講談社・文学の扉
母さんが消えた夏

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062832298
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

ある日突然母が帰ってこなくなった兄と弟は母の不在を隠して生活するが・・・・・・。ShielaA.Egoff 児童文学賞受賞!ある日、母親が突然いなくなってしまった兄弟の物語。
以前も里親にだされたことのある兄のカーティスは、兄弟がばらばらになって里親先で幼い弟がいじめられることだけは避けなくては、と母の不在を福祉事務局に知られないよう必死に隠し、わずかに残った食料や現金で食いつないで健気に母の帰りを待っている。そのうちに向かいの家の風変わりなおばあさんがそんな二人の様子に気がつき、買い物を頼んだり、家に呼んで料理をふるまったりするのだが・・・。
とうとう大家さんが警察をつれて兄弟の自宅を訪ねてくる事態となり、兄弟はおばあさんの運転する車でおばあさんが持っている湖のそばの小さな小屋で夏休みを過ごすことになる。
母さんはどこへ行ってしまったのか、おばあさんは何者なのか、謎を追いながら読み進められる、ミステリーの要素を含んだ、感動ヒューマンドラマ作品。

キャロライン・アダーソン[キャロライン アダーソン]
著・文・その他

田中 奈津子[タナカ ナツコ]
翻訳

内容説明

6年生のカーティスと5歳の弟アーティーの待つ家に、ある朝、母さんが帰ってこなかった。兄のカーティスは、兄弟がばらばらになって里親先で幼い弟がいじめられることだけは避けなくては、と母の不在を隠しながらわずかに残った食料や現金で食いつなぎ、健気に母の帰りを待っている。向かいの家の風変わりなおばあさんがそんな二人の様子に気がつき、買い物を頼んだり、家に招いて料理をふるまったりするのだが…。母親が突然いなくなってしまった兄弟のひと夏の冒険物語。数々の文学賞に輝く女流作家による感動作、Sheila A.Egoff児童文学賞受賞!

著者等紹介

アダーソン,キャロライン[アダーソン,キャロライン] [Adderson,Caroline]
カナダの小説家。ブリティッシュコロンビア大学で教育学を修める。処女作がカナダの総督文学賞にノミネートされ、Ethel Wilson Fiction賞を受賞。CBC文学賞を3回受賞。2006年に創作活動全体に対してMarian Engel賞を受賞。2013年には「Jasper John Dooley」シリーズの『Left Behind』がカーカスレビューのベストチルドレンズブックに選ばれた

田中奈津子[タナカナツコ]
東京都生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。『ミンのあたらしい名前』(講談社)が厚生労働省児童福祉文化財に、『はるかなるアフガニスタン』(講談社)が2013年青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BlueBerry

67
置き去りにされた子供二人がどうなってしまうのかハラハラしながら読みました。最後までお婆さんの正体への興味で飽き無く読めたのも良かったです。全体的には割と普通だった。序盤○中盤◎ラスト○総合○2014/08/25

かもめ通信

13
ある日母さんが仕事から戻らなかった。小学6年生のカーティスは、5歳の弟に言い聞かせる。明日か明後日にはきっと帰ってくるはずだと。カーティスの視点で描かれている物語は母を信じたい気持ちと、かつて母に置き去りにされた記憶との間で揺れる少年の心と、弟をかわいがり思いやる気持ち、弟のためにぐっと我慢せざるを得ないあれこれが思い切り切ない。同時にちょっと変わった老婦人と共に過ごすひと夏で大きく成長する少年の成長譚には思わずにっこりしてしまうし、やがてカーティスも知ることになるおばあさんの“秘密”には胸を打たれる。 2014/10/13

Olga

4
ありがちな状況で始まったけれど、よくある展開にはならなかった。小学校高学年の兄/姉と、未就学児の弟/妹の話は、上の子の立場で読むと切ない。2014/08/05

くもりーな

3
★4.8 所々ぶつぶつ切れる翻訳(もしくは原文の文章)にちょっと?だったけど、内容は良かった2014/09/07

ぺんぎんちゃん

1
最後のまとめ方が??? かなり唐突に畳んだ感じがした。 兄弟を助けたおばあさんの人生をもっと読みたかった。2017/08/25

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