介護ライブラリー<br> ものいうからだ―身体障害の心理学

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介護ライブラリー
ものいうからだ―身体障害の心理学

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062824187
  • NDC分類 494.78
  • Cコード C2347

内容説明

身体の再建、心の再建をめざすリハビリテーションからのアプローチ。身体からのメッセージを読みとれますか。

目次

第1章 からだの見方(からだが習得した「型」;「型」の個人的側面 ほか)
第2章 からだの反乱(「実行する私」と「監視する私」;障害を自覚できない障害者 ほか)
第3章 からだの行方(スティグマとしての障害;境界線の障害者 ほか)
第4章 からだと心の回復(不可分な二つの病理;障害受容の限界 ほか)

著者等紹介

南雲直二[ナグモナオジ]
1950年東京生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程単位取得後退学、博士(教育学)。専門はリハビリテーション心理学、障害児教育方法論。現在、国立障害者リハビリテーションセンター研究所障害福祉研究部心理実験研究室室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

miharasi_mamiya

1
からだに障害を負うということはどういうことかを心理学的に分析しており興味深かった。愛する人を失うことと身体機能を失うことが脳内のニューロン・ネットワークの再現性を失うこととして同じようにとらえられるというのが面白かった。愛する人にまつわるものが身体的な記憶として刻み込まれている。生の感覚であるクオリアと言語などで人に伝達できるコンプレヘンシオとの関係についての解説も面白かった。2018/07/19

yuka_tetsuya

1
愛する人を失った時の喪失感は、脳に型(監視する自己)が残っているので、似ている状況を作り出すことで容易に回復できるが、脳卒中で体の機能を失った喪失感は、脳の型自体が失われ、「監視する自己」が無知に陥るため、ピアサポートなどによる「実行する自己」が一つ一つ型を作り上げてゆく事で、クオリアの病理から一つ一つ回復してゆく。リハビリテーションの回復過程を心理学的に解説した大変にわかりやすい本である。リハビリは身体だけではなく、心の再建も行っていて、トータルとしてからだの再建を行っているという主張に賛同する。2011/07/24

ヘル・Wの空中庭園

1
こういう本が読みたかった、やっと探しているものに出会えた、という感じ。フロイトやラカンによる精神分析の方法論に私はとても興味を持っていて、常々、それを身体障害者の介護の場面に応用するにはどうしたらいいか考えていた。この本は、まさにその路線で書かれているという印象をうけた。とはいえ、一種曖昧で不確実なところがあり、本当に論理的かどうかイマイチはっきりしない精神分析という方法に頼りきりになるのではなく、そこを踏まえつつ、身体的な理論や実証からのアプローチという土台がきちんとしているので、信頼がおけると感じた。2010/01/15

kogiku

1
身体機能を阻害されることがひとにとってどういう意味を持つのか、という視点が自分にとっては新しかった。2009/01/19

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