内容説明
「禁断の美少年」から「カリスマ霊能者」へ。比類なきオーラを生み出す美輪明宏の源泉とは!?幼少期の複雑な家族関係、故郷・長崎での被爆、シャンソン歌手としての下積み生活、三島由紀夫、赤木圭一郎、寺山修司、江原啓之らとの華麗なる交流―波瀾に満ちたその半生を徹底取材で解き明かした決定的評伝。
目次
第1章 運命の日、長崎にて
第2章 銀巴里
第3章 シスターボーイ
第4章 トニーその愛と死
第5章 ヨイトマケの唄
第6章 天草四郎を探して
第7章 三島由紀夫との親交
第8章 二人の“子供”
第9章 霊能者として
第10章 『オーラの泉』の源流
著者等紹介
豊田正義[トヨダマサヨシ]
ノンフィクションライター。1966年、東京都に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業後、渡米。ニューヨークの日系誌記者を経てフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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澤水月
6
紅白余韻で調べてて発見…著者が北九州連続殺人の「消された一家」(尼崎的残虐事件)と同一!で興味。やはりあの酷い事件書いた後著者は鬱になり売文廃業を考えたらしい。そんな中、美輪の著書に触れ意欲を取り戻す。本文は淡々と三島や寺山の周辺者からも証言を取る。美輪の波瀾万丈すぎる人生もだが、裏取りできぬ「霊」をどう書くかルポライターの苦悩が後書きでだけ吐露されるのが圧巻。そしてそれも全て受け止め本書の「客観」性を高く評価する美輪にも舌を巻く。08年第4次美輪ブームとここではされているが、紅白ヨイトマケで5次ブーム?2013/01/17
JunTHR
3
すげぇ!美輪明宏!!すげぇすげぇ!!!一気に読み終える。凄まじいまでの波にさらされた人生とその生き方に圧倒される。藝能と霊能!!超一流の歌手として、昭和の文化史を底辺から頂点まで生き抜き、特に三島由紀夫との濃密な交流は驚くほど。それを確かに支えた深い仏教への帰依と霊能のエネルギー。悔しいことに、大嫌いなはずの江原啓之との「霊的な交流」に、少し感動すら覚えてしまった。ノンフィクションとして、フェアな視点を保ちつつも、うつ状態になっていた時にその著作に支えられたという著者の美輪への思い入れも程よい。2013/04/04
みやも
2
美輪さんが仏教や霊能の道で心が落ち着いていくくだりと美輪さんの著書で心救われたというライターさんの入れ子構造を、読み終わったあとにイメージするとアツい。2013/02/28
ikedama99
2
美輪さんて、どんなひとなんだろう・・とずっと思っていました。自伝ではないですが、力のあるノンフィクションライターが地道に調べてまとめていった力作に触れて、改めてこの人の生き方に凄さを感じます。読んで良かったと思う本です。2012/08/24
カオリ
1
今度講演を聞きに行くので読んだ。想像できない世界だ。でも三島由紀夫とか原爆とか最近読んでる本との関わりがあった。2015/07/06
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