出版社内容情報
第14回本格ミステリ大賞受賞作品! 鏡よ鏡、この世でいちばんの名探偵はだぁれ――新進気鋭による仕掛け満ちた本格ミステリー。第14回本格ミステリ大賞受賞作品! 鏡よ鏡、この世でいちばんの名探偵はだぁれ――新進気鋭による仕掛け満ちた本格ミステリー。
森川 智喜[モリカワ トモキ]
著・文・その他
内容説明
「真実を映し出す鏡」をもつ反則の名探偵・襟音ママエは、舞い込む事件の真相は分かるが、推理は大の苦手。ある事件が縁で顔を合わせた探偵・三途川理が、窮地に陥れようと策を練っていることも知らず―。おとぎ話のような愛らしい世界で、鋭い論理バトルが展開される、第十四回本格ミステリ大賞受賞作。
著者等紹介
森川智喜[モリカワトモキ]
1984年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学推理小説研究会出身。2010年、『キャットフード―名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』でデビュー。’14年、『スノーホワイト―名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』で第14回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
140
自分はこういうのも好き。三途川シリーズは『キャットフード』も『踊る人形』も『ワスレロモノ』も未読(一部は積読)だけど固め読みしておこうかしら。2017/04/04
nobby
134
「鏡や鏡!犯人はだアれ?」そしたら鏡の中に顔が映しだされて事件は解決…とは、それ最強過ぎるわ(笑)先走って告げた答えを後から帳尻合わせするってのは斬新!そんな軽めな短編3つめで真打ち名探偵ゲス三途川登場。赤髪な緋山とともに、あれ!?そんなに若かったっけ!?そこから生まれた因縁から第二部で全く形相変える展開はお見事!なるほど『スノーホワイト』そう来るか!鏡を手にして失くしての駆け引きが実に面白い。なんて乱暴で、なんてシャープな探偵ぶりに魅力感じたのはここだけの話(笑)いや、最後はきちんと不愉快だったからね♬2021/10/07
ちーたん
98
★★★★☆「鏡や鏡、この世で1番ゲスい探偵は?」「それは三途川理です」ゲスい探偵三途川シリーズ第2弾!今回は『真実を映し出す鏡』という反則アイテムを持つ女子中学生探偵・ママエがヒロイン。鏡以外に彼女自身も知らない大きな秘密があり命を狙われる。その殺し屋に任命されるは三途川。狡猾に悪知恵を働かせる三途川からママエを守りきれ!◆ミステリには反則級の鏡が逆説的にミステリへ変換される手腕もさる事ながらアイテムを活かした攻防戦がまた楽しい🎵ママエのキャラも愛らしく面白かった!「ドドソベリイドソドベリイ!」2020/12/16
セウテス
87
【名探偵三途川理】シリーズ第2弾。タイトルが指す通りモチーフは白雪姫で、真実を語る鏡を持つ少女探偵の話。ファンタジーミステリという範囲だが、答が先に解ってしまう 探偵というのは、ミステリとしてどうよ、と思ったのだが純粋に面白い。数学の方程式を解く感覚か、何故その解答になるのかを論理的に説明する事も、確かに謎解きとして悪くはない。後半、名探偵三途川理が登場し緋山を巻き込み、そのゲスぶりを遺憾なく発揮する。私には倒叙ミステリの新型に感じて、答の過程の合理性捜しが気に入っている。倒叙好きには、納得だと思うが。2020/02/21
hnzwd
87
白雪姫をモチーフに、聞けばなんでも教えてくれる『真実の鏡』があった場合、ミステリはどうなるのかを示した、、、短編集?前半は理屈ではない真実を、どのようにロジックとするのか。後半は、このような飛び道具を手に入れた場合に、探偵vs探偵はどのような闘いとなるのか。それぞれ興味深すぎる内容でした。このシリーズは三途川側で読んじゃうんだよなぁ。。2015/03/18