講談社の翻訳絵本 ジャーニー―女の子とまほうのマーカー

ベッカー，アーロン【作】〈Ｂｅｃｋｅｒ，Ａａｒｏｎ〉

講談社（2013/11発売）

• サイズ B4判／ページ数 44p／高さ 25X28cm
• 商品コード 9784062830775
• NDC分類 E
• Cコード C8771

出版社内容情報

少女が、赤いペンで壁に描いた扉。それは描いたことが現実になる世界への入り口だった。２０１４年コルデコットオナー賞受賞作品。　2014年コルデコットオナー賞受賞作品。ある少女が手にした不思議な赤いマーカー。そのマーカーこそ、少女をスリルと興奮に満ちた冒険に導いてくれる、魔法の杖だった。少女がそのマーカーで、部屋の壁にドアを描くと、本物のドアが現れた。さあ、めくるめく大冒険が待ち受ける旅、「ジャーニー」に出発しよう！
　本作は、アメリカのイラストレーター、アーロン・ベッカー氏が描いた、文字のない新作絵本です。内容は、シンプルそのもの。ある小さな女の子が手に入れた赤いマーカー。そのマーカーで魔法のドアを部屋の壁に描いた少女は、その先の不思議な世界へ一歩踏み出します。その世界では、スリルと興奮に満ちた冒険が、少女を待っていました。ボート、気球、魔法のじゅうたん……。訪れる危機を、持ち前の機転の良さと度胸で切り抜けていく少女を、最後に待っていたのは……!?　
　やわらかく繊細な色使い、しなやかな線で描かれた緻密な背景など、眺めているだけでも美しい本作。「デビュー作にして巨匠の仕事」(ニューヨークタイムズ)、「この本を読み終えた子どもたちは、きっとすぐに次の冒険を想像し始めることだろう」(スクール・ライブラリー・ジャーナルなど、ニューヨーク各紙で大絶賛のベストセラー、満を持しての刊行です。

アーロン・ベッカー［アーロン ベッカー］
著・文・その他

内容説明

そのマーカーは、彼女を大冒険へと導く、魔法の杖だった…。ようこそ、想像力の国へ。ニューヨーク各紙が絶賛した、ベストセラー文字なし絵本！

著者等紹介

ベッカー，アーロン［ベッカー，アーロン］ ［Ｂｅｃｋｅｒ，Ａａｒｏｎ］
イラストレーター・デザイナー。天文学の教師だった母親の影響を受け、宇宙の絵を描き始める。映画のデザイナーを経て、初めて発表した『ジャーニー―女の子とまほうのマーカー』は、刊行後すぐに、ニューヨークの子どもの本のベストセラー入りを果たした。現在は、妻、娘とともに、マサチューセッツ州アマースト在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[KAZOO]

このような文章が全然ない本というのも楽しいものですね。見ているだけでもこの本のなかの世界につれていってくれます。赤いマーカーで主人公の少女が想像世界を旅して冒険していくさまがさまがよく描かれています。お城なども細密画のような感じでかなり細かく描かれているのも好みです。

2018/06/02

[Hideto-S@仮想書店 月舟書房]

2014年コルデコットオナーブックに輝いた文字のない絵本。描いたものが現実になる魔法のマーカーを手にした少女。自分の部屋の壁にドアを描き、それを開けると冒険が始まった。異国の美しい風景には危険も潜む。価値観が異なる人々もいる。少女は豊かな発想でピンチを切り抜ける。冒険の末に、少女には素敵なギフトが待っていた。絵を描くのが好きな子どもの夢をストーリーにしたような物語。映画のデザイナーからこの本でデビューした作者は無類の旅好きだそうだ。自分の好きな世界を一冊に詰め込んだのかもしれない。2013年11月初版。

2016/06/19

[♪みどりpiyopiyo♪]

お父さんもお母さんも お姉さんも取り込み中。退屈した女の子は自室で見つけたペンを取り…　■楽しい冒険ファンタジー絵本を読みました。シリーズ1作目。字のない絵本です。■躍動感のある美しい絵。煌めく森と不思議な都市と、不思議な生き物、不思議なお話。身近なところから始まる正統派のファンタジー。最後に辿り着いたのは…？　■とっても楽しく気持ちのいい冒険物語でした ( ' ᵕ ' )♪ （2013年）2014年コルデコットオナー賞受賞作品（→続

2019/08/31

[パフちゃん＠かのん変更]

文字のない絵本。少女が偶然手にしたのは描いたものが現実のものになる不思議な赤いマーカー。壁に描いたドアを通って冒険の旅に出発。文章がなくても、絵が雄弁に語っています。素敵な絵本です。これ、ストーリーやセリフを考えたら年齢に応じてその子だけの素敵な物語が作り出せることでしょう。

2016/09/19

[naoっぴ]

続編「クエスト」を先に読みましたが、この世界観いいですね～。夢と魔法と東洋建築、そして鉄の空飛ぶ乗り物がどこかジブリを感じさせる。字のない絵本は文の制約がないから想像は無限大。大人は大人の言葉で、子どもは子どもの言葉で、この本を読むのでしょうね。少年との出会い、そして紫の鳥が何物なのかこれを読んで納得。これが「クエスト」に続いていくのですね。二作読めば壮大な世界がさらに広がります。緻密で美しい背景、マーカーの色彩もとてもきれいな絵本。

2016/02/05