内容説明
米・スタンフォード大学で社会心理学の研究を続けていた桜井海斗は、ブランフォート財閥の「世界政府統一プラン」に巻き込まれたせいで父を殺され、すべてを失ってしまう。だが、孤独と絶望の中にいた彼は、“リザ”という謎めいた天才少女との出会いによって、ブランフォートへの壮大なる復讐を誓う。
著者等紹介
至道流星［シドウリュウセイ］
１９７６年生まれ。『雷撃☆ＳＳガール』にて第７回講談社ＢＯＸ新人賞・流水大賞受賞。同作にてデビュー。本業は会社経営者。その傍ら、ライター、漫画原案など幅広い分野で活動する（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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参謀
4
いや～、読む手が止まりませんでした。至道流星2冊目ですが、すっかりお気に入りの作家になりました。ブランフォート財団が裏世界で計画している【世界政府統一プラン】を阻止すべく、海斗と天才少女リザとが立ち向かう経済エンターテイメントです。陰謀によって戦争が開始されているという仮説に基づき、湾岸戦争、9.11など実際に起こったことについて言及しているのがこの作品の魅力でした。IPOやベストセラーの件もなるほどと思いましたし。続きの次巻を読むのが楽しみです。余談ですが、本当は文庫で読みたかったです…2014/09/23
葉月雫
3
オススメ度：★★★2015/04/07
flying jellyfish
3
何気なく使っているお金。また大変な事が起きた、と思うニュース。その仕組みを知らない者を「愚民」と容赦なく罵声を浴びせる本書の評価は分かれるところだ。ましてロスチャイルド陰謀説で世界の動きを全て片付ける、のには眉をひそめる者もいるだろう。しかしながらそれもまた世界の眺め方のひとつ。知らない世界を知りたい、と思う人には、例え罵倒されようとも、この上なく有意義な時間が過ごせる一冊でもある。2010/05/24
architect
3
陰謀論と真っ向から向き合って経済小説しているのには脱帽。切り口としては相当新しいのでは？専門性が前作より高いが説明はわかりやすい。キャラはほとんど前作の焼き直しだが、僕としてはそこにこだわりはないのであまり気にならなかった。2010/02/19
オジ
3
この作者の作品の面白さの本質は、金儲けの手段がリアルで通用する、もしくは通用していた物で、通用しなくなったのも、ここ５〜６年の話なのでホットな話題なものばかり。 今回の手段は偽装企業の上場なんだけど、どの範囲までがインサイダーでパクられるとか、どのくらいが上場基準に引っ掛かるとかを知ってるとスゴく面白い。ただ99％の読者はそんなの知らないので、普通の読みをするなら前作よりも面白くないかも。ライトノベルとしてはキャラが弱いし、ビジネスマンが読むにしてはライトノベル過ぎる。一体どの読者層にウケてるのか不思議2010/02/03
