出版社内容情報
天下人をどう扱い天皇は戦国に生き残ったか最初のキリシタン禁令を出した正親町天皇。それを無視し、キリスト教の布教を認めた織田信長。天皇と天下人は互いを利用し、どう目的を達成したか明らかにする。
内容説明
天下布武を目指す信長と正親町天皇の虚々実々の駆け引きとは。本能寺の変後、権力を掌握し、朝鮮出兵に続き皇居の北京移転まで決めた秀吉を後陽成天皇はどう思い止まらせようとしたか。家康・秀忠の強権に悲憤慷慨した後水尾天皇の胸中など、日記、宸翰の史料を駆使し、天下人と対峙した天皇の実像を克明に描く。
目次
プロローグ―正親町天皇のキリシタン禁令
第1章 義昭・信長の入京
第2章 正親町天皇と信長
第3章 天下人秀吉の誕生
第4章 後陽成天皇と朝鮮出兵
第5章 後陽成・後水尾天皇と家康
エピローグ―「権現」か「明神」か
著者等紹介
藤井讓治[フジイジョウジ]
1947年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院教授。専攻は日本近世政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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