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講談社+α文庫
原子力神話からの解放―日本を滅ぼす九つの呪縛

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062814362
  • NDC分類 539
  • Cコード C0154

出版社内容情報

原発事故の“破局”を脱する「希望」を育てよ
原発の洗脳を解き、安心できる未来へと、この「文明」を問い直す

●10年に一度は起きている大事故
●「安い電力」に含まれない様々な経費
●放射能に目をつむるクリーン神話
●ある青年政治家による原子力導入の強行突破
●原爆4000発分の余剰プルトニウムを抱え込む日本

原子力という「パンドラの箱」を開けてしまった人類に襲いかかった際限のない放射能。この箱を再び閉じる道は存在するのか。人々が原子力への洗脳に気がつき、引き返さない限り、巨大事故は繰り返し、災禍は限りないものとなるだろう。私たちは何を間違ったのか。原子力と決別するために、私たちが選ぶべき道とは何なのか?
反原発活動の生涯を貫いた論客が、その最晩年に、原子力をめぐる様々な神話=国民への洗脳を、ひとつひとつ暴いていった警世の書。

※本書は2000年8月に光文社より刊行された同名の書を一部訂正し、編注をつけたものです。

高木 仁三郎[タカギ ジンザブロウ]
著・文・その他

内容説明

原子力という「パンドラの箱」を開けてしまった人類に襲いかかった際限のない放射能。この箱を再び閉じる道は存在するのか。人々が原子力への洗脳に気がつき、引き返さない限り、巨大事故は繰り返し、災禍は限りないものとなるだろう。私たちは何を間違ったのか。原子力と決別するために、私たちが選ぶべき道とは何なのか?反原発活動の生涯を貫いた論客が、その最晩年に、原子力をめぐる様々な神話=国民への洗脳を、ひとつひとつ暴いていった警世の書。

目次

プロローグ―原子力の歴史の総括として
原子力発電の本質と困難さ
「原子力は無限のエネルギー源」という神話
「原子力は石油危機を克服する」という神話
「原子力の平和利用」という神話
「原子力は安全」という神話
「原子力は安い電力を提供する」という神話
「原発は地域振興に寄与する」という神話
「原子力はクリーンなエネルギー」という神話
「核燃料はリサイクルできる」という神話
「日本の原子力技術は優秀」という神話
原子力問題の現在とこれから〕

著者等紹介

高木仁三郎[タカギジンザブロウ]
1938年、群馬県前橋市生まれ。東京大学理学部化学科卒業。理学博士(東京大学)。専門は核化学。東京都立大学助教授、マックス・プランク核物理研究所客員研究員をへて、原子力資料情報室の設立に参加。87年から98年まで同代表。原子力発電、とりわけプルトニウム利用の危険性について、専門家の立場から警告を発し続けた。2000年10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TCD NOK

12
原発に関しての基礎的知識を得るためにとても分かりやすく、そして鋭く書かれている。原爆が落ちてから数年後には、やれ平和利用だ商業利用だ、無限のエネルギーだとか言われていたのも 初期投資に莫大な予算を使い、回収のメドがたたず神話という言葉で諸問題や危険性から盲目にさせてしまったことが全て。 2020/05/13

しょうご

4
原子力発電の何が問題であるか分かった。2014/04/29

ゆきまさくん

2
十数年前に書かれたもの。 時間が経っても色あせない。 3.11よりも前から危惧されてきた危機や課題に、なぜ真摯に向き合わなかったのだろうか。 単に原子力に対する賛成、反対の地に足のつかない議論が実に多い。 お手軽ではあるが、双方きちんと学ぶべき基本がここにある。2018/05/17

加藤久和

2
反原発運動の草分け的存在だった著者の12年前の著作の新装版。原発をめぐる問題点はほぼ網羅されていると言っていい。12年前の著者の指摘が今もって生かされていないことが悲しい。文庫で値段も安いし原発に反対する側が理論武装するには最適の一冊。

4610tosan

2
高木さんの意図は「不毛な議論からの開放」なのだと思いました。原発の新規立地が困難で、廃炉、廃棄物、プルトニウム等の重大問題が存在し、原発賛成も反対もこれを前提に議論する必要があることを、10年前に指摘されていました。あけてしまったパンドラの箱をみんなで閉める努力がいるわけです。すでに10年間を無駄にして原発事故を起こしてしまったのですから。原発賛成を唱える人は、少なくともこの本で提示された課題にきちんと答える必要があるでしょう。10年間も猶予があったのですから。感情的にならないでね。2011/10/14

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