講談社・文学の扉<br> それぞれの名前

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講談社・文学の扉
それぞれの名前

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062832335
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

そっくりな双子は好きな人に見分けてほしい。自分のこと下の名前で呼んだら変? 自分の下の名前が嫌い……。みんな気になる名前の話双子の妹のユカは、見た目がそっくりな姉のチカと髪型や服だけじゃなくて、歯ブラシまでいっしょだってかまわないと思っているんだけど、チカのほうは千代田君に、パッと見ただけで、ちゃんとチカだってわかってもらいたい。
千代田君と仲良しの小黒君はクラスの金魚の名前をつけるのに苦労していて、葉月君は授業中にぼんやりしてると思ったら、先生やみんなのことを名前を変えてオリジナルの小説にしてたんだ。
モエちゃんは、幼なじみの千代田君に、「自分のことを下の名前で呼ぶなんて子どもみたいだからやめろ」って言われて、「モエは?」っていう口ぐせを直そうとしていて、そんなことをえらそうに言う千代田君は、自分の下の名前が気に入っていないみたい……。
みんな、名前のことって、気にならない?

第一章 岡田ユカ
第二章 小黒ケンヤ
第三章 岡田チカ
第四章 葉月ヒロト
第五章 野中モエ
第六章 千代田ノゾミ


春間 美幸[ハルマ ミユキ]
著・文・その他

内容説明

チカとユカはそっくりな双子で、ユカは髪型も服も、歯ブラシだってチカといっしょでいいって思ってるんだけど、最近、チカは千代田君には、自分がチカだって見分けてもらいたい。千代田君と仲良しの小黒君はクラスで飼っている金魚の名前をつけるのに苦労していて、やっぱり仲良しの葉月君は、友だちや先生の名前を変えて物語を書くのに夢中。千代田君の幼なじみのモエちゃんは、千代田君から「おれのことも自分のことも下の名前で呼ぶな」って怒られて口癖を直そうとしてて、そんなえらそうな千代田君は、自分の下の名前が気に入っていないみたい…。みんな、自分の下の名前って、気にならない?第55回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。小学上級から。

著者等紹介

春間美幸[ハルマミユキ]
神奈川県生まれ。『それぞれの名前』で、第55回講談社児童文学新人賞に佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆか

26
よかったです。自分を見分けてもらいたいチカの気持ちがとても伝わってきました。小学生ですが、恋愛の淡い恋心のお話も、微笑ましく読めました。2015/07/03

スノーマン

22
かわいいなぁー!かわいいけど、彼らにそれぞれの名前があるように、それぞれの考えや思いがあり、まだ不器用ながらも、その思いが伝わるように行動している。チカちゃんはおませさんやけど、千代田くんを好きになったエピソードは納得するものが。しっかり者に見える人の弱い部分を垣間見るとキュンとくるのは王道やもんね(笑)いつでも勝とう!ていう学級新聞のタイトルを付けるセンスの加藤先生も、結構いい人だった(笑)2019/06/02

杏子

18
名前をテーマにした連作。小学5年生らしい小さな悩みが微笑ましい。とても面白く読んだ。自分の下の名前。気になるよね。かわいい恋愛話も載っていて、女子にもオススメしやすそう。2019/07/14

みつばちい

16
今月の特集を「名前」にしたので読んだ。好きな人にちゃんと見分けてもらって名前で呼ばれたいふたごのチカとユカと2人を取り巻く五年生の男女六人の友情と恋の物語。小学生らしい初恋や悩みで等身大で可愛いお話でした。2018/10/03

ケ・セラ・セラ

11
チカは双子のユカと間違わずに大好きな男の子に名前で呼んでほしい。どんなにそっくりでも私を私とわかってほしいとの思い、よくわかります。( でも正直双子ちゃんの区別はなかなか厳しいのですよ…) 小学5年生の名前にまつわる悲喜こもごも。最終章ノゾミ君の話は胸がじんわり。子どもたちにもオススメの作品。2018/11/10

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