講談社birth<br> ちいさなこと

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講談社birth
ちいさなこと

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  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062828215
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

友哉は帰省した凛と再会、数年ぶりで同じ町に住む比佐子を訪ねる。相変わらずの凛に対し、比佐子は生命力を失っていた。レイプ現場にいた彼女の証言とは異なる凛の言葉に、違和感を覚えた友哉。事件を追及する意欲はなくても、小さな町の小さな事件は、普通の会話から淡々と解き明かされていく。紡ぎ出される人々の思惑。たった三日間の「日常」を描いた青春小説。第10回「講談社Birth」小説部門奨励賞受賞作。

著者等紹介

高橋己詩[タカハシコウタ]
1988年、東京都生まれ。国立館山海上技術学校卒業。現在はフリーターで、地元消防団とボランティア団体に所属。いまの20代のリアルを象徴するように、地方の小さな町での等身大の日常のなか、なにげなく少しずつ変わっていく若者たちを、物静かで丁寧な筆致で描く。2009年9月締切、第10回「講談社Birth」小説部門奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nanoko

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若者の非日常が世間の日常にいとも簡単に呑み込まれてしまっているところが、とても現実的で、若い頃にはそういった空気に憤りとまではいかなくても『違和感』を感じた事を思い出させてもらいました。そう思うと、自分の中にある非日常と日常の垣根を他人にも共有してもらいたいと思うことが『若い』という事なのかもしれないなぁ・・・なんて、年寄り臭く考えてみちゃったり(笑) レイプ事件という物が題材にありながら、あまりドロッとした感じになっていないのは、主人公と被害者(?)の間に最初から距離があるからなんでしょうね。2011/06/03

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