講談社box
未来方程式―fate equation

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  • サイズ B6判/ページ数 524p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062837828
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

最悪、初音未来は殺さなければならない。 未来を予知する能力を持つという美少女、初音未来。彼女のチカラは「絶対に外れない」。この世ならざる不正……それは神の悪戯か?

内容説明

未来予知能力を持つ謎の少女、初音未来。「絶対に外れない」脅威のチカラで運命の歯車すら創り出してしまう彼女は、都内連続絞殺事件、秋葉原爆破事故、そして終には未曾有の東京崩壊を予言してしまう。警視庁秋葉原警察署、迷探偵萌野探偵事務所がそれぞれ独自に失踪した初音未来の行方を追うなか、おれは100%の確率で的中する彼女の予言をとめられるのか!?「神戯」シリーズ第2弾。「名作たち」をことごとく過去にする最新伝奇ミステリ。

著者等紹介

神世希[シンセイキ]
『神戯―DEBUG PROGRAM―Operation Phantom Proof』にて第2回講談社BOX新人賞Powersを受賞、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

59
「最悪、初音未来(ハツネ・ミライ)は殺さなければならない」少女の未来予知通りに次々事件は起こりアキバに惨劇がふりかかる。前の「神戯」より「これは神の悪戯か?」感はおとなしめで(いや、あれと比べるのは・・・)、ミステリとしても丸くまとまった感はあるが、やりたい放題好き放題あふれるぶっ飛んだキャラとテンションと狂ったフォントは健在。いや、アキバ署のみなさん、楽しくぶっ飛び過ぎて嫌味系本庁とのギャップが激し過ぎるわ・・・。これで普通に警察ミステリとしても、探偵物としても違和感がないのはどういうこと・・・?2022/09/28

マヌヌ2号

5
なぁ……おれやっぱ神世希作品好きだわ……神世希……帰ってきてくれ……。なんというかもうすべてがすき。2011年時点でさえ5~6年は古いと思われるネットスラングの洪水、著しく過剰なルビと厨二設定、めちゃくちゃ滑り倒すコメディーリリーフの主人公たち、勝ち気かクール系かの2パターンしかいないヒロインズ、アクの強いサブキャラ共etc……すべてが最高すぎる。ゼロ年代の遺物をミステリという枠組の中へとこれでもかというくらいに詰め込んだ闇鍋。こう書くとdisっぽく思えるけどおれはマジで大好き。愛してるぜ。↓2020/05/02

alafish

5
シリーズ1作目の「神戯」と比べるとかなり分かり易くなっていて、正直ホッとした。フォントを駆使した文体は奇抜だが、物語は真っ当(多分)で事件の真相を探偵と刑事がそれぞれ追っていくというもの。そこに、実はこの事件は予言されていた、とオカルティックな要素も入り込んでくる。易しくなった分楽しみながら読み進められたが、ぶっ飛び具合は薄れたので、前作のようなものを期待している人には物足りないかもしれない。この独特の世界観がシリーズを経てどのようになっていくのか、目が離せない。2011/09/04

サト

4
『神戲』第二弾。未来を予知してしまう少女と複数の事件が絡み合う。前作の超展開を期待していると物足りなくミステリ要素はやや弱く感じてしまう。それというのも前作があまりに評価不能な凄さだからであって、本作単体で見ると過剰なフォント遊びそのままで読みやすくなって読者にやさしい。とりわけ講談社BOXだからこそ可能な紙面一杯を使った謎と事件の演出には鳥肌。ハードSF並みの大掛かりな発想にも十分堪能した。なにより前作読了後に頭を抱えたある一つの問題に対して、はっきり解答が示されたのが嬉しい。再読しないといけなくなった2011/10/24

ふじさん

3
シリーズ第二作。圧倒的な物量と奇抜な文体、錯綜した構成とで強烈な印象を植え付けた前作に比べ、読み物として随分易しくなったな、というのが最初の感想。前作に対する答え合わせ的な役割も果たす内容で、頁数が二分の一になる代わり、物語的な密度は倍増。ミステリとしても伝奇小説としても充分に水準を満たした物で、奔放ながら基礎をしっかり押さえた文章共々、悪ふざけの裏側に著者の地力を垣間見た。一方、前作に感じた訳の分からない力強さは薄れてしまった、とも。無論『神戯』を量産されても仕方ないのだが、若干の寂しさはやはりあった。2011/12/12

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