出版社内容情報
「靖国A級戦犯合祀の黒幕」とマスコミに叩かれた男の本当の姿は、千鳥ケ淵戦没者墓苑の創設の立役者だった!知られざる戦後秘史「靖国A級戦犯合祀の黒幕」とマスコミに叩かれた男の真の姿が明かされる――。
阿南惟幾陸軍大臣の葬儀、復員・引き揚げ、遺骨収集、靖国合祀、そして千鳥ケ淵戦没者墓苑の創設――。
戦後の軍の後始末を一手に仕切った熱誠の人・陸軍省高級副官・美山要蔵の、知られざる孤独な闘いを描く。
「戦前のいくつもの平凡な人生が戦争を作り出していき、終われば誰かが後始末をしている。戦時の前と後に「平時」として続く経過全体を、戦争と見通すべきなのではないか。昭和天皇の一生は、その代表かもしれない。奇しくも生没年がほとんど重なる美山の伝記は、同じ時代を別角度から浮かび上がらせる記録になると思えたのである。」(著者あとがきより)
プロローグ
第一部 戦争と敗戦
第二部 軍の後を清くする
第三部 慰霊の戦後
エピローグ
文庫版あとがき
美山要蔵略年譜
主要参考文献・資料
伊藤 智永[イトウ トモナガ]
著・文・その他
内容説明
「靖国A級戦犯合祀の黒幕」とマスコミに叩かれた男の真の姿が明かされる―。阿南惟幾陸軍大臣の葬儀、復員・引き揚げ、遺骨収集、靖国合祀、そして千鳥ケ淵戦没者墓苑の創設―。戦後の軍の後始末を一手に仕切った熱誠の人、陸軍省高級副官・美山要蔵の、知られざる孤独な闘いを描く。
目次
第1部 戦争と敗戦(陸軍将校になる;二・二六事件;太原・モスクワ;編制動員課長;敗戦前後)
第2部 軍の後を清くする(靖国死守;引き揚げ援護;戦犯裁判;華と書の道;遺骨収集)
第3部 慰霊の戦後(靖国との対決;合祀の鬼と化す;A級戦犯合祀;疑惑の上奏:千鳥ケ淵の墓守)
著者等紹介
伊藤智永[イトウトモナガ]
1962年生まれ。東京大学文学部仏文科卒。毎日新聞社入社。政治部、経済部、外信部、ジュネーブ特派員を経て、現在は編集局編集委員。コラム「時の在りか」を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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