講談社の翻訳絵本
あるひぼくはかみさまと

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 44p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784062830669
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

出版社内容情報

テオが出会った「かみさま」は、オムレツを知らないし、泳げないし、木に登れないし……。リンドグレーン記念文学賞受賞作家の絵本。

ある日、テオは森で「かみさま」に出会います。その神様は、変身できるし、水の上を歩ける。でも、オムレツを知らないし、泳げないし、木に登れないし……。そもそも神様って、どんな存在?
ベルギー出身のキティ・クローザーは、若手ながら2010年にアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞した実力派で、全世界的に注目されている作家のひとり。自作絵本の最新作である本書は、“神様”との出会いを描いた話題作。“死神“を採りあげた『ちいさな死神くん』(講談社)とともに、見えざる存在をユニークな想像力で描き出した、読み手にさまざまな考えを喚起させる一冊です。
タイトル文字は、同じリンドグレーン記念文学賞を受賞した日本を代表する絵本作家・イラストレーターの荒井良二さんによるものです。

【著者紹介】
1970年、ベルギーのブリュッセル生まれ。スウェーデン人の母と英国人の父をもち、スカンジナビア圏と英語圏の児童文学に魅了されて育つ。耳が不自由だったため、小さいころから絵やサイン、合図、身振り、ものの裏にかくされた意味に惹きつけられていたという。ブリュッセルのサン・リュックインスティテュートでグラフィックアートを学び、1994年『Mon royaume』でデビュー。以来、多くの作品を刊行し、装画も手がける。2003年に『こわがりのかえるぼうや』(徳間書店)、2005年に『ちいさな死神くん』(講談社)でオランダで最も美しい子どもの本に送られる賞のひとつ、銀の絵筆賞をそれぞれ受賞。2006年には文化庁による児童文学賞のグランプリに輝く。2009年にはモントルイユのブックフェアにて『Annie du lac』がバオバブ賞受賞。2010年、これまでの作品と業績をたたえ、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。テオドールとエリアスというふたりの息子の母でもある。

内容説明

テオが出会った「かみさま」は、オムレツを知らないし、泳げないし、木に登れないし…。でも、さようならをしたあと、テオにはある思いが残りました。世界が注目するアストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞作家の絵本。

著者等紹介

クローザー,キティ[クローザー,キティ] [Crowther,Kitty]
1970年、ベルギーのブリュッセル生まれ。スウェーデン人の母と英国人の父をもち、耳が不自由だった。ブリュッセルのサン・リュックインスティテュートでグラフィックアートを学び、1994年『Mon royaume』でデビュー。以来、多くの作品を刊行し、装画も手がける。2003年に『こわがりのかえるぼうや』(徳間書店)、2005年に『ちいさな死神くん』(講談社)が、オランダにて銀の絵筆賞をそれぞれ受賞。2006年には文化庁による児童文学賞のグランプリに輝く

ふしみみさを[フシミミサオ]
1970年、埼玉県生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒。洋書絵本卸会社、ラジオ番組制作会社勤務を経て、英語・フランス語の翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

73
最近、自分が「役立たずのろくでなし」に思う時がたくさん、あってちょっと落ち込んでいた時に児童サービス論の授業で出逢った絵本。変身して人を驚かすことが大好きな、何でもできる「かみさま」。でも「かみさま」は木登りも沼で泳ぎ、アサツキ入りのオムレツを作れるテオのことを「凄い」と言います。そしてテオがお皿を洗いながら「昨日とは全く、違ったみたいだ」という所が印象的でした。あの言葉は、「日常の一瞬一瞬が特別なんだな」とハッと気づかされたり。何だか心の奥があったかくなって泣きそうになる絵本。2014/11/27

mai

53
ほっこりとする内容の絵本でした。深い意味があるのかな、と思いきや意外な展開?で終わるので、面白かったです。今まで読んだ絵本の中で一番穏やかな気持ちになれました。2017/10/10

ネギっ子gen

47
若者が森を散歩していると、「みたこともない なにか」に出会う。その不思議な何かは言う。「わたしは かみだ」と。神様は、変身ができ水の上を歩け空も飛べる。一方、オムレツを知らないし、泳げないし、木にも登れない――。そもそも神様って、どんな存在なんだろうか……。 著者は、<耳が不自由だったため、小さいころから絵やサイン、合図、身振り、物の裏に隠された意味に惹きつけられていた>とのこと。題字は、『あさになったので まどをあけますよ』『きょうというひ』などの絵本で知られる、荒井良二さん。絵柄に合った、良い字です。2021/06/16

ゆうゆうpanda

43
今、キティ・クローザー氏が国際子ども図書館講演会で公演した時の資料を見ています。この本は『ちいさな死神くん』を描いた時、いつか神について描こうと思って生まれたのだそうです。私も繋がりがあるのでは?と手に取りました。神様に関係する名前をもったテオ。成人男性に見えますが、原題では『男の子と神様』となっているそうです。大人にも子供にも見える人物にすることで、神と人の関係が父と子であったり、友達であったりと変化するように工夫されています。神が善き隣人でいてくれるのは人間自身の行い次第というメッセージを感じました。2016/06/16

ユーカ

32
なんともいえない、暖かい読後感。若者がばったり神様に会って、友だちと過ごすように1日を過ごす話。はじめて会ったひとがとても気が合って、家に帰ってから「イイ人だったなぁ。楽しかったなぁ」と思う、あの感じが味わえます。2015/03/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6411810
  • ご注意事項