出版社内容情報
「腐らない経済」から「腐る経済」へ。パン屋の実践から資本主義の先の生き方を唱え、大反響を呼んだ書籍、待望の文庫化。発売直後から全国、そして海を越えて韓国でも大評判になった
新しい仕事と生活の提案の書、待望の文庫化。
30歳になるまで、空回りしていた「僕」の人生。
夢に出てきたじいちゃんの「おまえはパンをやりなさい」という不思議な言葉に一念発起。
そしてパン屋になって考えた。
劣悪な労働環境のおかしさ、腐らないパンのおかしさ。
ならば自分は人と違うことをしよう。
「菌本位」のパンづくり、そして働いただけ、働く人に還元できるパンづくり。
そのために、よりよい場所を求め、岡山県・勝山へ。
資本主義の未来は、この本に詰まっている。
文庫化に際し、さらにビール造りの場を求めて
鳥取・智頭町へ行ったその後の話も掲載。
はじめに
第I部 腐らない経済
第一章 何かがおかしい(サラリーマン時代の話・僕が祖父から受け継いだもの)
第二章 マルクスとの出会い(僕が父から受け継いだもの)
第三章 マルクスと労働力の話(修業時代の話1)
第四章 菌と技術革新の話(修業時代の話2)
第五章 腐らないパンと腐らないおカネ(修業時代の話3)
第II部 腐る経済
第一章 ようこそ、「田舎のパン屋」へ
第二章 菌の声を聴け(発酵)
第三章 「田舎」への道のり(循環)
第四章 搾取なき経営のかたち(「利潤」を生まない)
第五章 次なる挑戦(パンと人を育てる)
エピローグ
文庫版あとがき
渡邉 格[ワタナベ イタル]
著・文・その他
内容説明
「気づけば定職にもつかぬまま、30歳になろうとしていた。どんな小さなことでもいいから『ほんとうのこと』がしたい。初めて自分の心の奥底から出てきた、その声に従い、僕はパン屋になることを決めた」マルクスと天然麹菌に導かれ、「田舎のパン屋」へ。そこで実践する、働く人、地域の人に還元する経済と暮らしが、いま徐々に日本社会に広がっていく。ビール造りの場を求め、さらに鳥取・智頭町へ。新たな挑戦を綴った「文庫版あとがき」も収録。
目次
第1部 腐らない経済(何かがおかしい(サラリーマン時代の話・僕が祖父から受け継いだもの)
マルクスとの出会い(僕が父から受け継いだもの)
マルクスと労働力の話(修業時代の話1)
菌と技術革新の話(修業時代の話2)
腐らないパンと腐らないおカネ(修業時代の話3))
第2部 腐る経済(ようこそ、「田舎のパン屋」へ;菌の声を聴け(発酵)
「田舎」への道のり(循環)
搾取なき経営のかたち(「利潤」を生まない)
次なる挑戦(パンと人を育てる))
著者等紹介
渡邉格[ワタナベイタル]
1971年東京都生まれ。フリーターだった23歳のときに学者の父とハンガリーに滞在。食と農に興味を持ち、25歳で千葉大学園芸学部入学。卒業後就職した農産物卸販売会社で妻・麻里子と出会う。31歳でパン職人になる決意をし修業を開始。2008年に独立し千葉県で「パン屋タルマーリー」を開業。2011年東日本大震災を機に岡山県真庭市勝山に移転。2015年、パン製造に加え、地ビール事業に取り組むべく、鳥取県八頭郡智頭町に移転した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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