内容説明
かげって不思議。手をひらひらさせたり、なにかを持ってみたり。かげはちゃんとわたしのまねをしてくれる。でも、いっしょに遊べたらもっと楽しいのに。
著者等紹介
リー,スージー[リー,スージー][Lee,Suzy]
韓国ソウル生まれ。芸術家、イラストレーター。シンガポール在住。ソウル大学卒業後、ロンドン芸術大学のキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ(Camberwell College of Arts)で修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
134
創造性豊かで、一読では理解が追いつかなかった。何度も読み返すことで、面白さが追いついてくる絵本。光さえあれば影は存在する。こちらから影の世界を想像することはできる。太陽の下にいれば常に足元にいることも誰もが気づいている。それでは逆の世界はどうだろう。影の世界からこちらをどう感じているのかを少女はイメージしたのだろう。思いが届けば自由に踊りだすと。スージー・リーさんは今作でも、あえて言葉では伝えずに読み手の感性をくすぐってくる。こちらから影へ、影からこちらへ、鳥が羽ばたくようにダイナミックに物語は動き出す。2025/11/08
よこたん
45
“ごはんですよー!” どんなに遊びに夢中になっていても、一瞬で現実に引き戻される破壊力抜群の声かけだった(笑) 物置の道具たちのかげが、動物やらの姿になって踊り出し、いつの間にやら女の子もかげの世界で遊び出す。実のところ、ちよっと私には怖かった。大人しくついてこないかげが現れたらどうしよう。光の世界が現実でかげが虚なんて誰が言えようか。かげの動きに私が振り回されるような日が来ませんように。スージー・リーさんの本は3冊目。今のところ『せん』が一番好き。2019/10/05
リコリス
40
かげなの?想像なの?現実と幻想が入り混じった言葉のない絵本。子供の頃イマジネーション豊かに遊んだ気持ちが蘇るようで楽しい。絵本の上と下のページを間違い探しのようにじっくりと見るのもおもしろかった。2019/09/06
アキ
34
韓国人スージー・リーの言葉のない絵本。遊び心いっぱい。女の子が物置でひとり。パチッと電気をつけると影が下半分に色んな動物の影を作っているうちに影が物置に遊びに来て、影と一緒になって遊んでいるうちに”ごはんですよ”ってママの声。しかたなく電気を消して物置は真っ暗。次のページでその物置では・・・思わず笑顔になる元気で微笑ましい女の子がいつもの主人公。本という枠を使った発想が素晴らしい!2018/12/07
ぶんこ
32
縦長の本で、見開きで実体と影が現れ、文字の無い絵本。ページを繰るごとに実体と離れていく影。私には少し不気味に感じられて、大急ぎで読んでしまいました。2023/11/01




