21世紀仏教への旅 朝鮮半島編

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062802031
  • NDC分類 182.21
  • Cコード C0036

出版社内容情報

韓国は、仏教国だった!
半島ですごした少年時代の思い出と過酷な現代社会で求められる仏教をめぐる旅。

キリスト教の国、儒教の国と思われた韓国は、仏教の国だった。
韓国で最初に訪れた寺には、仏教という教えの始原のありようが日本よりはるかに色濃く残っている気配があった。韓国は儒教の国、キリスト教の国だと勝手に思いこんでいたが、人びとの暮らしには仏教の根が枯れることなく根づいている。――<本文より>

<韓国の仏教のすがたを訪ねて歩いた道のり>
ソウル―論山―灌燭寺―奉恩寺―慶州―皇竜寺址―芬皇寺址―華厳寺―浮石寺

五木 寛之[イツキ ヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

韓国は、仏教国だった!半島ですごした少年時代の思い出と過酷な現代社会で求められる仏教をめぐる旅。

目次

第1章 日本仏教のふるさとへ(最初の記憶、論山の地へ;日本仏教の“ふるさと” ほか)
第2章 半島が育んだ仏教(慶州への車窓から;新羅と白木村 ほか)
第3章 朝鮮半島への思い(体にしみこんだ韓国語;ヌクテの鳴く寒村で ほか)
第4章 すべてはつながっている(自分だけの信仰;『無所有』の僧侶との出会い ほか)

著者等紹介

五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年9月福岡県に生まれる。生後まもなく朝鮮に渡り47年にピョンヤンより引き揚げ、のち早稲田大学文学部露文科に学ぶ。その後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどをへて66年『さらばモスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学び、のち文壇に復帰。小説のみならず、仏教思想を背景とした音楽、美術、歴史など多岐にわたる文明批評的活動が注目されている。また、『日本人のこころ』(全6巻)などにより第50回菊池寛賞を受賞、英文版『TARIKI』はアメリカで2002年のブック・オブ・ザ・イヤー(スピリチュアル部門)に選ばれ、さらに2004年、第38回仏教伝道文化賞を授与された。2006年よりさらなる仏教の探究のため、インド、韓国、中国、ブータン、アメリカへの旅を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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乱読家 護る会支持!

3
⚫︎韓国の仏教徒は国民の約1/4。寺の9割以上が曹渓宗。高麗時代に禅宗を代表する宗派として成立した。僧侶は、夏に三か月、冬に三か月、寺にこもって修行をする。 新羅風の建物が多い慶州。新羅時代に建てられ国立大寺院の皇竜寺。護国仏教の寺院。 日本での最澄と空海に相当する、韓国の義湘(ウイサン)と元暁(ウオンヒヨ)。唐にわたって仏教を学び華厳思想を広めた義湘。。。 僕はお恥ずかしながら、隣国の朝鮮半島について、歴史を全く知らなかったようです。別の本でチャレンジします!2023/12/25

Riopapa

3
半島という地政学的リスク故に、護国仏教が根付いた。秀吉の朝鮮出兵について、あまりにも自分が知らないことに恥ずかしく思う。2018/06/10

カツドン支持者

3
日本同様初めは護国宗教として朝鮮に導入された仏教。王家の庇護の元次第に堕落した僧団への反発から李氏朝鮮以降一転して迫害される立場となった。この迫害が逆に朝鮮仏教を生きる宗教へと変えた。戒律を厳格に守る厳しさを持ち、そして国家ではなく民衆の中へ、人々の心に寄り添う宗教へと。幼少期を朝鮮で過ごした五木さん。家族や友人たちとの懐かしい日々。それが奪われ、人間の醜さや残虐さを見せつけられた敗戦直後の凄惨な記憶。そんな複雑な思いを抱く朝鮮で、仏教が人々の心の拠り所の一つとなっている事に感慨を抱く五木さんであった。2018/01/28

denken

2
仏教から朝鮮を眺めるなんて珍しい気がした。気楽に読んでたら朝鮮引き上げに不意打ちを受けた。2010/01/22

Go Extreme

1
朝鮮半島にしみいる望郷の思い 支配者の一員としての背負うべき責任 仏教の命脈を繋ぐ山奥の寺院 熱い信仰心を見せる五体投地の姿 日本の仏教のふるさと 戒律を守り修行に打ち込む安居の伝統 山間部へ追いやられた仏教の歴史 親子の悲しい別れと地獄に光る極楽 定められた運命を受け入れる流れ 生きるしかない理屈なき人生の意義 足るを知る物質と精神の豊かさ 儒教の長幼の序が染み込む社会観 一切唯心造の華厳経の教え 激動の時代に変わらぬ心のよりどころ 宗教は人間の数ほど多く存在する すべてを捨てて去る無所有の思想2025/05/08

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