内容説明
マンガ作品を描くうえで、取材はロケハンであり、シナリオハンティングとして欠かせない作業だ。イトウ、ムツゴロウ、サーモンダービー…作品そのものの成否を決する取材の過程で体験した数々のエピソードを紹介。マンガ「おらが村」より“つばくろ”、「マタギ」より“野いちご落し”、「釣りキチ三平」より“トモ釣り伝授の巻”を収録。釣りマンガの巨匠が、いつまでも変わらぬ思春期の思い出・苦労話をマンガとエッセーで綴った傑作。
目次
ふるさと考―「まえがき」にかえて
第1章 幻の魚イトウ(チライ・アパッポ;霧の街・釧路へ ほか)
第2章 マンガつれづれの記(すりきれたジーパン;立ち消えた「織田信長」 ほか)
第3章 ボクの猟人日記(シメジ狩りのコツは…;キジも啼かずば… ほか)
第4章 有明海のムツゴロウ(ムツゴロウとの出会い;取材旅行 ほか)
第5章 夢のサーモンダービー(ジム・マーレー氏;カナダへの旅 ほか)
著者等紹介
矢口高雄[ヤグチタカオ]
1939年、秋田県平鹿郡(現・横手市)増田町生まれ。本名高橋高雄。町の中心から20キロも離れた奥羽山脈の山襞の寒村で育つ。マンガ少年、釣りキチ少年、昆虫少年として「忙しいガキ」時代を送る。理解のある両親と先生に恵まれて、よく学びよく遊ぶ。少年時代の漫画熱がさめやらず、高校卒業後12年勤めた銀行をやめ、30歳にして上京、漫画家として異例のスタートをきる。1973年『釣りキチ三平』の連載開始。同年『幻の怪蛇バチヘビ』を発表、全国に一大ツチノコブームを巻き起こす。翌74年、この2作品で講談社出版文化賞(児童まんが部門)を受賞。76年、自然とクマと人間の闘いを描いた『マタギ』で日本漫画家協会賞大賞(グランプリ)を受賞した。2008年、秋田県横手市功労賞、及び秋田県文化功労章を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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