講談社・文学の扉
アラスカの小さな家族―バラードクリークのボー

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062832311
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

ゴールドラッシュ後のアラスカを舞台とした、小さな村の愛と自然にあふれた生活。2014年、スコット・オデール賞受賞作品! 舞台はアラスカの小さな町、バラード・クリーク。ゴールドラッシュ後の1920年代後半です。20世紀初頭には、ゴールドラッシュで鉱夫や様々な人が押し寄せていましたが、いよいよ金の採掘も終焉を迎え、次々と鉱山から人が消えていく、そんな時代の物語です。
 ボーは5歳の少女で、血のつながりのない2人の「父さんたち」の手で育てられています。ボーの母親は娼婦で、船着き場ですれちがったアービッドに子供を押し付け、逃げてしまいました。でもボーはさみしくありません。仕立て屋のスウェーデン人アービッドと、アメリカ南部出身で黒人の料理人・ジャックが、ボーの「父さんたち」としていろいろなことを教えてくれます。ボーは、ジャックからスコーンの作り方を習い、金鉱労働者に出す食事作りの手伝いをしています。外国からきた鉱夫たちや、引退した老人やエスキモーの家族、娼婦等、たくさんの人に囲まれてボーは明るく、天真爛漫に育ちます。 
 1年の美しい自然の描写と共に描かれるボーの日常は、驚きや喜びに満ち溢れています。 
 日本ではまだあまり知られていないアラスカが舞台の、一種の開拓物語。ヨーロッパからの移民や黒人、先住民族たちが言葉の違いを超え、互いの文化を尊重しながら暮らす様子には、様々な知恵が詰まっています。
 今こそ読んでほしい、新しい、家族の物語。スコット・オデール賞受賞作!
 全国学校図書館協議会選定図書
 厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財
 日本図書館協会選定図書
 第48回夏休みの本(緑陰図書)選定図書

第1章 母さんはウミガメ?
第2章 ボー、バラードクリークへ
第3章 食事小屋で
第4章 バラードクリークの人々
第5章 オスカーの家で
第6章 ロードハウス
第7章 美容院ごっこ
第8章 誕生日のびっくりプレゼント
第9章 飛行機が飛んできた
第10章 金の採掘
第11章 たったこれだけ
第12章 オラフの家
第13章 オラフの家族
第14章 ボーが走る
第15章 独立記念日
第16章 フェアバンクスへ
第17章 冬の準備
第18章 秋
第19章 トラクターのキャット
第20章 冬
第21章 犬ぞりの郵便配達
第22章 ボーの病気
第23章 小さな男の子
第24章 赤いクマ
第25章 男の子の外回り
第26章 電報
第27章 待ち遠しい日々
第28章 永遠につづくものはない


カークパトリック・ヒル[カークパトリック ヒル]
著・文・その他

レウィン・ファム[レウィン ファム]
著・文・その他

田中 奈津子[タナカ ナツコ]
翻訳

内容説明

舞台は1920年代後半、アラスカの小さな町。ゴールドラッシュで押しよせていたさまざまな国の鉱夫たちは消えつつありましたが、残った人々はアラスカの大自然の中、人種や言葉、文化、年齢をこえてなかよく暮らしていました。5歳のボーは、血のつながらない「父さんたち」に、自分がもらわれてバラードクリークへやってきた話をしてもらうのが大好きなのです…。美しい自然と、心でつながるやさしき人々の姿。2014年スコット・オデール賞受賞!

著者等紹介

ヒル,カークパトリック[ヒル,カークパトリック] [Hill,Kirkpatrick]
アラスカ・フェアバンクス在住の小説家。30年以上、主にアラスカの小さな小学校にて教鞭をとりながら、執筆を始める。日本では『こんにちはアグネス先生―アラスカの小さな学校で』(あかね書房)が邦訳され、2006年の課題図書に選出されている

田中奈津子[タナカナツコ]
東京都生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。『ミンのあたらしい名前』(講談社)が厚生労働省児童福祉文化財に、『はるかなるアフガニスタン』(講談社)が2013年課題図書に選ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

54
厳しい寒さと、昼の光が3時間ほどしかない冬のアラスカ。どんなに辛い生活なのかと思って読むと、アラスカの人々のほとんどが冬が大好きな季節とは驚きました。ゴールドラッシュが終わりかけたアラスカの小さな金鉱の町の人々が一つの家族のように助け合って仲良く暮らしているのにも驚きました。しかもスエーデンやドイツ、フィンランド等々出身の人からエスキモーの人。皆が家族で差別もなく、母に捨てられたボーも、孤児になったグラフトンも大事に育てられています。とても心温まる物語でした。読後に流れる涙も温かい。2016/12/27

はる

50
1920年代のアラスカの小さな町で、無骨だが心優しい鉱夫たちと共に暮らす少女の温かな日々。当時の鉱夫たちの生活や、エスキモーの暮らしぶりが詳しく描かれていて面白い。アラスカの厳しい自然の中でのかつかつの生活。それでも陽気で穏やかな人たち。国も肌の色も様々な人たちが、差別もなく助け合っている姿は素晴らしい。2016/12/10

mntmt

28
1929年、アラスカのバラードクリーク。小さな集落でみんな助けあって暮らしている。フレンドリーであたたかい人たち!飛行機が来て、みんなで大さわぎしているシーンがすごく印象的。アラスカの暮らしも、初めて聞くことばかりで、とってもおもしろく読みました。暖かいから、雪が降るなんてね!!ホットケーキやドーナツもおいしそうでした。永遠に人々に好かれている食べ物ですね。2016/09/30

杏子

26
著者の本2冊目。同じアラスカだが少し時代が遡って1930年。アラスカの小さな町バラードクリークでは、ゴールドラッシュで押し寄せた様々な国の鉱夫たちは消えつつあったけれど残った人々が互いに工夫して仲良く暮らしていた。赤ん坊の頃に実母から血のつながらない二人の父さんたちに貰われたボーは明るく真っ直ぐな5歳の少女に育っていた。寒さのせいで雪も降らなくなるようなアラスカの大自然の元で、心やさしい人々に囲まれての1年間を飾らない言葉で綴っていく。創られた物語ではない、生きた物語がここにはあった。それがまた胸に迫る。2015/04/01

花林糖

24
ゴールドラッシュ後のアラスカの小さな町、バラード・クリークを舞台に、5歳のボーと二人の父親との優しく温かい物語で、28の短編連作。ヨーロッパ移民(鉱夫・元鉱夫)や先住民族のエスキモーが自然と共に生きる日常が描かれている。とにかくボー可愛らしく愛おしくなります。挿絵もとても素敵です。巻末で著者がエスキモーとイヌイットについて述べているのが興味深かった。 2016/07/24

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