講談社box<br> ディストーションの秋

電子版価格
¥1,320
  • 電子版あり

講談社box
ディストーションの秋

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062838092
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

キャラクター小説の新境地! 日常と物語が相克するマガミシリーズ、第3弾!!

「損なわれるのは、いつだって気高く美しいものでなければならない。」
日常と革命。秩序と混沌。強者と弱者。対立の縮図を鮮やかに描き出すマガミシリーズ「秋」の章。

現役京大生が推す、第2回本格ライトノベル大賞受賞! いま最も読みたいブンガクがここに!!
(コメントby京都大学SF・幻想文学研究会)

●シリーズ前二冊をまるまる起承に使っての転の巻、そのカタルシスたるや! 悪役の論理と選択肢問題を主軸に、テーマの扱いも全く手抜かりがない。(20代・匿名希望)

●名誉を賭けた決闘は物語の中にしかなくて、日常にあるのは自分と愛する者を守るために決行される非情で汚い戦争だ。主人公真上草太郎の物語が終わるとともに、ヒロイン達の物語が動き始める。さあ、キャラクター小説の新たな地平がここに見えてきた。(26歳・須藤恭一)

●「俺たちの本当の闘いはこれからだ」エンドに近かった前作から簡単に終わらせてくれないのが新沢克海。比喩でもなんでもなく、草太郎の本当の闘いはここから始まるのだ。(22歳・谷林守)

●つくりものとしての物語は、登場人物が物語に参加していると自覚してはじめて物語なのではないだろうか。同様に、ヒロインたちも主人公への好意が伝わって、はじめてヒロインになるのではないだろうか。ようやく草太郎は主人公になり、ヒロインはヒロインになる。(26歳・船戸一人)

●大切な人たちを否応なしに日常から連れ去ろうとする物語の暴力を前に、草太郎が決断を下すとき、「マガミ」でも蜂王寺でも鴉堂院でもない、「真上草太郎」の物語が始まる。シリーズの真の開幕はここからだ。日常と物語の相克というジレンマを孕んだ草太郎の選択が、このシリーズをどんな場所へと導いていくのか、目が離せない。(24歳・里々)

第一章

内容説明

秋は歪みを孕んだ変化の季節。何かが変わる、何かが動く、そんな季節なんだよ―。偉大なる革命家「マガミ」を父に持つフツーの高校生・真上草太郎。「日常」に固執する彼に、新たな「物語」が否応なく襲い掛かる。

著者等紹介

新沢克海[アラサワカツミ]
1984年新潟県出身。『コロージョンの夏』にて第2回講談社BOX新人賞Powersを受賞、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

alafish

3
面白くなってきた、マガミシリーズ三冊目。このシリーズはライトノベルを構成する要素をふんだんに盛り込みつつ、他作品なら装飾になってしまうラノベ要素を掘り下げていく。物語は否応なく草太郎を巻き込み進む。読者が最も待ち望む展開こそ、草太郎の忌避しているものなのだ。しかし今巻で草太郎は、日常に閉じこもるためなら忌避している物語に自ら身を晒し、どんな犠牲を払ってでも日常を継続させることを決意する。遂に物語が動き出すわけだが、果たして作者はどのようにしてライトノベルを掘り下げ、ブンガクに到達するのか、続刊に注目したい2012/09/14

ふじさん

2
「マガミシリーズ」第三弾。ひたすら停滞し、日常に閉じる事のみを指向していた物語に齎される、僅かな、しかし確実な変化を描いた秋の章。固まり掛けていた人物相関図を少しずつずらす事で、「蜂」と「鴉」、両陣営が対立する構図を徐々に明確にしていく筆は軽妙。極端に記号化された登場人物達の死に様は余りに空疎だが、それが却って主人公の視線や立ち位置に寄り添わせる物があるようにも感じた。今回改めて実感したのがカノンのキャラ的強度。戦闘力の面では無論の事、精神的な面でも一切の軋轢を無力化してしまうそのジョーカー振りに痺れた。2013/11/24

CCC

1
美少女キャラ以外のキャラの方がキャラが面白いハーレム系ラノベ……ってどういうことだ、オイ。まあでも『海』→『夏』→『秋』の順で読んでいったけれど、個人的に今巻が一番面白かった。キャラのディスコミュニケーションっぷりがたまらない。2012/11/15

オダ

1
マガミシリーズの三作目。 いやぁ面白かった。 つくづく思うけどこの作者は設定を練り込んでぶっ飛んだキャラ物を書く、とりあえずそういうのが好きな自分としてはたまらん。 まぁ、若干冗長な語り口という面もあるけどそのへんも含めて一個のもんになってる感じ2012/09/16

やにゃぎ

1
自分の“日常”を守るために闘う事を選んだ草太郎。自分からは何もせず、大切な物は失いたくない、そんなエゴを捨て、大切な物を守るために敵対する物があればどんなことをしても叩くというエゴに変化した。その変化に係わった物集という恋敵に属するキャラが出てきて良かったと思う。それとカノンは本当、最高にヒーローだなとつくづく思わされました。前作から1年ぐらい待って自分でも以外に楽しみにしていたので、読み終わるのがもったいないと思いました。2012/09/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5345103
  • ご注意事項

最近チェックした商品