出版社内容情報
高橋是清からグリーンスパンに受け継がれた思想
悲願の「一等国」目指す明治?昭和初期。激しいデフレ、繰り返し襲う金融危機のさなか、日本には世界水準の経済論戦があった。その見事な経済思想を20世紀末に引き継いだのは日本でなくアメリカだった。経済金融史を彩るインテレクチュアルズたちの熱情を物語る!
われわれの後ろには、アメリカと世界の生産する大衆がついている。商業にたずさわる者がいる。工場労働者たちがいる。働く者すべてがいる。金本位制をあくまで欲する者に対しては、彼らとともにこう宣言しようではないか。君たちは働く者の額にこのイバラの冠をかぶせることはできない。君たちは人類を金の十字架にかけることはできない。――<1896年夏、ウィリアム・ジェニングス・ブライアン民主党大会演説>
竹森 俊平[タケモリ シュンペイ]
著・文・その他
内容説明
悲願の「一等国」目指す明治~昭和初期。激しいデフレ、繰り返し襲う金融危機のさなか、日本には世界水準の経済論戦があった。その見事な経済思想を20世紀末に引き継いだのは日本でなくアメリカだった。経済金融史を彩るインテレクチュアルズたちの熱情を物語る。
目次
第1部 金の十字架(高みを舞う鷲;一八七三年の犯罪;松方正義と金本位制)
第2部 銀行家たち(高橋是清、北京を訪ねる;狂気の時代;高橋・井上コンビ誕生;井上準之助と金融エリート ほか)
著者等紹介
竹森俊平[タケモリシュンペイ]
1956年東京生まれ。81年慶應義塾大学経済学部卒業、86年同大学院経済学研究科修了。同年同大学経済学部助手。同年7月米国ロチェスター大学に留学。89年9月同大学経済学博士号取得。慶應義塾大学経済学部教授。主な著書に『経済論戦は甦る』(2002年東洋経済新報社第4回読売・吉野作造賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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