出版社内容情報
この事故がなぜ大トラブルに? 「プロが責任を持って介護すること」を期待される時代。権利意識が強まる利用者・家族との向き合い方介護施設の現場は大きな転換期を迎えています。基本に忠実に防ぐべき事故を防いでいるだけでは足りず、事故を巡る「家族トラブル」の防止という新たな課題が持ち上がったのです。
歩行すれば転倒の危険は避けられないのに「絶対転ばせるな」と無理な要求をする家族。事故の補償に不満があるとすぐに訴訟を口にする家族。施設の事故説明は全てICレコーダーに録音する家族。そのうえ、認知症利用者の防ぎようがない転倒事故の過失を認めてしまう裁判官。
家族は施設の「良きパートナー」ではなくなり、対応の甘い施設はすぐに突っ込まれてしまう。このように家族を敵に回してしまった原因は、リスクの事前説明、基本的事故防止対策、事故後の家族対応など、「顧客」から見れば当然の対策を怠ってきたツケと言えるかもしれません。
権利意識を強める利用者・家族にいかに向き合い、クレーム等に対応すべきか、介護リスクマネジメントのプロがイラストを交えながらわかりやすく解説します。
●はじめに
●巻頭特集/「介護の誤解」に陥らないための大前提
●第1章/介護事故をめぐるトラブル対応と家族対応
●第2章/介護現場におけるクレーム対応
●第3章/トラブルにしない現場の工夫
●第4章/介護現場における個人情報をめぐるトラブル
●第5章/介護現場における大規模災害対策
●第6章/介護施設における感染症対策
●第7章/介護現場における虐待に関するトラブル対応
●索引
山田 滋[ヤマダ シゲル]
著・文・その他
三好 春樹[ミヨシ ハルキ]
監修
下山 名月[シモヤマ ナツキ]
監修
東田 勉[ヒガシダ ツトム]
著・文・その他
内容説明
この事故がなぜ大トラブルに?「事故を防ぐ」だけでは足りない時代。権利意識が強まる利用者・家族との向き合い方。豊富な事例で現場に対応力がつく災害・感染症対策、個人情報管理、虐待問題もカバー。管理職も現場職員も必読の一冊。
目次
第1章 介護事故をめぐるトラブル対応と家族対応
第2章 介護現場におけるクレーム対応
第3章 トラブルにしない現場の工夫
第4章 介護現場における個人情報をめぐるトラブル
第5章 介護現場における大規模災害対策
第6章 介護施設における感染症対策
第7章 介護現場における虐待に関するトラブル対応
著者等紹介
山田滋[ヤマダシゲル]
介護と福祉のリスクコンサルタント。株式会社安全な介護代表取締役。早稲田大学法学部卒業後、現・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社入社。介護・福祉施設の経営企画・リスクマネジメント企画立案等に携わる。2006年より現・株式会社インターリスク総研主席コンサルタント。2014年、株式会社安全な介護設立
三好春樹[ミヨシハルキ]
生活とリハビリ研究所代表。1974年から特別養護老人ホームに生活指導員として勤務後、九州リハビリテーション大学校卒業。ふたたび特別養護老人ホームで理学療法士としてリハビリの現場に復帰。年間150回を超える講演と実技指導で絶大な支持を得ている
下山名月[シモヤマナツキ]
生活とリハビリ研究所研究員。介助技術指導のスペシャリスト。民間デイサービス「生活リハビリクラブ」を経て、講演・講座、施設の介護アドバイザーとして全国で活動。普通に食事・普通に排泄・普通に入浴という、当たり前の生活を支える「自立支援の介護」を提唱し、人間学に基づく精度の高い理論と方法は介護シーンを大きく変えている
東田勉[ヒガシダツトム]
1952年生まれ。コピーライターとして制作会社数社に勤務後、フリーライターとなる。2005年から2007年まで介護雑誌の編集を担当。医療、福祉、介護分野の取材や執筆多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。