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オタクで女の子な国のモノづくり

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062820639
  • NDC分類 675.3
  • Cコード C0033

出版社内容情報

2008年「日経BP・BizTech図書賞」受賞
麻生太郎首相も「日本のサブカルチュアの潜在力を活かす知恵がギッシリ詰まった1冊」と絶賛!


トイレで用を足すときの音を擬音で消す「音姫」。
精巧きわまりない人型ロボットの「ASIMO」。
世界的なステイタスシンボルとなったハイブリッドカー「プリウス」。
……といったユニークな製品を、なぜ世界中で日本のメーカーだけが作れたのでしょうか?
その秘密は日本が世界に誇る「オタク的な文化」「女の子的な文化」にある、というのが、気鋭のコンサルタントで若者文化を深く愛する著者の答えです。
そして、今後、日本のモノづくりと経済を完全復活させるには、「萌え」や「ギャル系」のパワーを生かした製品開発を進めるしかないと、豊富な実例を挙げて明快に指摘します。

川口 盛之助[カワグチ モリノスケ]
著・文・その他

内容説明

誰も気づかなかった「強いニッポン」の秘密を俊英コンサルタントが暴く。世界が認める日本のサブカルチュアの潜在力をいかに活かすか、その知恵がギッシリ詰まっている本。

目次

第1章 女の子っぽく、子供っぽい日本製品(「贅沢すぎるほどの便利」を追求する気質;マシンを簡単にパートナーにする日本人)
第2章 日本製品のオタク性・10の法則(擬人化が大好き;個人カスタマイズを志向する;人を病みつきにさせる;寸止めを狙う;かすがいの働きをする;「恥ずかしさ」への対策になる;健康長寿を追求する;生活の劇場化を目指す;地球環境を思いやる;ダウンサイジングを図る)
第3章 「女の子な日本」の正体(「女の子っぽさ」「子供っぽさ」とは何か;コンピュータ的な脳で「風流」を感じる日本人;「オタク的モノづくり」が日本の未来を拓く)

著者等紹介

川口盛之助[カワグチモリノスケ]
1961年兵庫県生まれ。慶応義塾大学工学部応用化学科卒業。イリノイ大学理学部修士課程修了。日立製作所や受託研究機関のKRIを経て、世界的な戦略コンサルティングファームのアーサー・D・リトル・ジャパンに入社。現在、同社のシニアマネージャーを務め、主に製造業の研究開発戦略や商品開発戦略などのコンサルティングを行う。日本ポップカルチャー委員会の委員も務める。さまざまな分野の先端技術や製品の動向に精通していると同時に、漫画やアニメ、萌え系、ギャル文化…などにも詳しく、若者文化を愛するオタク応援団長を自任する。「世界に誇るオタク文化」と「国の基幹産業である製造業」との橋かけ役となり、両者の力で21世紀の日本を元気にすることがライフワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

acesmile@灯れ松明の火

7
これは論文ですね。序文があって本文があり結論がまとめてある。すっきり読みやすい形に仕上がっている。内容は面白論文ですがwでも私はこういうの肯定的です。保守的(何も考えずに過去の踏襲する事)な考えの人はこういった類の内容を否定するけど、そろそろ日本の強みを分かって欲しい。麻生さんはそういう意味では革新派だったのだろうけど首相になってから印象が悪くなったよねw頑固親父(団塊の世代)が引退しきった頃にベンチャーを初め大企業の中から今迄の殻を破った考え方が出てくるのは眼に見えている。これからの日本の製造業に期待2011/04/28

がっち

5
オタク文化、ギャル文化をどう思うだろうか?実はとても日本的な文化なのかもしれない。日本的な文化は世界観がどくとくで、日本人が築いてきた民度の高さに起因している。とくに最近日本のモノづくりはこういった10種の特徴があるのである。①擬人化が大好き ②個人カスタマイズを志向する ③人を病みつきにさせる ④寸止めを狙う ⑤かすがいの働きをする ⑥恥ずかしさへの対策になる ⑦健康長寿を追求する ⑧生活の劇場化を目指す ⑨地球環境を思いやる ⑩ダウンサイジングを図る といったものだ。日本という文化を垣間見た気がする。2011/01/13

すずめっぐ

5
モノづくりという切り口から、日本のユニークさを考察した本。トリビアとして面白い情報も満載ですが、「日本、やるじゃん!」って素直に思えるのが本書の魅力。日本の未来に対して悲観的になっている人に、特に読んで欲しいなって思います。元気が出ること請け負い。

カルロス

3
タイトルだけだと手に取るのをためらってしまうかもしれません。ですが、内容はモノづくりに関係したことで、読んでいると、日本人らしい発想と文化を感じました。ウォシュレットなど身近なものが例に出ているのでわかりやすかったです。最近のテレビでも、ウォシュレットは海外からきた人が便利だと喜び、持ち帰りたいという商品の一つなのだと紹介されていました。この本は2007年初版でした。携帯電話のくだりなど、やや古さも感じましたが、十分楽しめる内容でした。2014/02/19

Datt

3
★★★★★日本で生まれた製品を棚卸して眺めることにより,それらに現れている日本的な文化,習慣,習性等を浮き上がらせる.また,これらの考え方は今後のものづくりの発展に大きく寄与すると考えられる.だからこそ,我々はオタク文化に悲嘆したり,海外の効率的で低コストなものづくりの波に飲まれて悲観したりせず,自身の国民性を本質的に理解し,積極的にものづくりに生かしていくべきだと述べている.2013/02/24

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