済小説として降臨。

著者等紹介

佐藤心［サトウシン］
ｂｉｔｔｅｒｄｒｏｐ所属の企画、シナリオライター、小説家。経済をテーマとした異色のＰＣゲーム『波間の国のファウスト』で注目を集め、同ゲームをノベライズした書き下ろしが小説デビュー作となる。コンテンツ制作の傍ら、フリーの物書き、編集など多分野で活動中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[TANS]

企業買収劇を舞台に、原作ゲームよりも経済バトル面を深く描いた前日譚。しかし、原作のテーマである「何のために稼ぐのか」といった個人の心情面も十分に描かれていて、求めていた通りの内容だった。満足。 扱っているテーマ上難解な部分も多いが、原作同様わかりやすい文章と飽きの来ない展開で、読み進めるのが辛いと感じることはなかった。 投資とは「自分が正解と信ずるものに賭けること」。賭けるものはカネだけでなく人生も。人生に対する投資家として、信ずるべきものを自覚して生きたいと思った。

2015/08/21

[alleine05]

原作未プレイ。本編をそのまま小説化したわけではなく本編の二年前の前日譚にあたるオリジナルストーリーだそうだけど、原作がエロゲーというならもっとわかりやすくて娯楽性の高いものだろうと思っていたら、ガチな経済ものでついていくのがつらかったでござる。大ざっぱな情勢の流れはなんとかつかめるけど、細かい用語ややりとりはよくわからない部分が多いし、こんな大金を扱う立場も縁がない世界なので登場人物にも共感しづらかった。ただ、愛憎入り混じる登場人物それぞれの人間ドラマパートはなかなか読みごたえがあった（コメント欄に続く）

2013/09/01

[海原]

原作が面白かったので購入。「経済バトル」という触れ込み故に多少の知識は求められるが、新聞の経済欄を苦もなく読める程度であれば問題ないか。期待していたド派手なマネーゲームであり、話の構成も丁寧に組み立てられていて満足。

2013/05/27

[Yuki Saito]

近未、経済特区を作った日本を舞台にしたマネーゲーム・ライトノベル。原作はゲームらしいのだが未プレイ。マネーゲームについてはちょこちょこ違和感があるが、概ね面白かったし、登場人物らも等身大で良かった。ただ主人公が誰なのかはっきりせず、企業買収全体像を描いているので登場人物にとにかく感情移入できないし、視点移動が余りに多い。しかしヘッジファンドに狙われた大企業大変過ぎワロタ・・・あ、あと美少女ゲーム原作ですが恋愛とか萌とかはないのでそういうのを期待する人は買わないほうがいいです

2013/05/25

全てに行き詰まった父の前にホワイトナイトとして降り立つスリーピングビューティー＝娘、の構図の美しさよ。

2013/05/19