出版社内容情報
わたしも、まわりのみんなも、だれもが自分の力をめいっぱいつかって生まれてきた。その事実が胸を打つ、ふたりの姉妹の物語。いっそ、サイボーグだったらよかったのに。
小学五年生の乙葉は、木から落ちて骨折し、ボルトが埋めこまれた肩を、サイボーグみたいで案外気に入っている。サイボーグならば、傷ついたり、いらいらしたりしなくてすむから――。
乙葉は、線路脇の古家で、女ばかり――おばあちゃんと15歳年の離れた姉ちゃん・桐子、そしてメスねこのじゃらし――で暮らしている。
気の強い桐子は女庭師。巨木を切り倒す「空師」の軍二と付き合っている。
学校の「いのちの授業」に感動しながらも、自分の誕生にわだかまりを持つ乙葉と、予期せぬ妊娠に戸惑う桐子。
11年前、両親に棄てられたふたりは、それぞれにかかえる思いを、どう変化させていくのか。
わたしも、まわりのみんなも、だれもが自分の力をめいっぱいつかって生まれてきた――。
その事実が胸を打つ、ふたりの姉妹の物語。
八束 澄子[ヤツカ スミコ]
著・文・その他
内容説明
ただ産んでもらったんじゃない。だれもが、自分の力をつかって生まれてきたんだ。姉・桐子の妊娠を通して、小5の乙葉が感じた“真実”が胸をうつ、ふたりの姉妹の物語。
著者等紹介
八束澄子[ヤツカスミコ]
広島県因島生まれ。岡山県倉敷市で暮らす。児童文学作家。日本児童文学者協会会員。「季節風」「松ぼっくり」同人。『青春航路ふぇにっくす丸』(文溪堂)で日本児童文学者協会賞、『わたしの、好きな人』(講談社)で野間児童文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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