講談社＋α文庫 打撃の神髄 榎本喜八伝

松井 浩【著】

講談社（2016/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 400p／高さ 15cm
• 商品コード 9784062816458
• NDC分類 783.7
• Cコード C0175

出版社内容情報

神の域に行った――イチローよりも速く１０００本安打を達成し、２０１６年に殿堂入りした伝説の打者が、沈黙を破り語った真実とは「神の域に行かせていただきました」――イチローよりも速く１０００本安打を達成し、2016年に殿堂入りした伝説の打者、榎本喜八。引退後30年も保ち続けた沈黙を破り、語った真実とは何か。王貞治のコーチとしても名高い荒川博や伝説の柔術家の教えを受けて体得した“合気打法”の核心は。歓喜と絶望の間を揺れ動く魂の記録。

プロローグ
第１章　貧しかった少年時代
第２章　パ・リーグ新人王獲得
第３章　プロの壁
第４章　魂の注入
第５章　合気打法の熟成
第６章　神の域へ
第７章　絶望
エピローグ
榎本を継ぐ天才左打者たち──文庫版あとがきにかえて
主な参考文献
榎本喜八打撃成績


松井 浩［マツイ ヒロシ］
著・文・その他

内容説明

イチローよりも速く１０００本安打を達成し殿堂入りした、伝説の強打者の真実。王貞治を育てた荒川博や、植芝盛平らとの交流などを経て体得した、「神の域へ行かせていただきました」という“合気打法”とは何か？鉄腕・稲尾和久との１８．４４メートルを隔てた、熱く閑かな真剣勝負、そして打撃の頂点を究めた１９６３年７月…。歓喜と絶望の間を揺れ動く魂の記録。

目次

第１章　貧しかった少年時代
第２章　パ・リーグ新人王獲得
第３章　プロの壁
第４章　魂の注入
第５章　合気打法の熟成
第６章　神の域へ
第７章　絶望

著者等紹介

松井浩［マツイヒロシ］
１９６０年、京都府生まれ。早稲田大学在学中から、フリーライターとして活動を始め、卒業とともに週刊誌記者として活動。スポーツ誌での連載をきっかけにスポーツライターとなり、現在に至る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[おじいやん featuring おじいちゃん（￣+ー￣）]

諸事情により再読 三角形の内角の和が180度のように 世の中にはいかなる時間をえても変わらない永続性を保持するものがある。 同様にいかに人類が進化しようとも未来永劫これを超えるスポーツノンフィクションは書きようがないのでは。 そんな圧倒的な読書をさせてくれる本。

2017/06/11

[yutaro sata]

榎本さんの愚直さや狂気的な透明さが好きで、また読み返してしまう。 今は、自分も野球をプレイすることの方にハマり直していることもあり、打撃の技術の話の方に多く興味を持ちながら読んだ。 呼吸や間を追求していった先に、呼吸や間などというものが無くなってしまう「神の域」があるという。

2023/12/13

[KATSUYA]

たとえ、快心のヒットを打っても「理想のバッティングフォームでない」と、納得しないあたりで、広島の前田を思い出したが、案の定、あとがきで前田が紹介されていた。

2016/08/12

[ライアン]

読友さんからいただいた本。榎本喜八という名前は知っていたが初めてこういう選手だった、というのを知りました。とにかクストイック過ぎるというか自分を責めすぎですね。もう少し精神的に落ち着いていればもっと凄い選手になっていたのでは？。将棋の羽生さんが突き詰めすぎてはいけないと言ってたが、まさにその通りだと思い。本書は榎本の苦悩にばかりスポットが行き過ぎて凄い成績を残した選手にあまり見えないような・・・。武道や臍下丹田の話は信じがたいけどちょっと試してみたい。

2019/08/25

[しょうご]

これぞ求道者という感じがしました。意識によって力の入り具合が大きく変わるということで、臍下丹田や腸腰筋の意識はとても重要。「我勝正勝」がキーワードです。

2017/12/16